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『乾姜、生姜、乾生姜について』 薬学博士渡邊武著『平成薬証論』乾姜の項より

2018-02-08 11:06:33 | 日記

昌栄薬品です

『乾姜、生姜、乾生姜について』 薬学博士渡邊武著『平成薬証論』乾姜の項より

一、生姜・・生のひね生姜。古方で多く用いられる。

一、乾姜・・蒸製したもの、硝子様。澱粉は糊化している。揮発成分はとんでいる。

一、乾生姜・・そのまま乾燥、石灰をまぶす。澱粉は糊化していない。日本薬局方の生姜。古方で用いられる乾姜。

水分の多い生姜と、水分を抜いた乾姜を比べると、濃縮された分、乾姜の辛味はずっと増えてきます。薬局方の生姜は、生の生姜ではなく乾生姜を使っています。

 傷寒論の指示に従えば、葛根湯には生姜が、小青龍湯には乾姜が用いられるべきです。

神農本経(しんのうほんけい・中国の古典)、名医別録(中国の古典)ともに、生姜と乾姜の温熱の度合いが異なることを、微温、温、大熱という言葉で表しています。

生姜の代わりに乾姜を用いると、当然薬能が違ってきます。生姜四~五グラムに相当する乾姜は一グラム程度を目安とすべきです。

(神農本経=神農本草経・しんのうほんぞうきょう。現存する中国最古の薬物学書、著者未詳、全3巻もしくは4巻)

(名医別録=めいいべつろく。陶弘景(とうこうけい)の校定、成立年未詳、全3巻、後漢末頃から六朝時代にかけての成立)

カッコ内新・東洋医学辞書13より

クラシエ薬品小青龍湯には乾姜が用いられています。

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豚肉の生姜焼きはあまり体を暖めない?

豚肉の薬味薬性は甘微寒(味は甘く少し冷やす作用がある)で生姜の辛温(味はピリ辛く温める作用がある)を加えてもさほど温まらない。

 

健康の為に食物の性質の解説五味調和の説明参照

 

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