今日のうた

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被災地に津波 教訓は生かされたか

2016-12-10 16:47:15 | ②一市民運動
2016年11月22日午前5時59分、福島沖地震が発生した。
マグニチュード7・4震度5弱を観測。午前6時2分、福島県に津波警報発令。
11月26日の「報道特集」で、「被災地に津波 教訓は生かされたか」を特集していた。
東日本大震災の教訓は生かされたか?

東京電力の隠蔽体質は変わっていないようだ。
(1)津波を1メートルとしたが、その後、1・6メートルに訂正した。
(2)福島第一原発構内の一部で停電が起きていたが、公表されなかった。
(3)長時間、ラストモニターが止まっていたが、これも公表されなかった。

また福島第二原発、3号機では使用済み核燃料プールの冷却装置が一時停止し、
復旧するまでに1時間半かかった。
地震でプール内の水面が波立ってセンサーが稼働して自動的にポンプが止まった。
これは安全機能がしっかり働いた結果であり、【想定内のこと】だそうだ。
1時間半という時間も、慌てふためいたわけではなく、余裕をみてとのことで、
決して長い時間ではないという。

原子力コンサルタントで、米ゼネラル・エレクトリック社元技術者の佐藤暁(さとし)さんは、
福島第二原発の使用済み核燃料をプールで冷却し続けることに異論を唱える。

「もっと事故につながるような地震であれば、もっとたくさんの異常な事象が
 同時に発生するだろう。
 今回の事象は、果たして短時間の行動が可能なのか、もう一度考え直す機会になった」 

今度の福島沖地震以上の地震に見舞われたら、予測しないトラブルが多発する。
冷却が止まって復旧に1時間半かかっていたのでは、想定内と言っていられるのだろうか?
福島の事故について研究を続けている、米プリンストン大学の
フランク・フォンヒッペル教授は、次のように提案している。

「福島第二原子炉は2011年から運転しておらず、燃料プールの温度は下がっている。
 現時点での我々の提案としては、プールから燃料を取り出して、
 電源に頼らない 空冷 の貯蔵に移していくべきだ。
 5年以上水冷した使用済み核燃料を(乾式) 空冷方式 に置き換えることでリスクが減る。
 日本の場合、地震で危機的な状況となる。
 地震・保存容器の落下・テロ攻撃  など、使用済み燃料プールに穴が開けば、
 非常に危ない。  (引用ここまで)

原発が稼働していなくても、使用済み核燃料は冷却し続けなければならない。
もしテロに遭ったり、プールに穴が開いたりしたら、冷却を失い、危機的な状況に陥った
福島第一原発事故と同じことが起こり得るのだ。
福島第二原発3号機には、2544体の使用済み核燃料がある。
日本全体ではどれほどの数になるのだろう。
それを永久に冷却し続けなければならない――というリスクをこれからもずっと
負っていかなければならないのだ。

福島第二原発の廃炉が決まったわけではないので――などと、悠長なことを
言っている場合ではない。
私は最終的に、全ての使用済み核燃料を空冷にすべきだと思う。
もしオリンピック期間中にあのような地震が起きたら、日本は国の存続が危ぶまれる事態に
陥ることにもなりかねない。
私は空冷についてよく分りませんが、東京電力が「乾式貯蔵キャスク」の資料を
配布しています。
                          ↓
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130404_02-j.pdf

日本原子力発電会社のHPにも載っています。「発電所での管理 - 乾式キャスクの概要」
                          ↓
http://www.japc.co.jp/project/cycle/drycask03.html



(画像はお借りしました)

※国民の誰もが分るように、「乾式空冷方式」について、
 テレビ番組で詳しく取り上げてください。
 
2020年の東京オリンピックの開催が決まった時に、これで資材は高騰し、人手が不足し、
福島の復興が遅れる、と思いました。
この時期に、なぜオリンピックなのか!、と。
しかも「汚染水はアンダーコントロール」と嘘をついてまで……。
新聞のインタビューで、久米宏さんが「私は最後の一人になろうとも、
オリンピックには反対です」と語っていた。
原発事故の収束もままならない国で、私はオリンピックにお金をかける余裕は、
この国にはないと思う。

参考までに
(182)「『東京オリンピック返上』という選択を真面目に考えてみる 実は前例もあった!
     12月3日号 週刊現代」
           ↓
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50311

フランク・フォンヒッぺル教授が指摘するように、原発へのテロ攻撃に対して、
この国はどのような対策を取っているのだろう?
必要のない兵器の購入に多額の税金を使うよりも、このことを真剣に考えて欲しいです。

高村薫著『神の火』を読むと、原発へのテロが絵空事ではないことが分かります。
この本が、1992年に出版されていたとは驚きです!
      ↓
http://www.shinchosha.co.jp/book/134712/
 
 


(183)「社説 三反園知事 看過できない変節ぶり 12月11日 毎日新聞」

http://mainichi.jp/articles/20161211/ddm/005/070/012000c?fm=mnm

(184)原発に代わるエネを 市民発電所が誕生 藤沢初来春 
    12月11日 カナロコby 神奈川新聞」 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161211-00014102-kana-l14

(185)「米アップル、中国の風力発電設備大手と提携 12月11日 AFP BB NEWS」

http://www.afpbb.com/articles/-/3110912?act=all

安倍政権は国民からも、世界からも置いてきぼりをくう、
 まさにガラパゴス、まさにちょんまげ政権だ!

(186)「【声明】『原発コスト安』は嘘だった-国民への8.3兆円負担転嫁ではなく
     政策転換を 9月21日 パワーシフト」

http://power-shift.org/info/160921/






(画像はお借りしました)


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