ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

きらら浜自然観察公園の〝子どもレンジャー〟

2024年04月21日 | 俳句

 本当は今日は、桜紀行の続きを…と思っていたのですが、ちょっと先に書いておきたいことがありますので、それはまた次にします。よろしくね。 

 実は、令和6年度〝きらら俳句教室〟の第1回目が昨日あったんです。昨年度より2名増えての13名でのスタート。それにお世話して下さるレンジャーさんも交替して今年度はHさん。彼女は以前この教室が始まった令和2年に入会して2年ほど一緒に俳句を作りましたので、とても心強いです。

 考えてみればこの〝きらら俳句教室〟も今年で4年目に。何だかあっと言う間でした。毎年公園の同じような所を吟行しているのですが、季節季節で、またその時々で全く同じということがありませんし、だから同じような句にも出会ったことがないです。それだからいいのかも知れませんけどね。

 さて、その俳句教室のことは今回は置いといて、今日は「きらら浜自然観察公園の〝子どもレンジャー〟」のことを書きます。それはレンジャーのHさんが担当している5・6年生の〝子どもレンジャークラブ〟の今日のイベントに俳句教室をやってほしいと頼まれたからなんです。

 今日の活動目標は、「季節のうつりかわりなど小さな変化に気付く」ということで、公園を見て回って気付いたことを俳句に詠もうというものでした。

 参加者は宇部や山口からの子どもたち23名です…〝俳句作ったことある?〟と聞くと殆どが〝ハ~イ!〟と。〝じゃあどうやって作るのかしら〟と言うと、〝五七五で…〟〝季語がいる…〟と答えてくれます。以前子ども夢教室での3、4年生はたくさんやりましたが、やっぱり5、6年生は違いますね。

 黒板に〝斑〟と書いて読める人と言うと〝まだら〟と。じゃあ〝斑猫〟と書いたらなんと…みんな首を傾げています。私がまだ俳句を始めたばかりの頃、この読み方や意味が分からずに〝まだらねこ〟と読んでヘンなの?と思った話をして、その読みを〝はんみょう〟…と言った途端、何人かの男の子たちが〝知ってる!〟と手を上げてくれました。〝とってもキレイな虫で、近づくと前の方へ飛んで…〟と説明する必要が無いくらい。さすがは〝子どもレンジャー〟だとビックリしました。幼い頃から自然に親しみいろんな生き物への洞察の眼を持った子どもたちがどんどん増えていけば、そしてこのような子らが成長して大人になったらきっと自然を大切にしてくれるのではと思うと、未来も明るくなって平和な日本になりそうで…と頼もしくなりました。

 10時から外へ出ていろんな物を見ながら…昨日も同じコースを歩きましたが、子どもたちが関心を持って見るのと大人たちとは全然違いますね。草や花よりも虫などの生き物が好きで、中にはカニを見つけて捕まえる子も居ました。

 私が出る前に…秋に実がなる〝グミの花〟と秋に花が咲いてもう〝グミの実〟になっているものが、今日は両方見られるのよと話したので、子どもたちはそれを一生懸命探していました。そして、やっと見つけると…みんなで取り合いこです。食べる子もいて…まだ酸っぱいんですけどね。

 11時前教室へ戻ってきて、早速俳句作り…できたらそれを短冊に書いて黒板に貼ります。それをみんなでいいと思う句を2句選びました。

 その結果、次の〈ダイサギのくちばし青し夏が来た〉〈ぐみの実はグミの味からほどとおい〉〈タンポポは太陽みたいにあざやかだ〉〈ウグイスのきれいな声はあそこから〉の4句が最高点になりました。

 どの句も今日のテーマの〝季節のうつりかわりに気付いて〟素直に感じたことを詠んでくれていますよね。他の句もそれぞれのいいところを鑑賞して、最後に私が〝みんな才能アリ!〟と言ったら大喜び!拍手で無事12時に終了しました。帰るときに子どもたちから〝楽しかった!〟とか〝ありがとうございます!〟と言ってもらい…とても気持ちよかったです。こちらこそありがとうございました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする