クリスマス。
ご主人様は大きな紙袋を抱えて帰って来た。
娘の彼氏に言われたことがこたえたようで、奥様のプレゼントを買ってきたようだ。
奥様に差し出すと、最初の言葉がこれだ。
「どうしたのこれ?
お店で残りそうなので押し付けられたの?」
どうやら、まったくわかってないらしい。
それもそうだ。ご主人様が奥様になにか買ってくるなんてめったにない。
たまになにか買ってくる時は、仕事柄付き合いで買ってくるだけだ。
ご主人様はムッとして、
「なに言ってんだ。ちゃんと花屋さんで買ってきたんだぞ。
結婚記念日も誕生日も忘れてたからな」
と言うと、奥様はニンマリとしながら紙袋を開けた。
すると綺麗な鉢植がでてきた。
どうやらシクラメンらしい。
それもちょっと変わった色だ。
テーブルの上に置くと淡い色合いが心地良い。
僕は思わず鼻を近づけた。
ほんのりとやわらかい香りがした。
気がつくと奥様はテーブルに両肘をつき、頬杖をしながらシクラメンを眺めていた。
どうやら来年も安泰のようだ。
ご主人様は大きな紙袋を抱えて帰って来た。
娘の彼氏に言われたことがこたえたようで、奥様のプレゼントを買ってきたようだ。
奥様に差し出すと、最初の言葉がこれだ。
「どうしたのこれ?
お店で残りそうなので押し付けられたの?」
どうやら、まったくわかってないらしい。
それもそうだ。ご主人様が奥様になにか買ってくるなんてめったにない。
たまになにか買ってくる時は、仕事柄付き合いで買ってくるだけだ。
ご主人様はムッとして、
「なに言ってんだ。ちゃんと花屋さんで買ってきたんだぞ。
結婚記念日も誕生日も忘れてたからな」
と言うと、奥様はニンマリとしながら紙袋を開けた。
すると綺麗な鉢植がでてきた。
どうやらシクラメンらしい。
それもちょっと変わった色だ。
テーブルの上に置くと淡い色合いが心地良い。
僕は思わず鼻を近づけた。
ほんのりとやわらかい香りがした。
気がつくと奥様はテーブルに両肘をつき、頬杖をしながらシクラメンを眺めていた。
どうやら来年も安泰のようだ。