先週の月曜日
学校の代休日だったので
家族でお出かけしてきました。
最近、子達が忍者にハマっているので
(というのも、わたしがコンビニで大人向け忍者本を買ってきたからですが
)
滋賀県は甲賀にある
忍術屋敷に行くことにしました。
甲賀
忍者といえば
甲賀・伊賀ですが
三重県・滋賀県の県境を挟んで
三重県側が伊賀
滋賀県側が甲賀
わりと隣り合わせで近いです。
忍者ハットリ君なんかでは
敵同士みたいな感じで出てきますが
意外と情報交換があったんじゃないかと思います。
(あくまで個人的な憶測ですが)
で
その伊賀・甲賀に行くのに
すごく便利いいのが
新しく出来た
新名神高速道路
(滋賀大津から三重県鈴鹿峠越えた亀山ジャンクション経由して
名古屋に通じています)
なんと京都東インター(山科)から30分ほどで
甲賀に行けてしまうのですね
(途中の名神・大津SAの眺め)
しかも
5月に新しく出来た甲南インターからは
5分で忍術屋敷に行けてしまうのですから
これは行くしかありません。
ちなみに
甲賀忍者関連施設は近隣に2つあり
(もっとあるかもしれませんが)
甲賀町にあるのが甲賀忍術村
甲南町にあるのが甲賀忍術屋敷
非常にややこしいですが
私たちが今回行ったのは甲南町の忍術屋敷のほう
忍術村は月曜定休日でした。
(よくテレビロケがあるのは忍術村のほう)
で
新名神高速経由で
甲賀忍術屋敷に到着
この
甲賀忍術屋敷は
甲賀武士53家の筆頭、望月出雲守の住宅として
元禄年間(1688~1703)に建築されました。
「望月家」
明治の初めまで
伊勢の浅熊岳の明王院の神札と万金丹などの薬を売り歩くことを
生業としていました。
(忍術屋敷ホームページ参照)
行ってみれば
「富山の薬売り」のような薬の行商をイメージすれば良いでしょうか
そうやって、全国回りながら
諜報活動をしていたのでは・・・
とのことです。
滋賀くすり関連
(はっきりと分からないのは、
諜報活動自体、記録に残っていないから、です
)
もと薬屋さんだけに
建物のあちこちに薬の看板や道具類があったり
特産の健保茶(忍者の薬湯)の試飲サービスがあったり
なかなか面白い場所です。
で
中に入って
とりあえず部屋をめぐってみました。
(この窓もからくりになっている)
これといった写真が無いのが残念ですが
一般的な古民家と似た様な感じです。
今風の言い方をすると
平屋で2DKくらいの広さでしょうか
(一階の広さが・・・)
天井が低くて
懐かしい感じの建物です。
外の廊下から
中に入ると・・・
(真ん中の窓、上の写真のです)
展示用の蝋人形が怖い・・・ですが
ここだけで3つ?からくりがあります。
左側の人形の居る
押入れの奥が・・・
からくり窓
分かってしまえば、単純な作りですけど
当然ながら、片方しか通れないし
カード式の栓をしてしまえば、開かなくなるという
優れもの!
