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kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

山陰旅2日目

2022年12月19日 | 旅行記&その他
2日目は出雲大社にお参りし、午後から車で近隣の神社や灯台に行く予定。まずはJRの特急で出雲市へ向かう。雨の予報が午前中は大丈夫そう、に変わってちょっと嬉しい。
 
車窓から虹が見えてワクワクしてきた

おお〜、まさに八雲立つじゃ〜とパチリ
 
 
斐伊川の先に雲が昇っている様子が見えたので、スマホを向けた。主人はその手前に鹿が川を渡っているのを見つけて「鹿、鹿」。でも主人は写真を撮りそびれたらしい。あたしが「え?鹿いた?ちょっと待って」と写真を確認したら、バッチリ撮れてたので、その場でairdropして共有。午後運転手さんに鹿を見た話をしたら、「鹿がそこまで降りてきているという話は初めて聞きましたよ」と驚かれた。珍しい光景を撮影できたみたい、ラッキー。
 
 
出雲市駅でJRから一畑鉄道の川跡行きに乗り換える
 
 
出雲市駅と一畑鉄道の川跡駅の間をシャトル運行するこの車両、インテリアが面白かった
 
 
川跡駅から出雲大社前駅までの一畑電鉄の車両は普通なんだけど、優先席のファブリックが面白い
 

出雲大社前駅の駅舎が洋風(笑)
 


徒歩5分くらいで大鳥居前到着
 
 
まずは拝殿へ
 

御本殿はその後ろ、その前にある八足門
 
 
境内にはとにかくお参りする場所が多く、拝殿から本殿前に至るまでに八百万の神の神様がお泊まりあそばす東十九社(ひがしじゅうくしゃ)がありお参り。が、これは午後案内してくれた運転手さんからは「神在祭の7日間だけしか神様おられませんけどね」と言われ、ちょいとばかしがっかり(苦笑)。
 

素鷲社(そがのやしろ)
 
 
パワースポットだそうで、砂をお供えして縁の下から砂を頂いて帰る人たちが多かった。本来は伊佐の浜から持ってきた砂をここにお供えして、その代わりにここの砂をいただいて帰ることで神様のご加護を得るのですと。日御碕神社には砂入りのお守りがあった。調子の悪いところに砂を当ててお祓いをする、なくなっていくものだからお返ししなくていいんです、というお守りだった。夫婦で授かってきた。
 
 
右手に拝殿、左手に本殿
 
 
背後の八雲山は山自体が御神体で、出雲大社の御神体と考える説もあるらしい。出雲大社全体が山に抱かれているようで、ここからの景色好きだなぁ〜と思ったのはそういうことか、となんとなく納得した。
 
 
巨大なしめ縄の神楽殿をみて
 
 
小腹が空いてきたことに気づく。やっぱお昼は出雲そばだよね〜、とガイドブックでも紹介されていた民家を改造した外観、ザ・蕎麦屋とでも呼びたくなるようなインテリアのお蕎麦屋さんに入る。
 
 
主人は冷たい出雲そば3食割子3段、あたしは暖かい御縁そば
 
 
腹ごしらえの後、タクシーの時間にはまだ余裕があるねとぶらぶら歩いてたら、ポツポツ降ってきた。カフェにでも入ろっかと待ってたら、霰から雹になってきた。屋根のある場所でよかったね〜なんて言いながらしばらく待つ。
 
 
出雲ぜんざいを頂く
 
 
ぜんざいの由来は、佐太神社が神在祭の最後の神送りの日に、お供えされていた餅とあずきを煮て再びお供えしていた「神在餅(じんざいもち)」だそう。このあと観光タクシーの運転手さんと落ち合って、午後の部にGO。途中、神迎の道や出雲阿国の墓と阿国寺の説明を受けたりして、まずは伊佐の浜へ。
 

伊佐の浜の弁天島
 
 
伊佐の浜は、大国主神(おおくにぬしのかみ)と建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)が国譲りの交渉をした場所であり、龍蛇(りゅうじゃ)様の先導で八百万の神様たちが大社に向かう、集合場所なのだそう。神様は夜ご到着なさるようなのだけど、ひょっとしてこの写真のように光が近づいてきてこの浜に上陸する感じなのかしらん?などとちらと思った。
 

 
 
この風景、翌日島根県立博物館で観たクロード・モネの「アヴェルの門」によく似てる。この右上1/4だけを、もうちょっと潮が満ちてきて、海がキラキラしてた時に描いたら「まんま」ですわ〜。
 
 
(参考)
 
 

冬の日本海は荒々しいなぁと眺めつつ、日御碕灯台へ向かう




松林の向こうに灯台が見えて来た
 
樹皮が剥ぎ取られた松がたくさんある
 
 
運転手さんによると「戦時中燃料がなくなったので、松からも燃料を採ったその跡です」とのこと。食料自給率もエネルギー自給率も極端に低い日本が、敵基地攻撃能力だとか言って増税して攻撃能力を増強しようとしている。攻撃したら、最後はこうやって松の樹皮を剥いで燃料にしたり、木の根っこを食べたりしなきゃいけなくなるってわかんないのかな、政治家たちって。愚か、という以外の形容詞を思い浮かばない。


