ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

吟行は〝岬漁港〟でした!

2021年09月03日 | 俳句

 今朝も雨が降っていましたが、午後は曇。朝夕は随分涼しくなりましたね。しかし、明日もまた曇のち雨とか…でも気温は30度に上がって、秋らしい天気はまだ当分望めないようです。

 今朝は足が筋肉痛で、立ち上がる度にイタッ、イタタッと、声を掛けないと動けない。なぜこんなに痛いのかというと、久し振りに筋トレをしたからなんです。昨日の吟行会で歩いたときはそんなに痛くなかったのに…今日痛くなるなんて歳なんですね。トホホッ…

 火曜日に整形のリハビリへ行き、日頃しているマシンは当然ですが、昨年足を骨折して以後しなくなっていた筋トレ…それぞれの足首に1㎏の重しを着けて、寝転がって上下、斜め、左右などと5秒間を20回ずつします。

 以前は週3回のペースで実施してこんな痛みの経験はないのですが、このところリハビリでも楽なマシーンばかりをしていましたから、1年以上も怠けた筋肉がビックリしたんでしょうね。やはり筋肉は鍛えないとすぐダメになります。まさに〝継続は力なり〟ですよ。この筋トレのお陰で今まで何度も膝を助けてもらったんですもの。また、筋トレガンバラなくっちゃ!

 さて、毎月第1水曜日の定例吟行会、今月は9月1日でした。行く先は宇部市岬漁港周辺で、参加者はいつもの7名。

 宇部市には小さな漁港が3つありますが、この岬漁港というのは、すぐ傍に海へ延びた山口宇部空港の滑走路が見えて、吟行中でも飛行機の発着の轟音が間近に聞こえます。

 何年か前の秋にこの漁港で、〝宇部さかなまつり〟が行なわれていたので来たことがありました。貝汁無料配布や活魚・鮮魚の直売、かに汁やうどんなどの飲食の提供など。また、小学生たちには「魚つかみ取り」競争などもあって大いに賑わったのですが、去年からコロナ禍でやっぱり中止のよう。

 宇部だけではないでしょうが、全国どこでも人が密集する祭やイベントが中止になっていますよね。長年培われた地元の伝統あるお祭など…実施する方もまた観覧する側にとっても本当に残念なことです。コロナが収束して一日も早い復興を願わずにはおられません。

 ちなみに俳句では〝祭〟だけでは夏の季語ですから、秋季に行なわれるのは〝秋祭〟。他に〝在祭・村祭・里祭・浦祭〟などと言っても秋の季語になります。祭は句材の宝庫なんですけど…去年から祭を見る機会がなく、ホント残念!

 この漁港では、今はアナゴやメバル、キスゴなどが獲れるらしいのですが、タコも有名で…〝ここのタコは明石へ出荷して明石のタコとして売られるんだよ〟とは漁師のおじさんの話。そういえば空の蛸壺があちらこちらに積み上げられていました。一応蛸は夏の季語なんですよ。

 この漁港を守る小さなお社がありました。七福神の一つ、海上・漁業の神を祀ったえびす神社だとか。

 他には小さな鉄鋼所があって、溶接の青い炎を眺めたり…と、狭い地域でしたから時間が余るほど。ところが、そこは俳句というのは便利です。句を考えて作っていると、いくら時間があっても持て余すということがないんですから…。これが俳句のいいところ、句の出来の良し悪しは二の次ですよ。

 12時に昼食を予約しておいた会場へ。食後はそこをお借りして句会。今回も無事に16時には終了して解散しました。皆さま、お疲れさまでした。

 写真の花は、〝カクトラノオ〟の色違いです。ハナトラノオとも言って、北アメリカの原産で大正時代に日本へ渡来した花なんですって。

 


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7 コメント

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Unknown (信州人)
2021-09-04 18:04:22
こんばんは、ちわき様。
諏訪の出張、何回行ってもアウェイ感満載でとても疲れます。
唯一よい点は道中ビーナスラインの風景でしょうか。
そんな中、菅首相の退陣表明。
TOPIXは年初来高値を更新、市場は正直です。

港のお祭り、信州人はあこがれますねぇ。
こちらの山の秋祭りは芋汁、豚汁風の配布です。
活気と海の恵、大漁旗、勝手に想像してしまいます。
群青の海へ鼓童の浦祭
なーんて実景で読んでみたいです。
夏のお祭りは夜、秋は日中というイメージです。

>句を考えて作っていると、いくら時間があっても持て余すということがない
まったく、今回カウベルという素敵なワードをいただき、ビジネスホテルで4句作るのに、3時間かかりました。
カウベルの音鳴りやまぬ厄日かな
カウベルの音のにぎはひ秋日和
うすうすとカウベルの音露けしや
牧夫露に歩したりカウベルの音

