渡辺武著わかりやすい漢方薬
第二章漢方薬はどう診断するか
3 血の道症(血毒症-血証)
盗人石川五右衛門の名言
「浜の真砂はつきるとも、世に盗人の種はつきまじ」
と辞世の句を遺して、釜ゆでの刑でこの世を去った、江戸の盗人のナンバー・ワンの石川五右衛門は、役人から「忍びの極意は何か」と問われ、
その極意は「屋敷に忍びこんだら、そこでうんこをたれること」といったというのです。
糞づまりでは、それだけ気が散ってカッカし、おどおどして仕事にならない。
まずはうんこを出して気を落ちつけようという意味です。
よく、やれ遠足だのハイキングだのマラソンだのとなると、一番気になるのは、その日の朝、ちゃんと排泄があるかということです。
この五右衛門の名言は、ストレスの原因になる内在的な要因の処理をうまく表現しています。
気の道症というのは、神経ばかり使ってストレスがたまることですが、それは人間の身体の内部では水毒、血毒が起こっているということです。
水を飲み過ぎたら、汗を出さなければならないからカッカします。
暴飲暴食した人は、眠るとイビキをかきます。
腹一杯食べたり飲んだりしているのだから、それを発散しなければなりません。
だから鼻からグーグー水分を出しているのです。
食べたものの老廃物は大便と小便とで出していますが、それが出来ないと水分は皮膚、口、鼻から出します。
この水滞の障害を水毒といいます。
血毒というのは、血のめぐりが悪い、充血を起す、出血する、便秘するという血滞の障害をいいます。
また、水毒と血毒の相乗作用からくるストレスもあります。
便秘というと水毒と思われがちですが、血毒なのです。
ヘドロを食べた場合、肝臓に負担がかかります。
便秘するとカッカします。
わかりやすくいえば、便秘は下から排泄していないで、腸にたまっていることです。
人間は毎日食べているわけで、上からどんどん入ってくれば、水分をぬいて濃縮するしかありません。
抜いた水分は、頭や皮膚から出さなければなりません。
心臓は皮膚からこの水分を出したり、血液を送るために余分に働くことになります。
だから水毒というより血毒というのです。
便秘の現われは食物がまずくなった時が始まりで、これがヘドロ化するのです。
血毒はその他、外的な傷害―炎症が起るとか、眼が赤くなる、下が赤くなる、ほっぺたが赤く手がほてる、血圧が高くなる、のぼせて充血するといったすべての血症を指しています。
水毒は、胃や腸から水分を出せない病で皮膚や呼吸器から出して負担をかけている状態です。
コップ一杯の水分は小便として出すのは簡単なことですが、さて、皮膚や呼吸器から出す場合、汗でなくて気体で出すとしたら一日がかりです。
これでは四六時中、寝ても醒めても神経を集中しているのだから、不眠症にもなるわけです。
ちょうど荷物をかかえて寝ようというのと同じこと、それが肩こりや背中のしこり、腰の痛みになってくるのです。
こうしたストレスは、普通、微調整することができますが、ぎりぎりに調整していると、お手上げになります。
これを自律神経失調症とかアレルギーなどといっているのです。
アレルギーというのは、大便や小便で出す水分を、非能率的な皮膚、呼吸器、口、鼻からもろに出しているのだから、鼻がつまったり、ぜんそくアレルギーになりやすいのです。
皮膚から四六時中水分を出していたら、皮膚の抵抗力は減退し、ちょっとしたことで異常が起ってきます。
冬に夏の状態でカッカして、エネルギーを使っていたら、もちろん精力もおとろえてしまうわけです。
二重のストレスというのは、原因の水毒と血毒が重くなってくる場合で、身体は右肩も左肩もこってくるし、左足も右足もつってくるのです。
いわゆる病膏肓という状態、ストレス病で身体はガタガタになります。
肝腎のかなめはピンとしなくなり、男性はインポテンツになる。
女性は男性化して、セックス嫌悪症にかかり、不感症におちいるのです。
稀代の盗人・石川五右衛門の言葉は、ストレス解消の名言であることが、おわかりになったと思います。
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