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令和3年11月7日は立冬 黄帝内経素問という書物の四気調神大論篇の四節に冬の過ごし方について書かれています

2021-11-06 11:44:30 | 日記

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令和3年11月7日は立冬

黄帝内経素問という書物の四気調神大論篇の四節に冬の過ごし方について書かれています

第四節 芝崎保三著鍼灸医学大系より

(原文)

 冬三月此謂閉藏。水冰地坼。無擾乎陽。早臥晩起、必待日光。使志若伏、若匿若有私意、若已有得。去寒就温、無泄皮膚使氣亟奪。此冬気之應、養藏之道也。逆之則傷腎、春爲痿厥、奉生者少。

(訓読)

 冬三月これを閉藏(ヘイゾウ)と謂う。水冰(こお)り地坼(さ)く。陽に擾(わづ)らわされることなし。

早に臥し晩(バン)に起き必ず日光を待つ。志をして伏(フ)するが若く、匿(かく)れるが若く、私意あるが若く、已に得るところあるが若くならしむ。

寒を去り温に就き、皮膚を泄(セイ)して氣を亟奪(キョクダツ)せしむることなかれ。これ冬氣の應、藏を養うの道なり。これに逆うときは則ち腎を傷り春痿厥を爲す。生を奉くる者少し。芝崎保三著鍼灸医学大系黄帝内経素問

 

訳 再掲載

冬の三ヶ月は陽気が伏し、万物が皆潜み蔵する季節であります。

この季節、水は凍り地は凍ることにより裂け、このように陰の季節であるため陽気によって人が擾(わずら)わされることはないのであります。

 

人は、冬は早く眠り、少し遅く起きるべきであり、朝は太陽が地平線を離れてから起き、夜は暗くなってから寝る、このように日光との動きを待って行動すべきである。

 

志を伏せ、しまい隠しているかのように安静にさせ、気持ちは何かやりたいことはあるのだが、表立って意示を示さないというようにして、自分の欲するものは已に皆得られたので、これ以上欲しいものはないという気持ちでいることです。

寒さで冷えすぎないようにし、体の保温につとめ、体を動かし過ぎ汗を出すようなことをして、閉蔵している陽気を消耗させるようなことをしてはならない。

このように、冬に従い蔵気を養うという養生法であます。

 

この養生法に反すると、腎を傷害し、春になって痿厥を為し、人の春の生気に対する適応能力を減少させてしまうのです。

 

閉蔵=陽気が伏し、万物が皆潜み蔵することをいう。

冰(こおる・にすいに水・正字)=凍る

坼=裂く

陽=陽気

泄=もれる

蔵気=五臓の気、機能

 

痿厥=手足が萎え力が入らず冷える病状。(明解漢和辞典・漢方医学大辞典)

痿=痿は陽の痿なり

厥=厥は陽の衰なり(西山英雄編著・漢方医語辞典)

 

痿厥=いけつ。痿証の一つ。手足が萎え力が入らず冷える病状。痿証と厥証とが交じり合った証。

<素問陰陽別論>「三陽の病たる寒熱を発し下りて癰腫をなし及びて痿厥腨㾓( ぜんえん)をなす。」

<素問四気調神大論>「冬気に逆らわば則ち腎を傷り春痿厥をなす。」

<素問生気通天論>「秋湿に傷られ上逆して欬し、発して痿厥をなす。」漢方用語大辞典

 

 

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