おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
精神的素因
悲 5－7
「悲しめば心がしめつけられ、肺は広がってつり上がり上焦の気は通じなくなり、営衛は散布されず、熱気が中に鬱するので気は消耗する」素問／挙痛論
「心気が虚すれば悲しむ」霊枢／本神篇
山田光胤／代田文彦著 図説東洋医学より
悲は懊悩(心中懊悩・しんちゅうおうのう・胸膈内(胸のうち)が悶々として安らかでなく形容しがたく苦しいこと)、哀切(非常に哀れで、身につまされる様子)、苦しさから生まれるものである。
悲によって内臓(特に心・肺)が傷つけられるものと、内臓が病変を起こしてあとに悲の症状が生まれるものとがある。
霊枢・本神論、素問・宣明五気論、痿論、挙痛論。
漢方の教えでは悲しめば気は消えると解説しています。図説東洋医学
悲しくて生きる気力も無くなる。
五行の五志の金(肺・鼻・皮膚・大腸)に配当されます。
金匱要略という書物の第二十二婦人雑病の6条に
「婦人臓躁、喜悲傷、欲哭、象如神霊所作、数欠呻、甘麦大棗湯主之」とあります。
「婦人がヒステリーで、悲しんで、泣こうとし、身体の動かし方などが物の怪がついたような、精神がおかしい状態になってしばしば欠伸(あくび)するには甘麦大棗湯が宜しい」とあります。
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