か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

隋の煬帝(ようだい)、江南江を開鑿す(掘った)・・・蘇州~嘉興  2

2013年02月10日 | 旅行

尖閣尖閣と揉めている中、わざわざ中国の話題なんぞ取り上げおって、と不愉快さを感じる低能は、無心に上海ガニを食べに上海に行く能天気よりたちが悪い。何回言っても分からんな。今こそ中国をその広さと時間軸から正確に知らねばならない時だ。

で、長くなるまえに本題。

船着き場と言っても石段だけで、そこに運河いっぱいの船が来た。娯楽のない田舎だ。僕が乗客と思っていた人はほとんど見物の人たちだった。乗りこんだのは7,8人で、ちょっと身なりもよくバスや鉄道の喧騒を避けて来られる時間的にも金銭的にもゆとりのある人たちだ。

エンジン音からして50?程度だ。のろい。堤防の上の姑娘(クーニャン)が自転車で追い越していく。手を振るとほとんど全員が手を振り返してくれる。手を振らない娘は恥ずかしがっているのだ。男はどうだか知らない。僕が手を振らなかったから。そんな無駄なことはしない。

3ノットぐらいで船は進んだ。煬帝の乗った「龍船」と大差ない。煬帝は全工程を行ったはずだから何カ月もかかっただろう。すぐ日は暮れて川辺に海老採りの仕掛けが目立ってきた。仄かなろうそくを四角に紙で囲ってある。僕の乗った船はキラキラ電飾の動力船だ。引き波で壊れてしまう仕掛けもあるそうだ。とくに今は日本人が乗る大型船が高速で通行するようになり、巻き起こす波で運河が壊れているという。

1500年間一度も壊れなかったものを壊して中国を感じるんだな。冥土の土産にするんだったら何をしてもよかろう。

もうエビはいらん、と思ったが3m直径のアルミの盆の上にざるで湯がいたエビを持ってきて中央の1mぐらいの盆にのせた。山盛りだ。僕は3匹でいい。ところっが500匹はある。剥いた皮はと聞いたら、そのままテーブルの上におけと言った。食傷するとチャイナドレスたちはそのテーブルを抱えて船尾に行き、思い切って残飯を運河に投げ込んだ。

なるほど。リサイクルのエコだな。これはいい。日本では牛乳パックに血眼になり普通ごみの中に牛乳パックがあったら人殺しでもしたように怒り狂うババアがいる。そんな人は早く土に帰ってほしい。節約したいなら瓶のデポジット制にしろ。

することがないのでみんなとマージャンをした。少しルールが違ったが数字のプロが負けるわけにはいかない。酒も入り勝ったか負けたか分からなくなった。翌日は二日酔いで遅く起きる。しばらくするとエビが出る。顔は美人だがやる気のないチャイナドレスたち。少しはメニューを変えろ。客が食っていようが手をつけていなかろうが時間が来たら運河に放りこむ。

美人だから我慢するが公務員制度とは人間を腐らせる制度だ。日教組、国労、全逓。日本のブスどもは穴を掘って埋めなければならない。

今写真を眺めながら思い出している。姑娘にもチャイナドレスにも写真を渡す機会はなかったので全部僕の手元にある。どの一人を嫁さんにしてもいいレベルだ。

船は迷路のようになりだした運河を縫って進んだ。到着は遅れた。あたりまえだ。距離を速度で割れ。途中の嘉興についたときですら四日後の朝だった。

もう我慢の限界だ。その時の僕はほとんど立って歩くエビになっていた。エビは嘉興で降りた。

Posted at 2012/12/25

最新の画像もっと見る