知母
チモ【知母】局
Anemarrhenae Rhizoma
[基原]ユリ科(Liliaceae)ハナスゲAnemarrhena asphodeloides Bungeの根茎を乾燥したもの(日本薬局方正品)。異物同名品が多く、ユリ科(Liliaceae)Aspidistra minutiflora Stapfの根を毛知母と称する。その他、ユリ科Fritillaria delavayi Fr.、アヤメ科(Iridaceae)Iris属などを基原とするものもある。
[出典]神農本草経 中品
[別名]胝母(ていも)、連母(れんも)、地参(ちさん)
[成分]ステロイドサポニン:Timosaponin A-I, A-II, A-III, A-IV, B-I, B-IIなど、キサントン-C-配糖体:Mangiferin, Isomangiferinなど、ノルリグナン:cis-Hinokiresinol、ビタミン類:Nicotinic acid, Pantothenic acidなど。
[効能]解熱、鎮痛、鎮静、消炎、利尿
[用法]熱証のある諸症で、煩熱、頭痛、口渇、頭のふらつき、など。下痢、肺結核、慢性気管支炎
[性味]苦、寒
[処方]消風散、白虎加人参湯、知柏地黄丸
[産地]中国
新東洋医学辞書
黄柏
オウバク【黄柏】局
Phelodendri Cortex、Phellodendron Bark
[基原]ミカン科(Rutaceae)キハダPhellodendron amurense Ruprecht、シナキハダP. chinense Schneider(以上日本薬局方正品)又はその他同属植物の周皮(コルク皮)を除いた樹皮を乾燥したもの。日本薬局方正品はBerberine(塩化物水和物として)1.2 %以上を含む。日本にはヒロハノキハダP. amurense Rupr. var. sachalinense、オオバキハダP. amurense Rupr. var.japonicum、ミヤマキハダP. amurense Rupr. var. lavalleiなどが分布する。
[出典]本草綱目
[別名]檗木(ばくぼく)《神農本草経》、黄檗(おうばく)《神農本草経集注》
[成分]ベルベリンアルカロイド:Berberine, Palmatine, Jateorrhizineなど、テトラヒドロベルベリンアルカロイド:Phellodendrineなど、ベンジルイソキノリンアルカロイド:N-Methylhigenamineなど、アポルフィンアルカロイド:Magnoflorineなど、ステロイド:β-Sitosterol, Campesterolなど。
[効能]解熱、消炎、健胃整腸、利尿、抗菌
[用法]下痢、腹痛、胃腸炎、血便、打撲、黄疸
[性味]苦、寒
[処方]温清飲、黄連解毒湯、荊芥連翹湯、七物降下湯、半夏白朮天麻湯、知柏地黄丸など
[産地]日本、中国、韓国
新東洋医学辞書
口が渇く、疲れ、むくみなどの諸症状にクラシエ薬品知柏地黄丸 腎の衰えからくる諸症状には、知母(ちも)、黄柏(おうばく)を配合した「知柏地黄丸」
クラシエ薬品 知柏地黄丸
効能
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、口渇があるものの次の諸症:
顔や四肢のほてり、排尿困難、頻尿、むくみ
価格
450錠7,920円(税込み)
225錠4,180円(税込み)