しばらくハヤブサ三昧です。
歯ブラシや電動歯ブラシはお世話になっているが、義歯用歯ブラシがあることは今まで知らなかった。義歯を入れてからかれこれ10年はなるというのにである。義歯専用の洗浄剤は使っているし、義歯の清掃は歯を磨く都度、義歯を取り外して洗浄していたため、あまり必要性を感じなかったのかもしれない。しかしながら、義歯を普通の歯ブラシで洗うと金具やへこみ部分は洗いにくかったことも感じてはいたが、そんなもんだと勝手に思い込んでいたのかもしれない。
今回歯科技工士が、歯の洗浄と歯石取りを行ってくれた。義歯の変色が気になっていたため、その理由を聞いてみたところ、磨き方が悪かったようである。そこで紹介されたのが義歯用歯ブラシである。メーカーは有名なS社製で、500円程度である。歯ブラシの上下(表と裏側)を使い、平面用には繊維の密集している幅広の部分を、先端を鋭角にし、細部にも入りやすい剛毛の突起部専用に使う部分に分かれている。
使用においては朝晩2回となっているが、原則は食後には歯磨きと同様にこのブラシで義歯も洗うということであろう。夕食後は義歯を外すので、発泡性の義歯洗浄液につけることになる。こうして工程を見るともっともな義歯専用ブラシの位置づけとなる。義歯専用歯ブラシの使用後は、流水で洗い、風通しの良い場所で乾燥させて保存する。通常の歯ブラシも同様で、使用後の措置を誤ると雑菌の繁殖の原因ともなり、増殖した雑菌で歯を磨いても意味をなさないばかりが、かえって雑菌を口に移すことに繋がる。
細菌等微生物は目に見えないため、清潔であるかどうかの判断は科学的にも難しいことで、定期的に殺菌剤液に浸ける等の措置が必要であるし、効果が薄い歯ブラシは新品に変え替える等消耗品との意識が必要であろう。虫歯の家族内感染も同じ歯ブラシを使いまわすなど考えられないことが原因となる場合もあるので、適切な使い方が望まれる。
この商品は歯科医院専売と包装紙に書かれてあった。メーカーの販売戦略なのかもしれないが、多くの義歯を使い方にとっては一般に宣伝されていなければ、便利な商品であっても消費が限定的になると思われるが、歯科医でもないので何とも申し上げられないが、快適な義歯の洗浄には効果的と思われる。