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六節藏象論篇 第九 第一節 語句の意味

2010-11-23 11:17:20 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

 

黄帝内経素問 六節藏象論篇 第九 

 

第一節 語句の意味

 

 黄帝問曰。余聞、天以六六之節、以成一歳、人以九九制會。計人亦有三百六十五節、以爲天地久矣。不知其所謂也。

岐伯對曰。昭乎哉問也。請遂言之。夫六六之節、九九制會者、所以正天之度、氣之數也。天度者、所以制日月之行也。氣數者、所以紀化生之用也。天爲陽、地爲陰。日爲陽、月爲陰。行有分紀。周有道理。日行一度、月行十三度而有奇焉。故大小月三百六十五日而成歳、積氣餘而盈閏矣。立端於始、表正於中、推餘於終、而天度畢矣。

 

語句の意味

六六の節=月日の運行を基準とし一年の節

十干=甲乙丙丁戊己庚辛壬癸(こうおつへいていぼきこうしんじんき)

十二支=子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

甲子-乙丑-丙寅のような組み合わせができて、六十一回目に又もとの甲子に戻る。つまり合計六十組の組み合わせができるわけである。(鍼灸医学大系)

甲乙丙丁戊己庚辛壬癸

子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥

甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛未・壬申・癸酉

甲戌・乙亥・丙子・丁丑・戊寅・己卯・庚辰・辛巳・壬午・癸未

甲申・乙酉・丙戌・丁亥・戊子・己丑・庚寅・辛卯・壬辰・癸巳

甲午・乙未・丙申・丁酉・戊戌・己亥・庚子・辛丑・壬寅・癸卯

甲辰・乙巳・丙午・丁羊・戊申・己酉・庚戌・辛亥・壬子・癸丑

甲寅・乙卯・丙辰・丁巳・戊午・己羊・庚申・辛酉・壬戌・癸亥

60になり、これが6回繰り返され、66三六〇日になります

九九制会=自然界の構成と人体の構造とが相応して統一性を示すこと

制会す=時期のくぎりをつける(鍼灸医学大系)

九=たくさん、あまた、たびたび、ただす、あつめる。

九に関する語句

九州=シナの古伝説によるシナ全土の九区分

九合=自身盟主となって諸侯をたびたび会合させたこと

  =天下(世界)を九合という。(鍼灸医学大系)

九竅=人間が天の気と連絡する穴を九竅(きゅうきょう)という。(鍼灸医学大系)

眼舌口鼻耳肛門尿道の九つ。

九天=天を九つの方位に分けた称。東西南北の八方向と中央。

計=はかる。計算する。

昭=はっきりと見える。

請遂言之・請う遂に之を言わん=霊蘭秘典論一節にあり。

よろしうございます、ご質問に関し詳しくお答えするよう進めてまいります

天度=てんのど・大自然の尺度。春夏秋冬が規則正しく巡り来る、これを繰り返す。

日月の行=日や月が巡る。

化生=生じる。形を変えてあらわれる。

紀=順序をたててしるす。糸を整理し、乱れないようにする。十二年。行なうべき道。

分紀=くぎり。鍼灸医学大系

周=めぐる。周囲にそって行く。

道理=ものごとのすじみち。

日の行は一度=円周を三百六十度とし、太陽は之を三百六十日で行くとすれば、一日の行程は一度となる。鍼灸医学大系

月の行は十三度=月は二十八日で之をひとまわりして、またもとに帰るものと考えた。して見れば、一日には 360÷2813

奇=はした。

気餘=気の余り

盈=いっぱいになる。あふれる。一杯になってこぼれる。余分が出る。

閏=余分。あまり。

気余を積みて閏を盈す

=陰暦の一箇月分は、月の満ち欠けから計算してみると、毎月平均二十九・五日となる。節気は地球が太陽をまわる経緯十五度から計算してみると、各おのの節気の平均は約十五日となり、毎月は二節気に相当する。そこで、陰暦の一箇月は常に不足し、節気は常に余る。毎月一日弱余るので、三年たてば合計一箇月強となり、ゆえに三年に一度必ず閏月がある。約十九年の間に七度閏月があって、節気と陰暦の一箇月とが一致して元にもどる。東洋学術出版社黄帝内経素問

  

 洛陽の郊外壇上に八尺の(P)を立てて日時計とした

太陽の正南に来るときの日影を計り、其最短なる時Bを夏至とし、最長なるときAを冬至とする。冬至Aを基点()とし、最短Bと最長Aの中間Cを中という。中は春分と秋分にあたる。冬至から冬至まで、月は十二回めぐり更に数回の端数があまる。それが余である。つまり太陽暦の一年は、月の十二回のめぐりより数日間多いのである。その余分を太陽の周期の終わりにおしつめて閏月の用意をする。そして四年に一度閏月を置いて、その閏は一年が十三ヶ月となるわけである。

 そこで本文の「端を始に立て」とは「日影の最も長い冬至の日を起点と定め」ということ。「正を中に表し」とは「その中間を春分秋分として表識をつけ」の意。「余を終に推して天度畢る」とは「月行十二回余となる。その余分を太陽の周期の終りにおしつめて、閏月の用意をする」という意である。鍼灸医学大系

 

 

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