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居明かして 君をば待たむ ぬばたまの わが黒髪に 霜はふれども
作者未詳(万葉集より)
万葉の時代は、男が女の家へかよう通い婚でした。
今のように若い男女が結婚すると一つ屋根の下に住むのではなく
別居のままでした。
それだけに、男を待つ女の気持ち、女の家に通う男の心情も一途なものがあったのでしょうね。
「あなたがお出でになるまで、わたしは待っています。たとえ夜が明けても、
わたしの黒髪が白くなるまででも、待っています。
だからかならずきてください」
けなげな女心ですね、僕だったら飛んでいっちゃいますね---(^^)
ヒオウギは原野に生えるアヤメ科の多年草、背が高くオレンジ色に赤い斑点がある花が咲く。
葉が扇状に出来るので(桧扇)ヒオウギの名前がある。
種子は直径約5㎜、球形で黒く光沢があり、「ぬば玉」と呼ばれる。
その漆黒さはあまりにも黒いので、古来より「黒」の枕詞として使われた。