ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

これは?…未知との遭遇!

2024年07月04日 | 俳句

 今日はあっと言う間の7月4日です。でも前のブログで書きましたが、〝七月〟は〝文月〟ではありませんからね。その7月に入るとすぐに時候の季語「半夏生(はんげしょう)」というのがあるんですよ。

 これは七十二候の一つで、夏至から11日目に当る日。陽暦でいうと7月1日か2日頃になります。この日に雨が降ると「半夏雨(はんげあめ)」と言って、昔から大雨が続き、土砂崩れや洪水で被害が出ることも多いのだとか。実際この辺りで雨が降り、確か熊本や熱海などの土砂災害がそうだったと記憶に新しいですもの、コワイですよ。今年は大きな被害は出ませんでしたが、やはりこの2日間はこちらでも朝から洪水警報と警戒レベル3とか4とかの避難指示が出たりして、スマホが鳴りっぱなしでしたものね。

  磐梯をしんそこ濡らし半夏生   阿部みどり女

 この句は、いつ頃の作品かは分かりませんが、福島県の磐梯山を詠んだものでしょう。みどり女は、1932年、東京杉並で俳誌「駒草」を創刊・主宰しましたが、1944年、太平洋戦争の激化に伴い「駒草」を休刊しました。その後「河北新報」の重役であった娘婿の勧めで仙台へ移転し、1945年「駒草」を復刊。以後三十余年に渡って同地の俳句界で活躍しましたから、会津の磐梯山にも慣れ親しんでいたことでしょう。この句の〈しんそこ濡らし〉が半夏雨の降り続く様子を実感させて、とてもいい句ですね。

 この「半夏生」の頃に咲くので、「半夏生」という草があります。別名「片白草」とも。最初の写真は、まだ花が小さな蕾なので葉が白くなっていません。10日後に花がしっかりしてきたので葉が白くなりました。最後のはもう花が開いています。

  半夏生咲かせ半信半疑かな    山田みづえ

 ところで梅雨明けはまだですから、昨日からの久し振りの青空はまさに〝梅雨晴間〟というところでしょうか。〈梅雨晴間二階傾くほどに干す  今井千鶴子〉ほどじゃありませんけど、やっぱり大洗濯しました。ところが今度はなんとも暑い。久し振りにラジオ体操へも行きましたが、いつも通るちょっとした坂がエライこと、エライこと!これは蒸し暑さのせいだけじゃなく、雨で4、5日体操をしていなかったからかもと。たったこれぐらいのことでこんなにも体力って落ちるもんですかね。これじゃ骨折とかで動けなくなったら二度と歩けなくなりそう、先のことが思いやられますよ。

 さて、今日の話は…実はわたし先日ものすごい体験をしたんです、人生初めてで最後…というよりもう二度と体験したくないということを。それは、いつものようにラジオ体操へ行く途中でのこと。ご近所のおじさんが畑に出て仕事をされていたので、ご挨拶しょうと声を掛けたんです。その時の畦道…幅1.5mぐらいなんですが、いつもの道だから下を見ずにおじさんの方ばかり見て、何も気にせず歩いていたんです。すると、何かグニャッとしたゴムホースのような大きさの長いものを踏んでしまって…。エッ?と思って下を見ると…ギャッ!!と悲鳴を上げて飛び上がり、一瞬心臓が止りそう!でした。

 もうお分かりでしょう?道を渡ろうとしていたんでしょうか。道幅いっぱいに横たわった大きな〝蛇〟だったんです。私は、見るのはもちろん、見えてなくても蛇と言われただけで飛んで逃げるほどの蛇嫌いなんですよ。余りにも大きな声で叫んだ私を心配して来てくれたおじさんが見て、〝こりゃあ、青大将じゃ〟と。私に踏まれて蛇も驚いたのか、しばらくは丸くなって動かなかったから、もしかしたら死んだのかもと思いきや…おじさんが近づいて鎌を振りかざそうとすると、鎌首をグッともたげて睨んだんですよ。おお、コワイ、コワイ!私はもう一時も見たくありませんでしたから、その場をすぐに離れてラジオ体操へ。しかし、その行く道々であの蛇を踏んだ感触が生々しく甦ってきて…その日は一日中何をしても気分が悪かったです。本当は蛇の方がえらい迷惑を蒙ったんでしょうがね。でも友人に話すと足に巻き付かれなくて良かったわよと…もしそんなことにでもなっていたら、私は卒倒してしまったかも。高浜虚子は〈蛇逃げて我を見し眼の草に残る〉と詠んでいますが、私はさしずめ〈蛇踏んで我を見し眼の足に残る〉と詠まなくっちゃ…でも、これぐらいではとても言い足りませんけどね。

 だから、帰りはもうその道は通らずに、遠回りして帰宅しました。次の日に蛇はどうなったかをおじさんに聞くと、あの後は溝の方へスルスルと逃げていったんですって。いやあ、二度と無い貴重な体験をしました。(笑) その話を体操の仲間に話すと、〝そりゃあ、すぐに宝くじを買いなさいよ!絶対当るから…〟ですって!う~ん、買ってみようかななんて、ちょっと食指が動きましたが、いやいや、もう蛇のことを思い出したくもないのでやめときました。

 もう一つ未知との遭遇体験が…昨日今日と、暑い日が続いていますが、午後から出かけようと車に乗ると…アッチッチ!ハンドルが熱くて持てません。エンジンを掛けて温度を見てみると…なんと〝40度〟を超えています。これも今までに体験したことのない領域です。いくらエアコンをガンガン掛けても、なかなか冷えず、いつまでたっても31度ぐらいまで。いやあ、これからはこんな日が…いやもっともっと気温の高い日が続くようになるのかも。そのうちに〝今日は30度だから涼しいわあ!〟などと言うようになるのでしょうか。とにかく今年の夏は特に熱中症にはお互いに気をつけましょうね。では、これで…オヤスミナサイ!

コメント (4)
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