ある夜のこと。
とーちゃん(父親)がお風呂に入る時、着ていたフリースを愛猫に被せました。
しばらくは愛猫もそこから出ようと、ゴソゴソと中で動いていたんですがね…。
お風呂から出てきたときには、中が暗くて暖かいからかそこで落ち着いちゃって、全く動きません。
そんな時、大福がフリースの前で座り込み、クスン、クスン…と泣きべそをかき始めました。
父親 「なに、どうしたの?」
全く、訳が分からず問いかけたら…。
大福 「リュウくん(愛猫の名前)に会いたいの~…」
──ですって。
姿が見えず、寂しかったようです。
リンパ腫を患ったもののなんとか寛解状態を保っていますが、ちゃんと大福の記憶が残る年齢まで生きてくれる可能性は低いと思います。
それでも、“リュウ君がいなくて寂しい”という思いから、「あぁ、小さいとき、リュウがいたんだ」と憶えていてくれたらなぁ…と思います。
ちょっと…いや、かなりキュンとした出来事でした。