I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

県民の森で野生きのこ観察会

2010年09月25日 | 植物のお話
9月12日(日)、旦那さんの弟の奥さんであるmucchanと、長崎県民の森へ野生きのこの観察会に行ってきました~ 関東出身にも関わらず、私よりも昆虫や植物の知識が豊富なmucchanとは、よく植物ネタで盛り上がったりするのですが、うちの旦那さん&弟くんはさほど興味がなく、いつも私たちの話についてこれない、というよりむしろついてくる気もない様子。もともとはmucchanが弟くんを誘っていく予定だったこのきのこの観察会ですが、「興味のある人と行った方が絶対楽しいよ」といううちの旦那さんの最もな提案により、弟くんの代わりに私が一緒に行くことになったのでした 私も今まで『きのこ』という分野にはあまり目を向けたことがなかったのですが、この観察会をきっかけにきのこの魅力にすっかり取り憑かれることとなったのです

長崎県民の森は西彼杵半島の中央部に位置し、現在私が住んでいる諫早市からは、長崎バイパス川平有料道路を使っていくとおよそ1時間ほどで到着します。朝10時に森林館(管理事務所)に集合だったのですが、30分前に到着すると館内はシーンとしていて、まだ誰も来ていない様子。もしかしたら私たちだけ?と思っていたら、中には道に迷って大幅に遅れた人もいましたが、最終的には『長崎きのこ会』の会員の方10名と一般参加者9名の総勢19名がこの会に集まりました しかも一般参加者は若い女の子ばかり!きのこ会の会長さんもその顔ぶれには驚いていたようです

外は薄暗く、雲行きも怪しかったので、会長さんからの説明もそこそこに野生のきのこ探しに出発!いったいどんなきのこに出会えるのかな~?


と、玄関を出てすぐのところで早速かなり大きなきのこを発見!なんか幸先いいぞ~これはシロハツといって食べられるきのこなんですって。カサが大分開いちゃってます。


そのすぐ近くに緑色の大きなきのこを発見!まるでスーパーマリオに出てくる1upきのこの実写版のようなこのきのこはアイタケといって、こちらも食べられるそうですよ~。


これぞきのこ!と言いたくなるような完璧なフォルム!しかし名前はわかりません。


こちらはカワラタケ。枯れ木に瓦状に重なって群生するきのこです。これはよく見かけるかも!


可愛らしい小さなきのこを発見!これはカブベニチャかな?きのこ会の方もはっきりとは分からないとのことでした。


これは何だろう!?まるで珊瑚のようですが、これもれっきとしたきのこです


ミニサイズのきのこたち。右側はニオイコベニタケで、左側はよく分かりませんが、どちらもとっても小さくてキュートなきのこたちです



こちらもかさの部分が小指のサイズほどの小さな小さなきのこ。柄のところに「つば」と呼ばれる節のようなものがあります。名前は分かりません。


こちらのきのこにはふわふわとした産毛のようなものが生えていました。これまた名前は分かりません。


と絵に描いたようなまっ赤なきのこを発見!これはベニタケの一種のようです。きれい~


これもきのこ。本当にいろんな形があるものですねぇ 名前は分かりません。


野生のきのこ達の姿に感動しながら観察を続けていると、なんと外に出て1時間ほどで天候は土砂降りとなり、早々に森林館に退散 きのこ会の方々が採取してきてくださったきのこを机の上に並べて、きのこに関するお話や、みんなで図鑑を見ながらこの日発見したきのこの種類や特徴などについての説明をしていただきました。その種類はなんと約30種類!たった1時間かそこらでこんなに様々な種類のきのこを採取できるなんてすごい会長さんのお話によると、長崎県民の森は全国的に見てもきのこの種類が豊富なのだそうです。私自身一日でこんなにたくさんの種類のきのこに出会ったのは初めての経験でした

