ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

また???〝有帆〟へ吟行で~す!ーその1ー

2021年10月25日 | 俳句

 今朝も4時の早起き…これは特別に用があってのことではなく、昨夜早く寝たからだけのことなんです。でも今気温13度と、寒いですね。こんなときはやっぱり炬燵がほしい!でもまだこの程度ならガマン、ガマン…

 さて、このままでは悔しいし記録としても写真など残しておきたいので、先日の消えたブログ「〝有帆〟へ吟行で~す!ーその1一」に、もう一度挑戦します。前回既に読まれた方はスルーしてくださいね。

 今月の恒例吟行会は、10月6日(水)、山陽小野田市有帆地区で行ないました。今回は、①岩崎寺(がんきじ)~②別府八幡宮~③熊野神社~④菩提寺山・磨崖仏の2時間半のコース。9時に集合し、参加者8名が車2台に分乗しての出発です。

 先ず①岩崎寺へ。

 有帆川のちとせ橋を渡るとすぐ前にあります。川には鯉が放流してあるらしく、欄干から覗くと餌がもらえるかと思って、瞬く間に集まってきました。でも、なぜか水が濁っていて…〝水澄む〟という秋の代表的な季語が使えない!雨が降ったわけでもないのに…そういえばこの日も30度近くあって、とても暑い日でした。今思えば考えられませんが、もちろん快晴でしたよ。(笑)

 この岩崎寺は、大同元年(806年)に開創された古い曹洞宗の寺院です。「注進案」によれば坂上田村麻呂の創建で、本尊は弘法大師作だとか。境内の観音堂には、1年に1度だけ開帳される木造千手観音菩薩立像や木造阿弥陀如来坐像をはじめ木造聖観音菩薩立像、木造釈迦如来坐像など平安時代中期~鎌倉時代初期のすばらしい仏像7駆が安置されています。そのうちの3躯は、以前は20年に一度のご開帳であったものが、今は毎年2月18日のみに公開されているそうです。

 また、ここには寺宝とされている鰐口があり、日頃は見られないのですが、この日はご住職にお願いして特別に見せて頂きました。

 銘文によると、明徳3年(1392年)4月16日に道乾が願主となって大工国弘に鋳造させ岩崎寺の堂前に懸けたものである。道乾や大工国弘等不明な点があるが、防長の鰐口には他に例を見ない珍しい銘文からは、室町時代初期の世上不安が窺える、ということで市指定文化財になっています。

 写真は、①岩崎寺を正面から ②橋の下の鯉 ③石碑 ④鐘楼(山門かと思いましたが、上に鐘が…) ⑤~⑨仏像(秘仏3躯は写真だけ) ⑩~⑫鰐口と説明文

 次は、②別府八幡宮へ。

 古くからこの有帆地区の産土神として崇敬されていて、拝殿に掲げられている注連縄は県下でも最大のものといわれています。

 八幡宮の由緒を見ると以下のように… 

 当社は神護景雲四年(770年)、和気清麻呂公よって豊前国(現在の大分県)の宇佐神宮より勧請されたことを創建の始めとする。
 僧道鏡の企てを阻止した宇佐神宮神託事件の折、野望を挫かれ憤激した道鏡により大隅国(現在の鹿児島県)へ流されていた和気清麻呂公は、道鏡の失脚後罪を解かれ勅命を受け京に召還されることとなった。
 しかし海路帰京の途中、清麻呂公の船は嵐に遭ったが為にこれを避けて有帆の入り江(当時有帆の地は海に面していた)に船を寄せた。そしてこの地にて宇佐神宮の御霊代の御幣を松の木に掛け八幡神に祈ったところ、たちまちのうちに嵐は鎮まったという。
 そこで清麻呂公は「我今ここに八幡宇佐宮を勧請奉る。依りてこの郷の神とせよ」と仰せられ、御神威に驚嘆した民衆により社が建立されたという。
 爾来千二百年以上の歴史を有する、当地方最古の古社である。

 写真は、別府八幡宮の本殿と参道。駐車場から参拝しましたので、参道は反対側からの写真。ゴメンナサイ!

 これらを見ると、寺も神社も歴史のあるとても古いものだとお分かりでしょう。実はこの「有帆」地区の名の由来には、神功皇后伝説が関係あるんです。市の北部を流れる有帆川周辺には、神功皇后にまつわる伝説が数多く残されていて、皇后が三韓出兵をされた際に、船を作った場所や梶を作った場所、帆をかけた場所、艫縄をこしらえた場所などが今の船木(現在宇部市)や梶浦、有帆、縄地ヶ鼻(なわじがはな)などといった地名の由来になったのだとか。
 山口県には他にもさまざまな神功皇后由来の地名が残っています。私もこちらに住むようになってから、その神功皇后伝説をよく聞きましたので、なぜなのかしらと思ったことはありますが、今までそのままに…。

 調べてみると、全国で山口県が最も多く神功皇后を祀っているのだとか。その神社の分布図をみると、山口県はダントツで138。次が福岡県68と兵庫県で61。続いて大分県55、島根県53、香川県51で、後はぐっと減って20前後。関東から東北、北海道にかけては10以下で、なきに等しい数でしたよ。ビックリでしょう。今まで何となく感じていたのが、このような数で知らされると改めて驚きでした。何事も勉強ですよね。

