渡辺武著 わかりやすい漢方薬
第四章 漢方による心身の健康法
3 健康は人間の自然を回復する
p236 成人病ってカッコイイが・・・
成人病というと何となくカッコよく聞こえますが、早くいえば老人病のことなのです。
老人病というのは、戦後、アメリカの大学の心臓内科の教授が言い出した病名です。
近代医学では、なるべくストレスを排除して、そっとしておくより手がない、老人のかかる病気ということ。
これを逆手にとって成人病といい、老化を防ぐということになりました。
身体で一番老化のはげしいところはエンジンにあたる心臓です。
心臓病、脳卒中、糖尿病といったら、成人病の〝三悪病〟といわれますが、この三悪病が八、九割を占めています。
眼は老化の始まり、白内障とか、緑内障も多くなります。
漢方では正常化する、補正するといいますが、老化というのは、正常化しなくなり、補正ができなくなることなのです。
だから老化を防ぐには空回りしないようにすることと、新しく皮膚や粘膜をつくる代謝をよくするという、この二つの方法しかないのです。
皮膚の代謝ということになると、一番しわ寄せをくらうのは、身体の表にある九つの窓―九竅です。
眼が悪くなり、耳が遠くなり、鼻がきかなくなり、口がもぐもぐしてきます。
こうなると、下の穴―精力―はめっきり減退して、大小共にしまりが悪くなります。
昔から俗に「眼、歯、マラ、耳」なんていいますが、その表面の粘膜と皮膚の代謝が悪くてボロボロになってくることをいっているわけです。
女性がシワを気にしますが、シワは代謝の悪い証拠です。
老人の手がシワだらけというのは、老化して皮膚の新陳代謝ができなくて、生き返れないということです。
日本人は平均寿命が長くなって、ヨーロッパ並みになってきました。
しかし、肉体はあるが、ただ生きているだけという老人が多い。
漢方では昔から、人間の寿命は百歳まで延びるといっていましたが、これからみると現代人は早死にということになるわけです。
それは人間は生きているのだから、体質改善、新陳代謝を絶えずしていて、新しい皮膚の洋服を一定のサイクルで着替えていれば、百歳までゆうゆうと生きられるということです。
逆にいえば、現代人はストレスを多くして、代謝を悪くし、偏向があってもそれをとり除くということをしていません。
まず、身体の偏向を取り除いて生きていること、そして食べて排泄をきちんとしていれば、寿命を全うできるわけです。
老人になると、とかく子供と同じだといわれますが、漢方的にいえば、幼児と成人では同じ病気でも薬剤は全然違ってきます。
新しい物と使い古した物とでは、修理するにも材料が違うということです。
それは薬の量ではなく、質が違うのです。たとえば、青年でも太っている人は、心臓の負担がかかるから〝苦い薬〟(血剤)が必要なのです。
成人、いわゆる老人は、心臓が弱っているわけですから、心臓を保護して助けてくれる温性の血剤を補ってやりますが、体質改善といっても若い人の改善と成人の体質改善では、方法も薬剤も違うということです。
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効能
中年以降又は高血圧の傾向のあるものの次の諸症:
頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸
血流改善
血液の流れが滞ると
動悸、頭重、肩こり、頭痛、めまい
などが自覚症状として表れます。
高血圧、心疾患、肝臓疾患、糖尿病
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