会長さんのお話の中で「きのこは森の掃除屋さん」「きのこは森の健康のバロメーターである」という言葉が印象に残りました。つまり、植物は「生産者」と呼ばれ、無生物界から水・二酸化炭素・アンモニアを原料に、太陽の光エネルギーを使い、糖やタンパク質や脂肪などの炭素化合物に変え、それらをエネルギーとして生きている。動物は「消費者」と呼ばれ、動植物や菌類を補食してエネルギーを得て生きている。一方、きのこなどの菌類は「分解者」または「還元者」と呼ばれ、動植物の遺がいや排泄物にもぐりこみ、そこからエネルギーを得ている。そのとき栄養分は分解され、水・二酸化炭素・アンモニアなどの無機物となり、無生物界にかえると再び植物の生活エネルギーとして使われる。つまり、きのこ達が分解者として働いてくれているからこそ、植物達は再び芽を出すことができ、植物達も補食できるようになるわけです。菌類がいてくれるからこそ、私たち人間もこうして生きていけるのですね。

その働きもさることながら、様々な色や形を持つきのこ達にすっかり魅了されてしまった私。どこにでも生えているものではないので、出会った時の感動も大きく、その感動を味わいたくて、この後も毎週末のように野生のきのこを探しに出かけているkero-keroなのでした(笑)。その様子はまた後ほど~

月下美人(げっかびじん)

2010年08月20日 | 植物のお話

猛暑が続く8月19日の夕方、ちょっと用事があって旦那さんの実家に行くと、玄関先にあるサボテン系の植物に大きなつぼみが3つ膨らんでいるのに気が付きました。お義母さんに「これは何の花ですか?」と尋ねると、「あら!今夜にも咲きそうだねぇ。これは月下美人の花よ。」と教えてくれました。

え?これが月下美人??月下美人の花と言えば、夜中に数時間だけ咲くという滅多に見られない代物。もうずいぶん前に、私の実家の隣のお宅で一度だけ見せて頂いたことがあるのですが、その時はまだ植物に関する知識も少なく、その神秘的な花の美しさと芳香にただうっとりと見とれるだけでした。でも今はちょっと違います。その葉の形や全体の姿から、「これはサボテンの仲間だな」だなんて、まずはその種類の方が気になってしまいます(笑)。とにかくこれが月下美人の花のつぼみで、今夜にでも咲くと言われれば、観察させていただくしかない!ということで、一旦帰宅して食事を取った後、デジカメを持って再び旦那さんの実家を訪れたのでした

午後9時13分。すでにつぼみが開きかけていました。

正面から見たところ。甘い香りが漂ってきます

午後10時03分。大分開いてきました

午後10時38分。みるみるうちに花が開いていきます

午後11時45分。真っ白な花びらとたくさんの細長いガクが、まるで雌しべを守るようにして見事に咲いています 写真では分かりにくいですが、その大きさは20~25センチほどあります。月下美人はメキシコの熱帯雨林地帯を原産地とするサボテン科の植物で、小型のコウモリによって受粉するため、夜行性のコウモリに合わせて夕方頃から芳香を漂わせ、コウモリがホバリングしながら蜜を吸うため、上向きに花を咲かせるのだとか。花は朝方にはしぼんでしまい、他家受粉(他の個体の花粉による受粉)が起きなければすぐに散ってしまうそうです。この日咲いたのは二つだけでしたが、きっと残りの一つも今夜あたり花を咲かせていることでしょう。ちなみに月下美人の英名はA Queen of the Nightというそうです。「夜の女王」とはまたぴったりなネーミングですよね

それにしてもいいタイミングで咲いてくれたなぁ。どうかまた来年もいいタイミングできれいな花を咲かせてくれますように


ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ)

2010年05月23日 | 植物のお話

(4月27日 実家にてズームで撮影) 

こちらは実家の庭でのびのびと育っているモクセイ科ヒトツバタゴ。別名をナンジャモンジャノキと言います。「ナンジャモンジャってなんじゃ!?」と思う方もいらっしゃると思いますが、ナンジャモンジャというのは、見慣れない立派な樹木に対して地元の人が付けた愛称のようなものなんですって。他にもナンジャモンジャゴケなんてのもあるみたいですよ。ちなみに「ヒトツバタゴ」の名前の由来は、同じモクセイ科トネリコ(別名タゴ)と似ていて、トネリコが複葉を持つのに対し、この樹木は托葉(たくよう:葉の付け根にある付属体)を持たない単葉であることから「一つ葉タゴ」の和名があるそうです。人の名前と同じように、植物の名前にもひとつひとつちゃんと理由があるのですね~

