kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

夏休みに読む、かも

2007年07月23日 | 折々の話題
最近「投資ファンド」なるものに逆風が吹きはじめてる。法を犯してまで利益を追求したとされる村上ファンドの萩本金一に似たあの方、インサイダー取引では異例の実刑判決が下された。まぁ法を犯したなら断罪されるのは当然だ。

でも、シロウトのkebaの目にはよ~わからんのがブルドックソースvsスティール・パートナーズの裁判。まず驚いたのは裁判所って合法性の判断だけじゃなくて「いい株主」と「悪い株主」を判断する能力(っちゅ~か権限?)持ってんだ~ってこと。で、もっと不可解なのはブルドック経営陣が株主に対して提案した防衛策の導入(7月4日までにブルドック株を購入した株主にだけ1株あたり3個の新株予約権を発行するってもの)に株主総会での83パーセントの賛成を得ているってことは、ほとんどの株主がTOBに応じないと予測されるわけだから防衛策を取り入れること自体が必要ないはずなのに、裁判所は「防衛策導入は経営者の職権乱用にあたらない」と判断したこと。

そ~なの?だって過剰防衛じゃん、職権乱用じゃぁないのかな?じゃぁkebaが株主だったとしてスティールのTOB価格で売りたかったとしても、その権利を奪われたことになるのかな?だったら裁判所は「少数株主の権利は無視してよい」と判断したことにはならないのだろうか?8割の株主が「スティールには売らん!」って言ってんだからTOB継続させるべきじゃないのだろうか?2割の株主が売ったとしても大勢に影響ないわけだし。それともスティールはブルドックの株主になっちゃいけないって裁判所は言ってるわけ?

裁判所のこの二つの判断、株主平等原則に反してる気がするんですけど・・・そうじゃない理由があるなら、誰か教えて欲しい。

かくしてブルドックは買収から免れるためにアドバイザーやコンサルタントに払う費用・新株予約権発行に伴う経費そのたひっくるめて総額で30億とも言われる費用を投じることになる。この額、07年3月期の利益をベースに計算するとほぼ5年分の利益に相当するといわれる・・・。一方スティールは7月4日時点で保有している株式に対して発行される新株予約権をブルドックが23億円で買い取ってくれるそうで(なんで?)、23億円引く投資金額のネットで5億円程度の利益が「確定」したらしい。なんだか、ね。

この先ブルドックってどうするんだろう?また「悪い株主」から敵対的TOB掛けられたら手切れ金払うんだろうか?

kebaが株主だったら経営者としての手腕で戦って欲しかったと思う。スティールが経営権を取ったらこの会社はこうなります、現経営陣は今後かくかくしかじかの戦略で経営していきます、株主の皆さんいったいどっちがいいですか?って。ステイールがちゃんとした経営方針を表明してなければ勝負は簡単なはずで、真っ向勝負して欲しかった気がする。「ものいう株主」をどう「利用」するかで、「悪い」ものいう株主も「良い」株主にできる手腕、企業経営者には欲しいな~と思った。

だって「他人からお金を預かってそれを運用し利益を上げる」という点においては上場企業も投資ファンドも同じだから、株主もファンドに資金を預けている人も結局は「どっちが自分により多くの利益をもたらしそうか?」で判断するわけでしょ?だったら最大の防衛策って経営手腕じゃないのかなぁ?って。あくまで投資してない第三者のシロウトの勝手な意見ですけど~~(笑)

先日ある投資銀行家と話をしていたら「いまBarbarians at the Gate読んでるんですよ、そもそもの始まりってどんなふうだったのかと思って」といっていた。1988年の10月と11月にわたって繰り広げられたRJRナビスコの支配権をめぐる戦いを描いた本だ。とりあえず夏休みにでも読もうかな~とamazon.comで買ってみた、あくまで「とりあえず」ね(笑)

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2 コメント

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Unknown (クラリス)
2007-07-23 13:53:52
原書で読書なんて凄いなぁ

日本語の文庫本も積んだままのクラリスであります^^;

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Unknown (keba)
2007-07-23 14:52:02
>クラリスさま

何語の本を買っても積ん読になるかも、です、わはは
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