B型ゲンゴロウのブログ

見たまま、感じるまま、想うままに岐阜から発信するゲンゴロウの日記

ふむふむ

2018年09月04日 | 日記

25年ぶりに上陸したという強烈暴風で縦断する台風21号

岐阜市内はピークを越えました

爆風が怖かったです

各地の被害が少ないことを祈るばかり

関西空港連絡橋にめり込む船の映像にビビります

 

 

 

 

さて

 

毎月メールでいただくニュースレターがあります

元銀行マンで特に住宅ローンや保険に詳しい金融のプロ

合ってお話すると、やさしくて心配りができる紳士です

9月配信のレターから一部(2話)抜粋して以下コピペ

銀行に厳しい評価ですが、勉強になります


 

 

 

 



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スルガ銀行社長引責〜スルガだけが悪いのか?
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スルガ銀行がシェアハウスのオーナー向けにずさんな融資を行っていた問題で、同行の創業家の
会長を始め、社長・専務の代表権を持つ3人が辞任することになりました。

「スルガスキーム」と言われる不正融資は、建前上は自己資金が1割以上必要なのに、サブリース
業者が「頭金ゼロ」を謳って勧誘し、実現不可能な投資利回りを提示したり、銀行がオーナーの
通帳残高を改ざんしたり、かなり悪質なものでした。
その毒牙にかかったのは、サラリーマンばかりでなく、スルガの地元・清水市のプロサッカー選手
にも及んでいます。
もちろん、スルガ銀行のやり方が悪いことは異論のないところですが、果たしてスルガだけが特別に
悪かったのでしょうか?

スルガ銀行といえば、かつては金融庁の森長官から「ニッチで嫁せず特異なビジネスモデル」と
お誉めいただいた銀行でした。これは他の銀行と同じことをしていては生き残れないために編み
出した戦略として一般銀行が手を出さないサラリーマンの消費性ローンを開発したことを評価した
ものです。
アパートローンにおいては、多くの地方銀行で相続対策を謳い、過剰な融資が行われています。
スルガのそれと違い、地方銀行のアパートローンは、担保物権たる土地を豊富に所有する資産家
向けですので、銀行が損を被ることはありませんが、向こう30年に渡り入居率が確保できない
ことは素人目にも明らかですし、それを担保するのがサブリースであれば何をか言わんやです。

実際、まだ生きている(相続を迎えていない)オーナーから、入居率が落ちて返済が回っていかず、
毎月年金から持ち出しになっているという相談を受けたこともあります。

昨年のデータになりますが、メガバンクの融資残高8.6兆円(▼2.4兆円)に対し、地方銀行は
13.8兆円(+7.2%、+5兆円)となっています。(2010年以降の統計)
人口減少で地方経済も縮小傾向にあるなか、企業向け融資は需要もないにも関わらず、これだけ
融資を伸ばせたのはアパートローンに他なりません。

「かぼちゃの馬車」(シェアハウス)のような拙速な事態にはならないにしても、アパートローンの
返済で資産を食いつぶされる地方の資産家は、銀行に対して裁判も起こさず、被害者の会も作らず、
返済金で資産が目減りしていきます。1億円借りてオーナーが死んでも銀行に払う利息は28百万円を
超えます。じわじわと痩せ細るオーナー。対して銀行は、その利息をきっちりと貰います。

スルガの不正融資は、2千億円と言われます。地銀の融資残高は13.8兆円。そのうちアパート
ローンの割合は定かではありませんし、全てが不正ではないにしろ(寧ろ正当な融資というでしょう)
似たような境遇に追いやられているオーナーは、かなりの数に上るハズです。
スルガだけが悪事を働いたと言えるかどうかは、この先のアパートオーナーの破綻を見ればわかります。



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銀行の相続対策は万全か?
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先日、私が役員を務めるNPO法人の会議で「銀行さんに相続や投資の講義をしてもらってはどうか」
という意見が出ました。
「銀行なら相続や投資のノウハウが豊富にある」というのがその理由ですが、一般的には間違って
いません。ただし、正確にいうと、『相続や投資に金を出す商品が豊富にある』です。加えて言うと
『それらに金を出す顧客が豊富にいる』から取り扱いが多いのです。

銀行のノウハウは確かに豊富だとは思いますが、自社取り扱い商品を売る以外は、オウンリスクを
求め、具体的なリスクには踏み込んできません(責任は持ちません)。上記のスルガ銀行の例を
見れば明らかです。

相続に関して、商品で完結するもので銀行が得意とするのは、一時払い終身保険の販売です。
今や保険会社の収入保険料を支える筆頭は銀行です。

保険は死んでからお金が出ます。
さて、お客さんが死んだとき、遺族はどうするでしょうか。
当然「銀行に預けてある保険」のお金をもらおうとします。この時、銀行と保険会社ではお金を
もらう手続きが異なります。銀行預金は相続が確定するまでは相続人共有の財産ですから、相続人
全員の印鑑証明その他諸々が必要です。生命保険は死亡保険金受取人がお金をもらいます。
この時、もし「この保険は孫に渡したい」と加入していたら、おそらく銀行は手続きしません。
「手続きは保険会社としてください」と突っぱねるでしょう。それが銀行の正しい対応です。
銀行に預けてある保険のお金がもらえないと知った相続人はどう思うでしょうか。

生命保険会社は高齢の顧客に対して、受取人以外の親族にも内容の問い合わせができる制度を
設けてスムーズに手続きができる体制を整えていますが、銀行がそこまで案内しているか疑問です。

私の母親が、銀行で外資系生命保険会社のマニアックな銀行で加入しました。
「ずいぶんハイカラな保険に入ったねぇ。どういう説明を受けたの?」と聞いたら、
「頼まれて入った。10年は出しちゃダメって言われた」
乱暴な説明ですが、「銀行の」リスク回避には十分な説明ですね。元本割れのトラブル防止に
なっています。しかし、その保険の受取人が誰かは私も知りませんし、家族の誰も銀行から聞いて
いません。

銀行の商品は良いものも多くありますが、使い方を知らずに加入すると対策のつもりがトラブルの
火種になります。そして、銀行は商品の説明はしますが(10年出しちゃダメ)、出口の説明は
受取人にはしていません。
相続対策は銀行と言えどお任せではイケません。特に死んでから動くお金は、受取人も交えて検討
しましょう。

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