ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

山法師

2018年06月01日 | 俳句

 とうとう6月になりました。梅雨入りの発表があった割には雨が降らず、最高気温も25度で、昨日も今日も気持ちの良い洗濯日和でした。

 毎月の原稿や投句などは全て月末で手が切れますので、いつも月初めの第1週目はホッとしてのんびりできます。とはいっても第一火曜日には俳句教室がありますが…。でもやっぱり気分的には月始めの方が余裕があって好きですね。

 私の大好きな花の一つ…「山法師」は晩夏の季語なんですが、もう殆ど終わりに近いです。地球温暖化で年々早く咲くようになったのでしょう。これは山法師に限ったことではありませんが…。

  東京を三日離れて山法師   鈴木真砂女

 山法師はミズキ科の落葉高木で山野に自生し、小枝の先に白い花びらのように見える苞に囲まれた頭状花序をつけます。山桑ともいい、庭木や街路樹としてもよく植えられていますので、初夏らしい清々しい色合いはよく目につきますね。

 真砂女さんも喧噪な東京を離れて三日、やっと山法師の花をゆっくり眺めたのでしょう。もちろん東京でもどこかには咲いていたに違いありませんが、小料理屋を営む忙しい日々の暮らしの中ではその余裕がなかったのかも知れません。都会を離れ日常の多忙な暮しから解放された時、あの真っ白な山法師の花が彼女の疲れた心をきっと浄化したことでしょう。そのためには「三日」という長さが必要だったし、「離れて」にもぐっと実感が籠るというものですね。

 ところで、わが家の山法師、この写真見て下さい。主人がバッサリと剪ってしまったんですが、それも仕方のないことなんです。

 確かもう15年にはなるでしょうか、ある苗木市で1メートルぐらいになっていた木を買ったんです。もちろん〝山法師〟と言ってですよ。そして、次かその次かの年に初めて花を付け、大喜びをしました。すると、それっきりで花を付けなくなったんです。山法師の育て方などをいろいろ調べたりして、きっとそのうちに咲くだろう、一度は咲いたんだから…と何年も待ちました。しかし、二度と花を付けることはありませんでした。今ではもう諦めましたが…この木を見るたびに騙されたのかと思うと、とても悔しいです。木がカワイソウ!悪いことした訳じゃあないのに恨まれて。

 このように買ったその年か次の年までは花が咲くのに、次から咲かなくなる…という思いを何度したことでしょう。「梅花空木」もそうでした。一度は咲いたから偽物ではないと思うんですがね~。どういうことでしょうか?植木屋さん不信になって、もう最近は買わなくなりました。写真は他所のお宅の山法師です。

 


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