一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

カラスの巣作り、そして一羽のスズメ

2006-04-16 21:24:13 | 日記・エッセイ・コラム
 今日、ご主人様はやっと雪のなくなった裏庭の掃除をしていた。
払い落としたさくらんぼの枝を拾い集め、ビニール紐で縛っている。
すると、カラスがやってきて、細いサクランボの枝をくわえて飛び去って行った。
最初は遊びかな、と思ったが、何度も何度もやってきては枝を持って行く。
どうやら巣作りを始めたようだ。
場所はわからない。
だが、おそらく裏の官舎に植えてある記念樹だろう。
昔からあの記念樹には、カラスが巣を作っている。
この分だと五月の中頃には雛の誕生だ。
すると神経質になった親ガラスは近づく人間を威嚇しだす。
また奥様とカラスの戦いが始まりそうだ。
どうも奥様とカラスの相性は、あまり良くないようだ。
Sudukuri3
 僕は何気なく踊り場の窓から外を見ていた。
すると目の前を小さな影が飛び去った。
なんだろう、と思って見てみるとスズメだった。
それも普段は群れで飛んでいるはずのスズメが、たった一羽。
気のせいか弱々しく、ヨタヨタと飛んでいる。
僕が今年になってスズメを見たのは、今回が初めてだ。
いつもなら群れで木にとまっていたり、水を飲んでいたりするのに。
今日はたった一羽だけひ弱に飛んでいた。
 次の世代を残そうと、巣作りに精を出すカラスがいる一方で、ほとんど姿を見せなくなったスズメ。
早い原因究明を望みたい。


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スズメは何処へ?

2006-04-09 21:24:56 | 日記・エッセイ・コラム
 ついこの前の新聞に『スズメ消えた』という記事が載っていた。
最近スズメを見かけない、という。
遠く海の向こうのロンドンでも家スズメが激減しているらしい。
それが昨日の新聞では『住宅でスズメ大量死』となっていた。
なんでも旭川市内でスズメが数十羽単位で死んでいたらしい。
検体を酪農学園大に送ったらしいが原因はまだわからない。
寄生虫か感染症か、はたまた化学物質による中毒か。
Suzume13
 僕は何気なく裏庭を見てみた。
そう言えば去年の秋ぐらいからスズメを見ていない。
いったい何処へ行ったんだろう。
鳥の餌はリンゴの他に、スズメなどの小鳥用の餌も置いてある。
しかし、小鳥用の餌は一度も食べた様子はない。
スズメがいなくなったのは天変地異の前触れか?
まさかそんなことはないだろうが、あまりいい気分ではない。
それに今年は雪解けがいつもより遅い。
今日も雪がパラついていたし、裏庭は今でも雪に埋もれている。
 僕の体はだいぶ調子が良くなって来た。
食欲も湧き、体重も増え、骨だらけだった体が元通りになってきた。
ご主人様も奥様もやっと安心している。
Suzume23
 早く庭で遊びたい。
はーるよ来い来い、早く来い!!


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リンゴ

2006-04-04 22:17:01 | 日記・エッセイ・コラム
Ringo13
 『リンゴ』、と言っても野鳥の餌にしているりんごではない。
餌のりんごを見て、ご主人様は『リンゴ』という題名の曲を思い出した。
知る人ぞ知る、吉田拓郎の『リンゴ』だ。
なつかしくなって拓郎のレコードをかけ出した。
 拓郎のライブを最初に見たのは高校生の頃。
まだ、メジャーになる前だったが、ギター一本であそこまでやるのは、衝撃的だった。
拓郎の虜になりレコードを集め出した。
ギターを弾いたりもした。
詩の意味などどうでもよかった。
皆と一緒にのっていたかった。
ただそれだけだった。
 当時は当然のごとく髪は長髪。
今の容姿からは絶対に想像できない。
大学に入り、レイバンのサングラスをかけ、長髪にトレンチコート、ヒールの高い靴を履いて渋谷を歩いている時のことだった。
急に後ろから腕をつかまれた。
「ねえ、お茶のみに行かない?」
声をかけられたご主人様は、一呼吸おいてから振り返った。
「おめー、なんかようか」
振り返ったご主人様のあごには立派な髭が生えていた。
声をかけた相手は、腰を引いて逃げ出したのは言うまでもない。
 あれから30年近くたった。
今、スピーカーからは『やっと気づいて』が流れている。
ご主人様はバーボンを飲みながらポツリと言った。
「やっと詩の意味がわかってきたような気がする」
・・・・と。


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エイプリルフール

2006-04-02 19:50:29 | 日記・エッセイ・コラム
Af13
 昨日4月1日(土)の北海道新聞の札幌圏の記事にとんでもないものが載っていた。
『世界初、市電ロープウエー』とある。
ご主人様がこの記事を見たとき、「どうも写真が合成くさいな」と思ったが、記事を読むと市電がそのままロープウエーとなり、藻岩山の山頂駅まで直行するという。
技術的な問題はすべて解決し、31日に試運転を行ったとある。
しかも片道1000円で来春から営業運転をする予定となっていた。
記事には図解入りで線路からワイヤーロープへの乗り入れ方法まで解説していた。
「これは素晴らしい!!」
ご主人様は奥様に新聞を見せ、「営業運転が始まったら直ぐ乗ってみよう」と言った。
電停は家の直ぐ近く。このまま藻岩山の山頂まで行ける。
奥様も喜んでいた。
ところが・・・。
今日休みでF1をテレビ観戦していたご主人様に奥様からメールがきた。
「あの記事はエイプリルフール!」
メールを開いたご主人様はやっと昨日が4月1日だというのがわかった。
「バカヤロー・・・!!」
思わず返信した。
新聞の写真をもう一度見てみた。
するとヘルメットを被って試運転の電車に乗っているはずの記者が、よくよく見ると、ただの乗客のおばちゃんだった。
Af23
僕も新聞をよく見てみた。
すると隅の方に小さく書いてあった。
『記事は冗談です』
オイオイ、最後まできちんと読めよ・・・!!


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