最後の句など、17音に収めるのに数える指が疲れました。
時間はかかりましたが、さほど余韻は広がらず、まさに句の出来の良し悪しは二の次でございます。
返信する
Unknown (ちわき)
2021-09-04 21:08:16
信州人さん、こんばんは!
出張は泊まりがけだったのですか。それはお疲れさまでした。
ビーナスラインは確か蓼科へ行って霧ヶ峰や白樺湖などを巡ったときに走ったような…
出張は車で一人で行かれるのですか?
山の秋祭は…芋汁や豚汁、それもいいですね。
山形の有名な芋煮会へ行ったことがありましたが、あれは河原でしたね。
そこそこで特徴のあるお祭…観光名所もいいけど田舎の鄙びた祭なども素朴でいいですね。
〈群青の海へ鼓童の浦祭〉…
いいじゃないですか!雰囲気だけは… 知らない人は騙されそう(^▽^)
〈4句作るのに3時間〉…
大したものです。3時間考えても1句も出来ない人だっているんですから…
でも、私が始めた頃吟行に行って、5句投句するのに30分しかないと嘆いたら、先輩から〝5分で1句なら充分よ〟と言われて、ビックリしたことがありますよ。

カウベルの音鳴りやまぬ厄日かな…
 音鳴りやまぬ、厄日が合わない
カウベルの音のにぎはひ秋日和…
 にぎはひが牛っぽくないね
うすうすとカウベルの音露けしや…
 うすうすがイマイチ
牧夫露に歩したりカウベルの音…
 リズムが悪いから苦しい!

カウべルを使えば、牛の放牧が見えるし音も自然に付いてきます。音や鳴るまで言わなくても、描写次第では想像できることも。
季語としては「秋日和」か「露けし」がいいかな。あの音は澄んでちょっと重みがある感じなのでそこを考えて…
〈カウベルの集まつてきぬ秋日和〉とか〈カウベルも牧夫の声も露けしや〉ぐらいではいかが?
でも、よく頑張りましたね。
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Unknown (信州人)
2021-09-04 23:29:36
ちわきさま、句のひとつひとつにコメントをいただいて、とてもうれしいです、
そうでした、カウベルで牛、音 牧、すべてわかるのですね。
カウベルの澄み渡りけり秋日和
カウベルの音色交ひて露けしや

今夜はここで降参です。
ありがとうございました。
返信する
地産 (風の盆)
2021-09-15 16:19:47
>〝ここのタコは明石へ出荷して明石のタコとして売られるんだよ〟とは漁師のおじさんの話。

参ったな
明石の鯛、蛸として、出荷??
出荷となると、明石の漁港には水揚げしないな
それは通らない
普通、魚の場合は何処で取れても水揚げした港で決まると
明石の漁港に付けて水揚げすれば明石産になると、関サバも大分の佐賀関で水揚げされれば、関サバになると、
しかし、港に船を着けるのは漁業権があると思う
勝手によその港には接岸できない筈だが・・・・

返信を入れて置いた
返信する
Unknown (ちわき)
2021-09-15 22:40:50
風の盆さん、こんばんは!
度々のコメントありがとうございます。
明石の蛸…
詳しくは聞かなかったのですが、確かにそのように…
だからここで獲れた蛸は皆の口には入らないんだよとも。
青森の竜飛崎に行ったときも、そこで商いしているおばさんのご主人はマグロ漁師さんで、獲れたら大間に持って行くんですって。そうすると大間のマグロとして高く売れるからなんですって。
まあ、海は続いてるから食べる分には同じようなものでしょうけど。
蛸だって宇部と明石は瀬戸内海で続いていますもの。
漁業権なんて考えてもみませんでした…そうだとすると〝密輸?〟してるのかしら?
だったらいけないことですよね。
返信する
Unknown (kazenobon03)
2021-09-16 14:21:08
返事を入れておいた。中途半端になってしまったが、木守柿とは、帰って調べたら鳥に食わせるために一つ二つ果実を残すと、想像では北国だろうな。
また北国では冬になると食い物が無くなるのでりんごを突きさしておくと

竜飛崎から大間までは遠い。太宰治は津軽の人。竜飛崎の先端に太宰治の碑がある。たしか本州の先端、袋小路、…なんとやら

海はつながっている。陸地もつながってる。しかしだな魚にしても野菜にしても果実にしても人にしても産地、出は基だな
返信する
Unknown (ちわき)
2021-09-16 22:46:08
kazenobon03さん、お返事拝見しました。またコメントもありがとうございます。
歳時記では〝木守〟だけで冬の季語で、〝きまもり〟や〝こもり〟〝きもり〟と言います。
その大方が〝木守柿〟なんですが、他に〝木守柚〟もあるんですよ。
このときは〝きもり〟と読みます。
基本的には今年の実りへの感謝と来年への豊作の願いです。取り尽くすというのは人間の強欲ですから、自然への冒涜になるという…そういう自然との共生と同時に自然を敬い大事にするという日本人の慎みの表れだと言われています。
鳥のために残すというのも自然との共生からと小動物への施しという仏教的な理念からだと思うのですが、…
でも私が思うに、そもそも鳥たちは人間様よりも先に熟れて美味しくなったものから食べますからね。
だから最後の一つを残してやるなんて…それはちょっとおかしいんでは?
また鴉や鵯がたった一つで足りるはずもなし…
まあ、そういうことにするとちょっと人間が優しく見えるから誰かが言い出したのかもと思います。
田舎では今や誰も採る人なんかいなくて、豊作の時などはそのまま熟柿になって…鳥さえも食べませんからね。
昔の食べ物のなかった時代の日本のよき風習だと思います。
ところで、柿の木は寒さに弱いので、東北以南では栽培されていますが、北海道には自生がないんだそうですよ。
返信する

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