長崎県の離島のひとつである上対馬では、毎年5月初旬になると3000本を越えるヒトツバタゴの自生木が一斉に真っ白な花を咲かせ、その様子から地元では「ウミテラシ」とも呼ばれているのだとか(→『対馬ポータルサイト』)。いつかその様子も実際に現地に行って見てみたいものです 

来年あたり、行けないかなぁ~。飛行機だと長崎空港から35分か(→『対馬市オフィシャルホームページ』。)ふむふむ、なるほど…。

…なんて、密かに対馬上陸を企んでいるkero-keroなのでした


虚空蔵山の植物たち

2010年05月17日 | 植物のお話
(4月10日虚空蔵山にて)
ではでは、虚空蔵山ハイキングの中で発見した可愛らしい春の花達を紹介します
 
 
スイカズラ科ハクサンボク
つやのある葉っぱが特徴です。小さな小さな白い花をたくさん咲かせます。

スミレ科タチツボスミレ
スミレの種類はとても多くて、なかなか区別がつきません。
もしかしから別の種類のスミレかも!?
 
 
モクレン科シデコブシ
かろうじて一輪だけ咲いていたシデコブシの花。
花びらの形からコブシ系だとは思っていたのですが、名前を探すのに苦労しました
 
 
マメ科ヤマフジ
花穂があまり長くならないのがヤマフジの特徴。
花穂が長いものはノダフジで、ヤマフジとはツルの巻き方向も違うんですって。
 
 
サトイモ科ムサシアブミ
怪し~い雰囲気を醸し出しているムサシアブミ。
喩えるなら「森の魔女」ってところでしょうか。
でもなんか好きなんですよね
 
 
アケビ科ムベ
この辺では「グベ」と呼んだりもするようです。
アケビのような実が成りますが、種が多くて食べるのに一苦労します
 
 
アケビ科アケビ(雄花)
アケビには雄花と雌花があって、小さい方が雄花で、大きい方が雌花です。
 
 
アケビ(雌花)
雄花との違いが分かりますか~?
 
 
リンドウ科フデリンドウ
私の大好きなとっても可愛いフデリンドウ
本当に筆の先くらいの大きさで、落ち葉の隙間からこっそり顔をのぞかせています。
 
 
ユリ科ホウチャクソウ
ナルコユリに似てるけど花の付き方が違います。
ホウチャクというのはお寺の軒先に下がっている大型の風鈴のことなんですって。
確かに似てる!
 
 
マメ科ヤハズエンドウ(通称カラスノエンドウ)
子ども達の間では「ピーピー豆」の愛称で親しまれているヤハズエンドウ。
今でもぷくっと膨らんだ豆を見つけるとピーピー鳴らしたくなってしまいます(笑)
 
 
バラ科クサイチゴ
どこでにもあるクサイチゴの花。
まるっこい花びらがとってもキュート♬
 
 
ゴマノハグサ科マツバウンラン
数年前から気になっていて、今回ようやく名前が分かりました!
多良見町にあるのぞみ公園の展望台にもたくさん咲いています。
 
 
バラ科ヤエザクラ
ダム公園に咲いていた濃いピンク色のヤエザクラ。
ソメイヨシノより花が咲くのが遅いので、この時がちょうど満開でした。
 
どうです?見たことのある植物はありましたか?春の山って新緑がきれいだし、いろんな種類の花がたくさん咲いていて、歩いているだけですごく楽しいです。山歩きのポイントは、まっすぐ前を見て歩くのではなく、木の上から足元までくまなく目を凝らしながら歩くこと。すると、今まで見たことのない植物たちとの思いがけない出会いがあるものです 皆さんも春の野山をキョロキョロしながら歩いてみませんか?

