冬将軍到来とこのところの空模様は変化が激しい。三寒四温の前触れか、大寒が過ぎ、本格的な厳冬になるのか、はたまた、地球温暖化で春の到来が早まるのか、天気予報もめまぐるしく変わるために、予報官の苦しい説明に少々、当惑気味である。昨日はみぞれとなったが、降雪には至らず、安堵していた。今朝は昨日の発表では晴天となるも、午後からの天候の変化は雪雲に覆われ、粉雪が舞う気温が低い状態が続いた。南岸低気圧が近づいているようである。
ここ数日は注意するよう、気を付けてはいるが、週末にかけて九州の女房の実家へ行くことにしている。都内の大雪には交通手段を替えれば飛行場までは問題なく行けるが、心配事は九州の降雪状況である。九州も年に何度かは降雪があるが、レンタカーは恐らくスタッドレスタイヤを履いていないであろうし、チェーンを準備してもらうようお願いするつもりでいる。雪道となると除雪もままならない。現在、九州地元の知人に連絡を取り、降雪状況や道路状況等を聞いているところである。
実家の近辺の道路は整備されているが、雪道の運転に誰しも慣れているとはいいがたい。スタッドレスタイヤを装着している車は少ないし、ほとんどは夏タイヤにチェーンである。高齢ドライバーも多く、チェーンをつけて走る車も少ない。夏タイヤのまま走る車が予想され、雪道で立ち往生が起これば、渋滞が発生するし、交通マヒにつながる。降雪がないことを祈るだけである。
関東でも降雪が首都圏に及べば、高速走路は閉鎖されるし、物流が途絶えるため、生活に必要な食料等が供給されなければ、パニックとなる。その意味では、降雪経験がない地域であれば、いたるところに流通が途絶える。その危険性を持っているということであり、地震や火災などと同様に、降雪も被害を引き起こす原因となりうる。日頃の生活の便利さは、当たり前であり、今回は異常として、自然現象を割り切ることができない。万が一に備える備蓄も必要なのである。
雪国で生活した経験があれば、その対応や対策は予測もでき、準備もできるが、経験がないと何から手をつければよいのかさえも分からない。避けなければならないのは、自分には関係ないこととして、関与しないように立ち振る舞い、逃げることである。そうあってはならないとわかっているが、他の理屈をつけて正当化する。次の答えがわかっていて、つまり、自分には自然現象に対する対応能力はなく、自らが当事者であることもわかっていることなのである。