 今回もまた新しいことを学びました。有り難うございました。〝日々是好日〟…アレ、関係なかったっけ!(*^▽^*) でも、これで何とか以前に書いた記事は大凡書けたかな?ああ、満足、満足!('-'*)


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4 コメント

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復活 (ミルク)
2021-10-25 12:21:37
このような、長い投稿文を、見事復活されて
素晴らしいです。
知っている様でも、案外知らないでいる地元の
歴史や、由緒ある場所などを知る良いきっかけになりましたね。
<ああ、満足、満足!>
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Unknown (ちわき)
2021-10-26 00:05:54
ミルクさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
おかげさまで…(^_^)
やはりこのままにしておくのは、何だか忘れ物をして取りに行かないような…
これですっきりしました。
ミルクさんの地元にも〝歴史、発見!〟というようなっところがあるのでは?
知ってるつもりで知らないことって、まだ山ほどあるんですね。
でも終りがない…というのが却っていいのかも。〝生涯現役〟でいきましょうか、ミルクさんもどうぞ!
返信する
Unknown (信州人)
2021-10-26 23:32:37
ちわきさま、こんばんは。

週末は群馬谷川岳ロープウェイで紅葉を楽しむ予定が初時雨で断念しました。
で、うーん、苦手な創作方面、はじめて匠の里で陶芸しました。
<手ひねりの片口歪む鵙の晴>
変な歪んだ土くれが出来上がりましたよ。
陶芸も句も才能なしです

尾花栗毛、尾花がすすきの別名とは知らなかったです。
競馬は、マニアックな言葉が多く、実際に読むとなると汗、汗です。
<朝霧や尾花栗毛の稽古駆け>
稽古駆けは、練習では絶賛ですが、実際の競馬ではうーんという成績の馬の調教を表します。
<秋天や尾花栗毛の端を切り>
端を切も、正式な意味は単独で先頭に立って逃げること。
一瞬のスタートの先等に立つではないです。
実は秋天も秋の天皇賞のことでかろうじて季語に。。。
妙に競馬をやると、詩心も薄れますです。

今日、どうも眼の奥が重いと感じ、眼科を受診したら、ちと眼圧が高いそうな。
しばらく点眼と眼を休めます。
腹這いになるといけないらしいです。
<仰向けに文庫読みたりそぞろ寒>
今月は落ち込むことが多いです。

<踝のかさぶた搔けば草の絮>
<はらからのまたはらからの芋蒸かす>

金曜日に眼科で再検査です。
おやすみなさいませ。
返信する
Unknown (ちわき)
2021-10-27 15:31:42
信州人さん、こんにちは!いや、久し振りかな?
わあ、陶芸をされたんですか。それは陶土を捏ねるところから全部…それとも成型と絵付けだけとかの体験ですか。とにかく何でも知ろう、経験してみようというチャレンジ精神が素晴らしい!
私は退職してすぐに陶芸の夏期講座を申し込み、土を捏ねるところから一晩中の窯炊きと朝の窯出し、最後に陶芸展まで一通り全部経験して、自分には無理というのが分りましたので、それで止めました。
でも、主人が陶芸始めてもう10年以上なりますが、話は通じますよ。
何でもやってみなくちゃ分りませんものね。
<手ひねりの片口歪む鵙の晴>…
いいと思いますが、これは誰が作ったものでしょう。もし自分ならそれが分るように詠んだ方がいいですね。手ひねりは手捻りと。片口は片口の銚子のことですか。それならどこかが歪むのはどうかしら?…考えて見て!
<朝霧や尾花栗毛の稽古駆け>…
<秋天や尾花栗毛の端を切り>…
やっぱり〈稽古駆け〉や〈端を切り〉は通の人でないと、説明をされないと分らないのが問題ですね。
特別な意味はなくても、〈朝駈けの尾花栗毛や爽やかに〉ぐらいだったら誰にでも納得できるのでは…。また、霧はちょっと駈けるのには重すぎるかも。もう一つも〈逃げ切りし尾花栗毛や菊日和〉とかすると、天皇賞ではないけど菊花賞が連想されるし、先頭ということも分るのでは…
とにかく分って貰えるように工夫することです。でなければ尾花栗毛を捨てて短いものにすることですね。
ところで、なぜ眼圧が高いんでしょうね。緑内障では高くなるとか聞いたことがありますが…疲れ目というだけで何事もなければいいのですが。無理をしないように、気をつけてください。
<仰向けに文庫読みたりそぞろ寒>…
これはこれで面白いと思いますよ。本当は俯けの方が背中に寒さを感じるからいいんだけど…。病気のことは誰も知らないからなぜ仰向けに?という疑問が残るでしょうからね。それでも…これはいいよ!
<踝のかさぶた搔けば草の絮>…
これは季語がイマイチ。何を伝えたかったのかな?もっといい季語がありそうです。考えてみて…
<はらからのまたはらからの芋蒸かす>…
このリフレインの意味が曖昧。どういうことでしょう。兄弟の兄弟って???
俳句はしっかり作っているんですね。安心しました。もう嫌気が差したのかなあ、なんて。それなら…早すぎますものね。
何事も〝継続は力なり〟です。
とにかく目をお大事に!
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