かおばなの花通信

   趣味の写真(花の写真多し)や日々の出来事を綴ります。

ぬばたま(ヒオウギ)

2005年08月22日 05時42分53秒 | 


居明かして 君をば待たむ ぬばたまの わが黒髪に 霜はふれども

                      作者未詳(万葉集より)

万葉の時代は、男が女の家へかよう通い婚でした。

今のように若い男女が結婚すると一つ屋根の下に住むのではなく
別居のままでした。

それだけに、男を待つ女の気持ち、女の家に通う男の心情も一途なものがあったのでしょうね。

「あなたがお出でになるまで、わたしは待っています。たとえ夜が明けても、
わたしの黒髪が白くなるまででも、待っています。
だからかならずきてください」

けなげな女心ですね、僕だったら飛んでいっちゃいますね---(^^)

ヒオウギは原野に生えるアヤメ科の多年草、背が高くオレンジ色に赤い斑点がある花が咲く。
葉が扇状に出来るので(桧扇)ヒオウギの名前がある。

種子は直径約5㎜、球形で黒く光沢があり、「ぬば玉」と呼ばれる。
その漆黒さはあまりにも黒いので、古来より「黒」の枕詞として使われた。