昨日の大阪場所千秋楽で新横綱・稀勢の里が逆転優勝した。
新横綱の賜杯は、史上8人目であり、新横綱の優勝は貴乃花以来22年ぶりの
快挙であった。特に、13日目の日馬富士戦で左肩を痛め休場すべきところを14日に
鶴竜と闘ったが全く力が出ずに敗れた。しかし、千秋楽の15日の照ノ富士との本割で
「突き落とし」で13勝2敗で並び決定戦で「小手投げ」で破り2場所連続で賜杯を抱いた。
稀勢の里は会見で
~ あきらめず最後まで力を出して良かったです。何か見えない力を感じた場所だった~
と話しており、特に「~この場内の応援と支えてくれた人のおかげ。今回は泣かないと決めて
いたが、苦しかった分、うれしかった~5月場所で元気な姿を見せる様に治療に専念する」と
話していた。
(感動の一場面をテレビ画面と新聞報道写真を拝借して)
40キロの内閣総理大臣杯を痛みを堪えて抱く
土俵入りの雄姿
千秋楽 本割で「突き落とし」で勝つ
決定戦で「小手投げ」で勝つ
左肩をかばい右手での渾身の力技を出した一瞬 万歳三唱
男泣き~表情を顔に出さない人、心労が急にあふれたと思う。多くの人がもらい泣きしたと。
パレードで弟弟子の高安と
最高の笑顔で記者会見
横綱としての使命感が稀勢の里を優勝に導いたと思う。横綱や大関など上位力士の中には
勝てば良いと立ち合い後、ぶつかる事を避け体をかわす力士もいる。私の知っている横綱は
どんな相手にも立ち合いでは必ず身体で受けていた。解説者も「久し振りに本来の日本人らしい
横綱が現れた」と話していた。多くの日本人や相撲フアンに感動とあきらめない勇気をくれた。
( 春のあらし ちらざる花は 散らぬなり ) 加舎白雄
魂で咲いた寡黙な花に、男泣きが良く似合う
5月場所は、四横綱の筆頭として東の正横綱になる。次回が楽しみである。