昌栄薬品
渡辺武著 わかりやすい漢方薬
第四章 漢方による心身の健康法
3 健康は人間の自然を回復する
人間ドックは漢方式にやろう
p238 〝人間ドック〟という言葉がはやったのは十年前のこと、成人の健康管理のために、故障を発見する機関ですが、言いかえれば、成人が気休めのお札をいただくところです。
もしも故障を発見されたら後の祭りということになりますし、発見されないで健康を保障された人でも、二、三日後にポックリと心臓マヒや脳出血であの世につれていかれてしまうのですから、最近は、だんだんお札のありがた味もうすくなってきました。
人間ドックというのは、故障が起るぞ、これじゃ危ないぞ、ということを未然に発見してくれなければ意味がないのです。
故障は訪れていないだけで、訪れないという証拠をいただかないと役に立ちません。
Aデパートといったら、十年前までは業界第一位であったデパート、この十年の間にスーパーの進出やデパートの乱立で、ついに第一位の坐を落とされてしまいました。
前社長Tさんは、オレの代にこれじゃ申し訳ないと、巻き返し作戦にアメリカのスーパー業界や欧米のデパートを見学に出かけることに相成りました。
さて社長の健康はどうかと、一ヵ月も人間ドック入りして、あれこれ調べたあげく「あなたはどこも悪くありません。総合ビタミン剤でも飲んでおきなさい」と太鼓判を押されたのです。
が、Tさんにすればどうも身体の調子がおかしい、不安である。
といって肝臓病でもなし、心臓病でもなし、胃潰瘍でもない。
だが、よくよく考えてみると、どうも調子が悪いということは、漢方でいえば、訴えがすでに存在していた徴候があったということになります。
近代医学の健康管理と、漢方方式でいう健康ということの食い違いは、ここから始まっているわけです。
漢方でやれ食事療法だのやれ薬物療法だのとうるさくいうのは、未然に補整することが正常化の第一歩だからです。
家が倒れてから修復するのは、土台からとりかからなければなりません。
傾いている時に発見して修理しておけば、その方が楽であることはまちがいありません。
人間ドックは看板だけは未然に病気をチェックするように見えますが、病気を発見することであって、健康をチェックしているわけではないのです。
むしろ、漢方の「健康十二則」で身体のチェックをする方が、よほど未然に病気を防げることになります。
ところで、AデパートのTさんはどうなったのでしょうか、Tさんは恰幅はりっぱですが、中味はガタガタ。
「あなたはマイナスの生活ばかりしていますね」というと「エーッ」とおどろかれる始末。
まず、自分の好みの食事を三分の一も摂っていません。
三分の二はあてがわれて食べている食生活、やれ宴会だの、やれ客人だのと、食事をコントロールされて生きている状態なのです。
それが第一の先決問題でした。
私が「社長というのは一番不幸な社員だと思いなさい」と言うと「うーん」とうなりました。
胃の中は水でじゃぶじゃぶだし、小用がないので皮膚から汗を出しています。
心臓に負担がかかって、病気はしていないのに苦しい状態でした。
肉食は摂りっ放し、砂糖は摂りっ放しで、身体の健康のルールが乱れているのでした。
そこで外食はなるべく少なくして、蜂ミツ、ゴマ油、ハト茶という健康食の〝三種の神器〟を摂るようにすすめました。
Aデパートといえば、蜂ミツだろうが、ゴマ油だろうが、ハト茶だろうが、手軽に手に入ります。
そこで健康食品の売り場を作ったら、ということになって、当のTさんは自分が健康食の中で生きているようなことになってしまいました。
大企業の社長さんはこのAデパートの社長と同じようなもの、ストレスの中で生きているようなものです。
この体質を改善しない以上は変らないし、やがて、突然、成人病といわれる心臓病か、脳卒中か、糖尿病にやられてしまうでしょう。
社長職はその見本のような生活をしているということを知るべきなのです。
ゴマ、ハトムギ、ハチミツを健康食三種の神器と呼んでいます
『養養』・ゴマ、ハチミツ、ハトムギは釈迦の教えによる~
ゴールド三養茶
ゴールド三養茶は発芽ハトムギを主成分として、特殊製法でエキスを抽出顆粒にした理想的な健康飲料です。
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