ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

昨日は今年度最後の〝きらら俳句教室〟でした!

2024年03月17日 | 俳句
 今日は朝からしとしとと一日中雨。それで、少しは暖かいのかしらと思ったら昨日よりは寒くて10度前後でしたね。でも、息子の誕生祝の食事に行く約束でしたから、昼前から防府の方へ出かけたんです。
 しかし今日は、そのことは次にして、昨日の〝きらら俳句教室〟のことを書いておきましょう。
 今回が令和5年度最後の〝きらら俳句教室〟で、第12回目でした。今日に比べるととってもいい天気で太陽も燦々と、気温も昼には18度と…まるで春たけなわの陽気でした。

 いつもの如く9時30分開始。今月のメインは〝囀り〟…これは主に雄が繁殖期に出す雌への求愛や子育てのための縄張りを主張するために鳴くことですと、レンジャーのAさんの説明。その主なものには〝鶯〟〝雲雀〟〝頬白〟〝河原鶸〟など。他に今日は〝燕〟〝雉〟なども観察できるかもと。
 また、先週の土曜日(2日)、この公園の行事〝葦焼き〟を行ったので、その焼野が見られます…などと、私の説明など必要ないくらい。この一年間俳句に初めて取組んで勉強してくれた成果がしっかり出ています。実は、4月からはまた新しいレンジャーさんに変わりますので、彼にとっては今回が最後なんですよ。でも、〝勉強にもなったし、俳句が楽しかったです〟と言ってくれて、ウレシイ!



 私の話は、今日は〝お彼岸〟のこと。〝彼岸って何か知ってる人?〟と聞くとみんな首を傾げて?…そのうち誰かが〝昼と夜の長さが同じ日〟と答えてくれました。そうなんですね。〝春分の日〟と同じなんですが、実際のところ〝暑さ寒さも彼岸まで〟という言葉はみんなよく知ってるのに、本当の意味を知らずにおはぎを食べたり、お墓参りをしたりしている人が多いんですよね。
 「彼岸」は単純にいえば〝あの世〟で〝この世〟が「此岸(しがん)」。更に俳句では春分の日を「お中日」として前後3日ずつの7日間を「彼岸」ということ。それで最初の日は「彼岸の入」最後を「終い彼岸」と。また、秋の彼岸も同じなので、秋は「秋彼岸」や「後の彼岸」と詠んで区別します…などと、説明しましたが、そうすると、今日は「彼岸の入」になりますかね。
 さて、今回はうららかな吟行になりました。外に出ると…手帖を持った方々に出合い、〝あら、ちわき先生でしょ!〟と声を掛けられました。俳人協会でお会いしている俳句の方々で、今日は皆さん山口の方から大勢で吟行に来られたんですって。
 ビオトープの方へ行くと、ニホンアカガエルが産卵していて、そのお玉杓子が…余りにも小さくてやっと見つけ、いた!いた!と喜んでいると、レンジャーのAさんが下に降りて、卵塊を掬ってきてくれました。見るとうじゃうじゃと…みんなビックリ!でも、ホントに待針よりも小さな生まれたばかりの赤ちゃんもいて、今度はカワイイ!と…それが下の写真。







 Aさんの話では生まれたばかりはまだ卵塊を食べながら育つのでかたまっているのだという説明で…今回は〈卵塊を離れず蝌蚪の育ちをり〉が最高点句になりました。また、〈おたまじやくし生(あ)れしばかりの尾を振れり〉という句も出たりして…楽しかったです。
 更に、レンジャーのAさんが始めの説明で〝土筆も出ていますよ〟と言ったものだから、今度は土筆を一生懸命探したのですが見つからず。諦めて帰る最後の道で、とうとうAさんが執念で見つけ、それを〈つくしんぼやつと見つけぬ二三本〉と詠んで、その句が次高点句!でした。やっぱり一年間の修行の成果が出ていますよね。よかった!よかった!

 みんなの選句を待っている間、私が葦の会の機関紙「よしきり」を読んでいますと、〝クロツラヘラサギが来る山口湾をラムサール登録湿地とすべく…〟と、このきらら俳句教室のTさんがクロツラヘラサギの歌を作詞作曲されて披露されたという記事が載っていましたので、終わりに歌って頂きました。〝わあ、スゴイ!作曲もされるんですね〟と言うと、〝昔フォークソングしてたから…〟ですって。来年はこのきらら浜公園の悲願でもあるラムサール登録が実現出来るといいですね。更にもう一つウレシイことが…Aさんの話ではクロツラヘラサギがこの公園で小枝などを集めて営巣行動を始めているんですって。スゴいでしょう。もし、営巣して卵でも産み雛が孵ったりしたら…ウワーッ、これは日本では初めてでしょう。きっと全国ニュースになりますよね。あら、もしかしたら、これは極秘情報なのかも…だったら内緒にして…ゴメンナサイ!


 
 嘗てモモイロペリカンの〝カッタくん〟の人口孵化と飼育を初めて手がけたのも宇部市のときわ公園の白須さんでしたもの。いつも野鳥の会でご一緒した方なんですよ。全国ニュースやアニメ映画にもなりましたよね。何だか考えるだけでワクワクします。
 まあ、こういう期待をもっての令和5年度最後の締めくくりとしましょうか。皆様お疲れ様でした。
コメント
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