産經新聞 令和3年(2021年)9月23日 産經抄
本日は彼岸の中日。
彼岸とは、もともとインド由来の仏教用語だった。
煩悩に満ちたこの世の此岸(しがん)から、涅槃(ねはん)の世界の彼岸へ行き着く、到彼岸を略したものだ。
ただお墓参りは、日本独特の行事らしい
▼墓地の近くの草むらを燃え立つように赤く染めているのが彼岸花である。
別名の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)は、古代インド語で「赤い花」と表す。
仏典では、見る者の悪業を払うとされる。
<曼珠沙華一むら燃えて秋陽つよしそこ過ぎてゐるしづかなる径(みち)>(木下利玄)
▼中国原産のこの花の伝来には諸説ある。
植物学者の栗田子郎さんによると、奈良時代から平安時代に救荒作物として取り入れられた。
その球根は猛毒を持つが水にさらすと良質のでんぷんが取れるからだ。
室町時代に僧侶が、仏典にある曼珠沙華とみなし、積極的に寺院や墓地に移植した(『ヒガンバナの博物誌』)
▼今年7月に芥川賞を受賞した李琴峰さんの『彼岸花の咲く島』にこんな場面があった。
全身に傷を負った少女の治療に、彼岸花をすりおろした粉末が使われていた。
実際に外用薬として広く利用されてきた。
人々の生活になくてはならない植物だったからだろう。
彼岸花、曼珠沙華のほかにも、千を超える呼び名がある
▼毎年この時期には、埼玉県日高市にある「巾着田曼珠沙華公園」に出かけるのを楽しみにしてきた。
残念ながら、新型コロナウイルス対策で観光客が密集するのを防ぐため、昨年に続いて花芽が刈り取られてしまった
▼このところの新規感染者の減少にともない、今月30日をもって19都道府県に発令中の緊急事態宣言が解除される見込みとなった。
いつになったら、普通の生活に戻れるのだろう。
彼岸花は「悲願の花」から来ているとの説もある。
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