一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

居酒屋

2010-07-23 22:02:27 | 日記・エッセイ・コラム
 居酒屋と言っても、仕事帰りに立ち寄る居酒屋ではない。
自分で言うのもなんだが、私は会社と家とを往復することしか知らないハトポッポ父さんだ。(最近は爺さんか・・・?)
でも、家に帰って来ると、真っ先に手が伸びるものがある。
それは「プシュー」という音がするものではない。
私が大好きなのは氷が入ったグラスに注ぐ時に、「トク、トク、トクッ」と音がするものだ。
そう、バーボンの水割り。
 今までは、こいつをタバコ片手に一人でチビチビとやっていた。
でも最近は違う。
 家に帰ってくると、食卓の上が今までの夕飯とどうも違うのだ。
何が違うって、そのメニューだ。
ご飯のおかずと言うよりも、居酒屋メニューに近い。
早い話、酒の肴がずらりと並んでいる。
 当然先に出てくるのは枝豆。そして私が大好きな揚げ納豆は毎日必ずと言って良いほどある。
それにサラダやイカの唐揚げ、煮付けなど、ボリュームたっぷりの量だ。それだけでお腹がいっぱいになってしまう。
思わず、「毎日、こんなに豪勢でなくてもいいのに・・・」
と言うと、カミさんは、
「夫婦二人だけなんだから・・・ それに見た目ほどお金はかかっていないのよ。
今はイカが安いし、このトマト、キューリ、ナスにピーマンはうちの庭で取れた取れたてよ」
そう言いながら、好きなワインを横で飲んでいる。
 ま、自分で言うのもなんだが、二人だけというのもなかなか良いもんだね・・・!


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カラスの巣立ち

2010-07-18 17:07:40 | 日記・エッセイ・コラム
 カラスの幼鳥が巣立ったようだ。
家の周りを親子四羽で飛び回っている。
見た目は幼鳥と言えども、大きさも姿かたちも親鳥とほとんど変わらない。
ただ、鳴き声で分かるんだよね。
相変わらず、
「グゥワッ、グゥワッ、グルルー、グルルー」
だからね。
それに、いくら自由に飛び回っているように見えても、必ず親鳥が着かず離れずで傍を飛んでいる。
やはり心配なんだろうね。
 裏庭の白樺の木に、親子四羽で止まって羽を休めているのを見ると、なんとも微笑ましい。
ちょっと鳴き声がうるさいけど、心休まるね。


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カラスの生と死

2010-07-02 22:50:41 | 日記・エッセイ・コラム
 早朝、出勤途中のことだった。
 前の車が急にブレーキをかけ、車線を変更したのでどうしたのかな? と思っていたら、カラスが一羽、路上で息絶えていた。
 車にはねられて、まだ間もないのだろう。姿形は綺麗に残っている。
 「可愛そうに」
 そう思って横を通り過ぎると、上の方でかなり激しい気配がする。
 見上げると、カラスが一羽、街路樹に止まっているのだが、鳴き叫びながらクチバシで木の枝を叩き折っているのだ。
 それこそ、錯乱状態だ。
 恐らくは、死んだカラスのつがいか兄弟なのだろう。
愛するものが死んだ時の気持ちは人間とまったく同じだ。
 ちょっと暗い気分でその日は始まった。
 夕方、家に帰ってきて、いつものように窓の外を眺めながらバーボンを飲んでいると、聞きなれない鳴き声がする。
 「グゥワッ、グゥワッ、グルルー、グルルー」
 野鳥の鳴き声でもない。アヒルやガチョウのようにも聞こえるが、家の周りに川や池もない。
鳥と言うよりも、爬虫類の鳴き声のようにも聞こえる。
 どこだろう? と思って、ベランダに出てみると、その鳴き声は春先に一生懸命巣を作っていたカラスの巣から聞こえてきている。
 雛が孵って餌をねだっているんだろうね。
 そう言えば、このカラスの巣の親鳥は、うちの庭がテリトリーらしい。
いつも舞い降りてきては、ミミズやサクランボを取って行ってる。
 私が庭にいても、まったく警戒心がない。
私の直ぐ横に止まって、「なんかなぁ~い?」っておねだりするぐらいだ。
 餌をやるわけにもいかず、「なんにもないよ」って言うのだが、トットットって歩み寄ってくると、なんだかめんこいんだよね。
 もうすぐ雛の巣立ちの日が近いのかね。


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