夏の味

　今日は花火大会だった。
会社帰り、いたるところに浴衣姿の若い女性や子供がいる。
暑い一日だったが見ているだけで涼しい。
　家に帰ってくると、カミさんが庭木に水をやっていた。
ちょうどそこに、浴衣姿の若い女性三人組。高校生だろうか・・・
カミさんが水やりをやめ、
「可愛い・・・！」
と一言。
　すると、その三人組は、ちょこんとお辞儀をし、
「ありがとうございます！」
と、にっこり笑って花火大会に行った。
　本当に可愛い三人組だった。
　家に入ると、すでに夕飯の支度ができていた。
今日は花火大会があるので、居酒屋メニューだ。
と言っても、今日採れたばかりの野菜が中心。もちろんすべて道内ものと、我が家の裏庭の自家製。
　花火大会が始まったようだ。だが、肝心の花火は我が家からはマンションに隠れて見えない。
でも、音だけでも結構楽しめる。
夏の音だね。
　その音を聞きながら、バーボンを呑み、サラダや野菜の煮物をつまむ。
野菜が美味しいと感じるようになったのは、ここ最近。
やはり年のせいなんだろうかね。
特に地場物の野菜は本当に美味しく感じる。
そして、朝もぎのとうきびを食べた時、
「あ、夏だ！！」
そう感じるほど甘く美味しかった。

野菜で時鮭筋子を釣る

　裏庭の小さな畑で野菜が生りだした。
二人だけでは食べきらないので、近所の仲の良いＫ宅にカミさんが持って行った。
　しばらく帰ってこない。
いつものことだ。また、おしゃべりに興じているのだろう。
　やっと帰ってきたと思ったら、また手に何か持っている。
「ヤァー、ヤァー、キューリとナスとピーマンと大葉を持っていったら筋子が釣れてしまった」
　筋子と言っても、今が旬の時鮭筋子だ。
それも大きめのタッパーにびっしりと入っている。
これは私の大好物なんだよね。
三か月分はありそうだ。
早速小分けにして冷凍した。
しばらくは筋子を楽しめる。
嬉しいね！！

蝦夷梅雨？

　このところぐずついた天気が続いている。
じとじとしていて、北海道らしいスカッとした日がない。
もう七月の半ばというのに蝦夷梅雨だろうか。
今日は休みだったが、朝から雨。午後からは土砂降りになった。
今でも窓の外からは、雨の音が聞こえる。
でも、こんな休みの日があっても良いんじゃないだろうか。
一歩も外に出れないので、逆に今までなかなかできなかったことが家の中でできる。
今日はそれをやっていた。
朝からずっとパソコンに向かう一日。
やっと一山越えることができた。
あともう少しで先が見えてくる。
こんな日があっても、たまには良いよね。
ふと、そう思う一日だった。

初物

　裏庭の片隅にある小さな畑で、やっとキューリが実った。
たった一本だけど蔓から美味しそうに垂れ下がっている。
早速もぎ取った。
　やはりもぎたてはキューリの香りが強い。
酒のつまみで美味しく頂く。なんだかキリギリスの気分。まだ秋には相当時間はあるけどね。
　これからも色々と生ってくる。
　楽しみだね。

七月七日

　今日は七月七日、七夕のようだ。
だが、私の住む北海道は一部の地域を除き、八月七日が七夕だ。
これは新暦を使っているか、旧暦を使っているかの違いのようだが、私なりに欲張った見方をすると、北海道には二回も七夕がある。
つまり、年に二回も一番逢いたい人に逢うことができる。
もっと欲張った見方をすると、七月七日から八月七日までの約一ヶ月間、一番逢いたい人に逢える。
ちょっと欲張りすぎかな・・・？
でも、そんなのあったら良いよね。
　ちょっと欲張って思ってしまった。

今年もバラが咲いた。

　今年もバラが咲いた。
一階から二階のベランダに向けて伸ばしていた二本のバラが満開になっている。








　毎年、この時期に一気に咲く二本のバラ。
今年も庭全体をバラの香りで包んでくれている。
　気が付くと、もう七月だね。
今年もあっという間に終わるんだろうか？
　年を経るたびに時間が経つのが早くなっていくような気がする。
やらなければならないことがいっぱいあるのに・・・
　ちょっとあせる今日この頃だった。