日御碕神社
 
 
須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る上宮と、天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る下宮が同じ境内に鎮座する。出雲にある神話の舞台の神社のうち日光東照宮と同じ権現造なのは、ここだけ。
 
 
長浜神社
 
珍しい鳥居
 
 
国引き神話の主人公の八束水臣津野命(やつかみみずおみつぬのみこと)を祀る。国引きの功労者なのでスポーツの神様としてご利益が知られているそうだ。
 
 

最後は須佐神社へ
 
 
須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る神社。
 


御神木と言われる老杉


塩ノ井
 
 
須佐之男命自ら塩を汲みこの地を清めたと言われる。この井戸は日本海につながっていて、満潮の時は塩味になるそうだ。口に含んでみたけどしょっぱくなかった。
 
 
ここで目的地全部を網羅したので、JRの出雲市駅に送ってもらうことにした。予定より1時間くらい早かったけど、雨も降っているし暗いので正しい判断だと思った。そのおかげか(?)ちょうど踏切故障で遅れていた一つ前の特急に飛び乗ることができ、ラッキーだった。改札で「あれ、まだ乗れますか?」「切符をお持ちなら急いで!」「は〜い」、みたいな。途中検札にいらした車掌さんに「もう一つ後の特急の席を予約してたんですけど」と切符を見せたら、「いいですよ、その席は松江まで空いてますから」。ホテルに戻り、松江でしか食べられないという鯖しゃぶを出す居酒屋を探し予約。
 


地物の刺身の盛り合わせ


これが鯖しゃぶ
 
鯖とネギの組み合わせがなかなかナイスだったけど、この真っ黒な鍋にはビビった。玉ねぎをお鍋に使うのってはじめてかも。出雲では、再仕込み醤油が刺身醤油として使われている。一般的な醤油と異なり旨味があると言われているけど、このしゃぶしゃぶの出汁は鯖と喧嘩させないためか、旨味が足りないっていうかなんというか、だった。〆はご飯かうどんのチョイスがあった。
 
 
 

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6 コメント

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kebanecoさんへ (くりまんじゅう)
2022-12-19 14:44:26
衝立のある電車が こたつに入っているようでいいですね。
ぜんざいに入った焼き餅がおいしそう。今空腹なんですアハハ。

島根県立美術館のモネの『アヴァルの門』これの連作が確かにあったと図録を見たら
メトロポリタン美術館にあったモネの『エトルタの海景図』1883年とそっくりです。
描かれた時期も同じころで モネは何枚か描いたでしょうね。

いい旅でしたね まずご馳走がいい!
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参考になる (みどり)
2022-12-19 15:44:42
今度山陰に行く時に見返すとよさそう。
一畑電鉄面白そう。
地方の電車は何処も個性的で良いですね。
最後のお料理は見ただけで考え込む感じ(笑)
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いい旅 (よう)
2022-12-19 19:06:11
わたしが夫と出雲大社に行ったのは 還暦(二人とも同い年)のお詣りで
神在月(11月)に 行きました。
高速道路を使っても 4時間かかりましたが 朝6時に出発して 
10時にはつきますから 日帰りで。
本殿に上がって 御祈祷を受けましたが 事前に服装チェックをうけ 
夫はジャンバーを脱ぐように 私はスカーフを取るように言われました。
もう一組の方は スーツにネクタイでした。へえ!と驚きました。
しかし いいお天気に恵まれ 気持ちも引き締まり
さすが出雲大社 という気持ちがわきました。
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くりまんじゅうさま (keba)
2022-12-20 12:36:42
そうそう、なんだか個室感漂う空間でした。
でもだから一人しか座っていらっしゃらない4人席にも入って行きにくかったです。。。

モネは1883-1886ころ、ノルマンディーに何度か逗留しているようなんです。
その時の作品はかなり多くて、日本にもアサヒビールが持ってる大山崎山荘美術館にも収蔵されています。
大山崎山荘美術館にも行きたいなぁと思ってるので、見られるかも知れません。

まだあと1日あります、お付き合いください
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みどりさま (keba)
2022-12-20 12:39:51
山陰はゆっくり回ると楽しそうですよ
あたしたちが今回行った以外にも、境港や石見銀山などありますしね。
あたしたちは次回は津和野と萩かなぁと思っています。
地方の鉄道は私鉄もそうですがJRも特徴ある車両を走らせています、
一畑電鉄はバタデンと呼ばれて愛されてるようでした。
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ようさま (keba)
2022-12-20 12:44:05
お二人でお参りされたんですね、しかも神在月に、すごい!
しかもちゃんと本殿でご祈祷を受けても日帰り可能、素晴らしい。
実はご祈祷受付所の奥にあるお手洗いをお借りしたのですが、確かに皆さん正装で待っておられました。
八雲山入れて本殿と拝殿を撮ったとき、ああここっていい感じだなぁと思いました。
ご祈祷まではお願いしなかったけど、午前中の気のいい時間帯にお参りしたことがよかったのかもしれません。
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