長女は
今通ったとこ、「戻れないよう」と言って
怒っていました
部屋の中には
建物に負けず劣らず、年季の入った張り紙
江戸年間
徳川家による忍者掃討の危機を感じ
「万川集海」という忍者の秘伝書?を編じた
ような旨が書かれてました。
忍術屋敷自体は、すごく地味な存在でしたが
ツアーに組まれているようで
団体客が次々とやってきました。
おかげで
平日にもかかわらず
館長さん?、現望月家当主?さんだったかな
じきじきのお話を聞くことが出来ました。
この方の、忍者に関する解釈
面白かったですよ。
(子達の相手で、よく聞けなかったのですが)
一般的に知られているような、攻撃的な存在でなく
忍者は、ごくごく平和に暮らしていた、というような
争いを極力避けるために
屋敷内にからくりを施していた、のではないか
とおっしゃってました。
天井の低いところでは、刀は振り回せませんし
隠し梯子や隠れ穴で相手の目を欺いている間に
家族をより遠くに避難させる、というような
すご~く「愛」を感じました
甲賀忍術屋敷の詳しい間取り
ところで
屋敷は、一見平屋建てに見えますが
実は
中二階・三階があります。
(一階から中二階を覗く)
中二階の下は
↓こんなふうになってます。
普段は、天井に備え付けておき
非常時に使う
隠し梯子
二つあります。
写真左側の梯子を登っていくと
さっきの中二階の部屋に上がります。
さらに
奥に進んで
幼児の背くらいの天井を登ると
三階
ここは、そこそこ天井も高くて
居心地がいいです。
追っ手が三階まで追いついてきたら・・・
戦うことも出来るでしょうが
縄梯子で
一気に一階まで降りることも出来ます
(これは、一階から見上げた写真)
そして
見学コースとしては
中二階に戻って
もう一つの隠し梯子から降ります。
(次男が梯子を降りてるところ・刀があってドキッとします
)
この階段の下には
落とし穴がありました。
敵を落として封じ込めることも出来たでしょうが
そういう攻撃的な使い方より
落とし穴を見せておいて
(相手の視線を誘導させて)
自分は、隠し梯子から中二階に逃げる
というような平和的手段に使われたようです。
ですから
隠し梯子を見せておいて・・・
という逆パターンもあり
落とし穴に家族を非難させて
地下道から屋敷外に脱出させる手段も考えられたようです。
すなわち
忍者は、基本的に非戦闘集団であった、というようなことを
館長さん?はおっしゃっておられました。
この望月家のお屋敷
普通の民家といっても
大きくて立派であったゆえ
近隣ではやはり目立つ存在で
よく泥棒に入られたらしいです。
ですから
泥棒に入られることを前提に
中の財産と人員をどうやって守るかに
セキュリティの重点が置かれていたようです。
と、お話は現実的で
すごく面白かったです。
けど、子達は、どうだったかな。
子達には、やっぱり、こういうのが良かったでしょうね・・・
忍者の武器の数々
長男が触っているのが、本物のまきびし
(鉄製のまきびしは札の上にあり、これは、植物の実を乾燥させたもの)
ちなみに、鉄製のまきびしは、剣山くらいの太さはあるから
まともに踏んだら、結構な傷になったでしょうね・・・
手裏剣
こちらも、館長?いわく
それほど飛ばないし、殺傷能力もないそうだが
これも、皮膚に当たったら、流血は免れないだろう
こちらは、薬屋さんらしく
薬を扱う道具類
薬の看板
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説明文は無かったが
屋敷のものかな?
昔の瓦
菊の御紋
葵の紋などあるところが
なんだか意味深です
気のせいかな
忍術屋敷
ミュージアムショップ?
売店では
子達の喜ぶ忍者グッズが満載でした。
子達にはゴム製の手裏剣をいくつか買いましたが
これは、子どもの同級生にも人気でした。
ステンレス製
かなり本物ぽい手裏剣もありましたが
これは、単なる飾りなのか
実戦用にも使えそうで、ちょっと怖いです。
あとは、忍たま乱太郎のハンカチと
甲賀産のはらぐすり「赤玉」を買って帰りました。
試飲も出来た
健保茶も売ってありましたよ。
こちらは、漢方臭いお茶かと思いましたが
はと麦茶ぽい味で飲みやすかったです。
忍術屋敷
地味な観光地ではありますが
忍者自身の住居として現存する日本で唯一の建物だそうで
大変貴重です。
伊賀にも忍術屋敷がありますが
こちらの忍術屋敷をモチーフに作られた箇所が多いそうです。
説明を聞きながら、じっくり巡るのが楽しいです。
手裏剣投げ体験もできます。
なかなかお勧めです!