おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
クラシエ漢方療法推進会の資料からばね指について。
ばね指5-8
漢方的考察①-③
ばね指の漢方的考察(虚の場合)
ばね指は、指を曲げる腱(屈筋腱)とその(屈筋)腱が通る腱鞘に起こる疾患です。したがって、漢方的には肝との関係が密接であることがうかがえます。
霊枢九針論(れいすうきゅうしんろん)という中国の古い書物に「肝は筋を主る」とあり、筋は肝により栄養されるとあります。
「肝は筋を主る」この場合の筋は腱や筋膜に相当し、関節・肌肉を連結して運動を行う組織です。
筋が収縮・弛緩することにより関節の屈伸や転側は自由自在に行え、この機能は生体の持つ生命力と体温を維持調節することと、臓腑の中で血液を一番多く貯蔵している肝臓にある血液により潤い、滋養されて維持されます。
肝臓に有る血液が充分であり作用も盛んであれば、筋は充分に滋養されて正常な運動を行うことができます。
逆に肝臓にある血液が不足していれば、筋は充分に潤わず、滋養されず、正常な運動を行うことができません。
その結果、ばね指を発症させてしまいます。肝臓の血液は不足することがあっても有り余ることは無いのです。
余談ですが右足のこむら返りも肝臓の血液の不足が考えられます。
ばね指は中高年の女性に多く、その原因は、1) 指の使いすぎ、2) 老化が挙げられています。
1) 指の使いすぎ・・・肝臓の血液の消耗 (肝臓の血液が不足する)
2) 老化・・・生命活動を維持する基本物質である腎のもつ精と体温維持機能が低下してくる。
精は両親から受け継いだものと、毎日の飲食物から得られるものがあります。→肝と、老化との関係の深い腎が同じ源になります。
同様に精気と血液は同じ源となり、両者はともに飲食物を消化吸収した栄養物から成り立ちます。
両親から受け継いだ精と飲食物から得られる精が不足した状態が老化です。
そもそも中高年女性は長年の月経により肝臓が貯蔵している血液が不足状態になりやすく、そこに指の使いすぎや老化が重なり、より一層肝臓の貯蔵する血液を不足させるため、ばね指を発症させやすくなると考えられます。
産後の女性がばね指になりやすいのも、やはり出産により肝臓の貯蔵する血液を不足させたためでしょう。
また、筋は肝臓の貯蔵する血液の滋養とともに体温の維持調節を受けて柔和を保っています。
老化により、体温維持機能が低下することによって、筋は体温維持を受けられず、ばね指を発症させてしまう場合もあります。
3) 老化・・・2)に似ていますが、腎臓のもつ体温を維持する機能が低下し低体温になります
ばね指は痛みを伴うこともありますが、不足の状態の場合、この痛みは「不栄則痛・栄ぜざれば則ち痛む=栄養が行き渡らなければ痛む」による痛みになります。
したがって、不足によって起こるばね指は、①肝臓に貯蔵される血液の不足、②肝と腎の機能低下、③腎臓の体温を維持する機能の低下
以上の三つが考えられます。 つづく
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