ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

6月の吟行会はどこでしょう?

2023年06月08日 | 俳句

 見ればもう今日は6月8日…前に書いたのが先月末でしたから、この一週間私は一体何をしていたんでしょう。我ながら…不思議。時の流れが、まるで目の前を通り過ぎていく超特急…いやもっと速いジェット機かしら?イヤになっちゃう!

 でも今週の月曜日・火曜日は連続での俳句教室、昨日の水曜日は月例の吟行会。週末も土曜日は昼夜のダブル句会で日曜日は「早苗」の吟行会で広島へ…というように毎日が俳句漬けなんですよ。では月初めの1日~4日までは何をしていたんでしょう。きっとそれなりに忙しかったと思うのですが、その記憶が殆どない…わあ、そろそろ呆けてきたんですかね。コワイ!

 私にとっては、月末の原稿や投句などの締切りを何とかクリアーした後の月初めというのは一番ホッとするときで、大好きな時間なんですよ。だから俳句からしばらく解放されてのんびり好きなことをしていたい…そんな気分で過ごしているとあっと言う間なんですね。気がつくとまた追いまくられるハメになるのですが、私の人生はいつもこれの繰り返しかな。

 さてそれでは、6月の吟行会の報告ですが、昨日はまさに〝梅雨晴間〟でした。このところ雨は降らずとも曇りの日が続き、前日は1日中ザーザーと雨が降って寒いぐらい。また今日も1日雨でしたのに、この日だけはなんと晴天、気温もかなり上がっていました。この頃の気温差の激しさからでしょうか、日頃になく疲れましたが、やっぱり先生は〝晴女〟ですねなどと言われると…ウッフッフ!

  しつかりと降りしつかりと梅雨晴間  後藤夜半

 まさにこの句の通り。そして、いつものごとく句友が集まり…今回の参加は7名でした。 

  梅雨晴間心一つに集ひ来し      稲畑廣太郎

 ところで、この度の吟行地はちょっと遠方でしたが、初めて行くところなので興味津々。宇部からは約1時間ほどかかる下関市豊田町の「一の俣桜公園」と「旧殿居郵便局舎」、それに加えて個人の方が開かれているという豊北町の「あじさい苑」の三個所。その後食事して殿居公民館での句会でした。

 先ず「一の俣桜公園」は、ただ桜があるというだけでなく、水没林が水面から顔を出す少し神秘的な景観が特徴の公園。また、寒い時期の早朝には霧がかかることもあるため、さらに神秘的になるとか。そういえば〝運が良ければ鯉が泳ぐ姿を観ることもできます〟などとパンフレットに書いてありましたが、私たちが行った時は、まあ、たくさんの鯉が次々と群れてきて…運が良いもなにもありませんでしたよ。見れば、離れたところに無人販売の〝鯉の餌〟がありましたから、鯉たちも人が来ると餌を貰えると思って寄ってくるんでしょう。でも、確かにこの景色は美しく魅力的。これどこかで見たような…ああ、あの上高地の景色に似ていますね。なかなかいい風情でした。

 また、みどり一杯の中での風も気持ちが良くて…これぞまさしく季語「風青し」そのものを実感!まるで下の句のよう…

  風青し鰓から肺へ呼吸替へ      南うみを

 次に行った「旧殿居郵便局舎」は、明治35年に開局されたのですが、局舎が狭いので、ときの局長河田寛氏が大正10年頃より洋風建築とする意向をもち、地元の大工棟梁山本安一氏を同道して上京し、洋風建築を見学して回りました。その後、意匠を決定して同大工に建築を依頼し建設させたもので、大正12年3月に完成。

 昭和43年頃、主屋入口部分、並びに北東面裏側の部分が増改築されましたが、小規模の改築であり、現在に至るも原型を良く保存しています。木造平屋建、八角塔屋二階建付きで、外観・構造とも無理なくまとめられ、中国山地の赤い屋根瓦(石州瓦)と田んぼが広がる土地に、淡いミント色のレトロな姿はのどかな風景にとても似合っているように見えます。今は山口県指定有形文化財に指定されています。

 平成22年(2008)、老朽化と台風被害で一部破損したため大規模改修の必要に迫られた元局長・河田麟氏が文化財保護課の支援を受けて、改修工事に着手し、その工事の時に旧局舎の先塔部分から発見された建築当時の棟札です。

 また、河田氏らが上京したのは、関東大震災(大正12年)前でしたので、その頃の東京駅やニコライ堂などの八角塔屋造りを見て参考にしたのでは?とはパンフレットの制作者の弁。そういえば確かに似ていますね。これは局舎を反対側から撮った写真。その下が、東京駅丸の内駅舎の南ドームと関東大震災前のニコライ堂。写真はお借りしました。スミマセン!

東京駅丸の内駅舎

  まだまだ興味深いことがたくさん有りますので、この続きはまた次に…ね。  


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ミルク)
2023-06-10 13:10:55
こんにちは。
ちわきさん、お忙し過ぎではないですか?
たくさんのスケジュールですね。

という、私は忙しくもないのに、思い出せないことが・・・
アブナイ人になりつつあります。ですからブログも
途絶え、途絶えです(;^_^A
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ほたる (mio)
2023-06-11 08:36:49
ちわき先生、お題と違う質問ですみません。

昔から、6月の第2週頃の蒸し暑い梅雨の時期に「山口市の後河原に蛍が乱舞」していたんですが、今もまだ健在ですか?

かれこれ30年以上前に、幼子を連れて行って、子供がびっくりしていました。

こんなコンクリートジャングルでUSJみたいな人工のアトラクションしか知らない子供にとって、新鮮だったんだと思います。

もしそのような情報があれば、1泊でも行こうかなと思うのですが、もう蛍って絶滅種ですかしら?
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Unknown (ちわき)
2023-06-12 16:00:31
ミルクさん、コメントいただいたのにお返事が遅くなってごめんなさい。
いつも書こうと思ったら目が…なんて言い訳はいけませんね。
昨日も朝から広島へ行って…人混みに揉まれて疲れて帰ってきました。今日も朝から何やかやと…追われっぱなしです。
することが莫大増えたわけではないのですが、こちらがポンコツで回らなくなったからなんですよ。
まあ、ブログは気長にのんびり…一緒にやりましょうね。よろしく!
返信する
Unknown (ちわき)
2023-06-12 16:13:48
mioさん、質問を頂いたのにお返事が遅くなってしまいゴメンナサイ!
蛍はこちらではまだまだ健在ですよ。特に山口県には名所でなくてもあちらこちらで見られます。
今年は忙しくてまだ見ていないのですが、場所によってはもう終りに近いところもあるかも。
山口市の一ノ坂川が有名ですが、5月末から6月初めがピークで、ホタル祭も終りました。
年々出るのが早くなってるみたいですよ。もし来られるのならもう来年になりますから早めに計画を立てられたらいかがですか?
蛍が絶滅種だなんて…誰が言ったんでしょう。
去年は久し振りに吉部のホタル祭へ行きましたが、それも6月の第1土日ですよ。山手の寒いところでは6月の中旬頃まで見られるところがあるかも。
それはネットで調べると分かると思いますので、是非見にいらっしゃって下さい!
よかったら案内しましょうか?(^0^)
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