LEVI`Sのジーンズの話をこのブログで書きましたが、ユニクロのジーンズが1000円以下で買える時代に、なぜ最低1本1万円を超えるLEVI`Sのジーンズを買うのか?と言われれば、“自分のこだわり”以外の何者でもありません。
それは右も左も分からなかった20代の頃、先輩ミュージシャンに言われた「良い音楽を作りたい、良いミュージシャンになりたいと思ったら徹底的にこだわることが大切だ。それは音楽でも、それ以外でも。好きなものは好き、良いものは良いとちゃんと言えることが大切」という言葉が、今も自分の中で根付いているからだと思います。
そういえばユニクロと言えば、今日WEBでユニクロの柳井さんが、「デモはあったが同社の中国を含めたアジア市場への挑戦こそ国益だ」という記事を目にしました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121021-00000012-pseven-int
欧州在住時には、“日本の未来を語ること”は日常であり、多国籍の民族が暮らす国際都市で、自分達が“日本代表”だという意識を常に持っていました。
しかし日本に帰ってきて、例えばお酒が入った場で、“この国の未来”について語ったりすると、失笑されたり苦笑いをされたりすることも少なくありません。
でも世界での日本のブランド力は日に日に衰えており、身近な例としても、液晶テレビを作る家電メーカー等が苦境にたたされていたり、ガラパゴス化していた日本の1つの聖域だった携帯電話端末市場も崩壊し、通勤時の電車で見かけるのはiPhone(US)やGALAXY(韓国)といった、今や世界標準のスマートフォンだらけになってしまいました。
最近自分が思うところとして、“日本の未来”というモノは、国やどこかのエライ人が作るのではなく、1人1人の思いが連動して作られていくものではないかと感じます。
ユニクロの柳井さんも同じく、個人の思いがあってそこに向かっているだけなのだと。
この個々人の力をより大きな力に変えるのは、やはり日本のマスコミの責任が大きいと自分は思っています。
スポンサー様至上主義の古い体質のマスコミのままでは、残念ながらこの国はこのまま沈んでいってしまいます。
同じように我々一般の日本人も、世の中の流行に流されるだけでなく、自分の目と耳と価値観で、良いもの、必要なものをちゃんと感じ、選択していかないと、ただ指をくわえて、自分達が乗った船が沈んでいくのを見ているだけの存在となってしまいます。
“日本人の持っている感覚の分母を、1億2千万から70億に変えること。”
それが今の時代を生きる僕達の、今“最初にすべきこと”だと、自分は信じています。