玄関に花と緑を

2009年06月19日 | 植物のお話

4月に佐世保に引っ越してきてからほったらかしにしていた空っぽの植木鉢に花と緑を植栽してみました。一軒家ではないのでこのくらいしかできませんが、それでも玄関先に植物があると雰囲気がパッと明るくなります 今回植栽した植物は全部で五種類。それぞれの特性や育て方と一緒に我が家の植物たちをご紹介しまーす


ゴマノハグサ科トレニア
 やや湿り気のある土を好むので土が乾いたら水をたっぷりとやる。
 日光が大好きなので、真夏をのぞいてなるべく日当たりの良い場所で育てる。
 花つきがよくなるように枯れた花や黄色くなった葉はこまめに摘み取る。
 


キク科ガザニア(勲章菊
 多湿を嫌うので土は乾燥気味に保つ。
 枯れた花はそのままにしておくと種ができて栄養を取られるのでこまめに摘み取る。


シュウカイドウ科ベゴニア
 水のやりすぎは根腐れの原因になるので土が乾いてから水をやる。
 生育適温は15℃~25℃で人の快適温度とよく似ているので「暑い!」と思ったら日陰へ。


ウコギ科ヘデラ(愛称アイビー・セイヨウキヅタ)
 土の表面が乾いたら水をたっぷりやる。
 薄日が当たるような明るい日陰を好むが、夏の直射日光に当たると日焼けするので注意する。


キク科ヘリクリサム・ペティオラレ
 日向を好み加湿を嫌うので水のやりすぎに注意する。
 暑さには弱いので風通しの良い涼しい場所で育てる。

こうして調べてみると、全体的に多湿を嫌う植物が多いことに気が付きました。梅雨入りしたにも関わらず晴天が続いてるから毎日水をたっぷりあげなきゃと思ってたけど、どうやらちょっとやりすぎだったようです 少しでも長く元気に成長してくれるように、明日からは土の状態を見極めながらきちんと水遣りをしたいと思います


アブラギリ(油桐)

2009年06月18日 | 植物のお話

柚木ほたるの里付近の道路沿いに真っ白な花をたくさん咲かせている木を発見 落ちた花がアスファルトを真っ白に染めて、まるで花の絨毯のようです。これはいったい何と言う植物かしら?どこかで見たことがあるけど…     

          

これはトウダイグサ科のアブラギリ(油桐)という中国原産の落葉高木。名前は葉の形が桐の葉に似ていて、種子から油が採れることに由来するのだそうです。採れた油はかつては塗料や油紙などに使われていたそうですが、現在はこれによく似たシナアブラギリ(支那油桐)の油を使っていて、こちらは中国などから多く輸入され、家具の塗料などに用いられるのだとか。ちなみに台湾では「桐」という字はこのアブラギリのことを指し、台湾の代表的な植物でもあるんですって。同じ漢字でも国が変われば違う植物を指すんですね。

          

アブラギリの木の下に立っていると、上からこんなに可愛らしい花が次から次へと降ってきます。なんだかシアワセ~ 

          

こちらは今年5月5日に嬉野の轟の滝公園で撮影したシナアブラギリ。見たことがあると思ったのはこちらの方でした。花期は一ヶ月ほど早く、花も一回り大きいようですが、こちらもアブラギリと同じように花ごと散るので木の下は一面お花畑のようになるんですよ。どちらもkero-keroお気に入りの植物です。アブラギリの方はまだ県道53号線沿いの川谷トンネル付近に咲いていますので、柚木⇔三川内間を通るときはちょっと気にしてみてくださいね


アメリカデイゴ(亜米利加梯梧)

2009年06月12日 | 植物のお話

親戚の見送りに大村空港へ行った後、母と一緒に外で弁当を食べようと立ち寄った森園公園で、いかにも南国系の真っ赤な花を咲かせている大きな木を発見! 

これはマメ科のアメリカデイゴ(亜米利加梯梧)といって、江戸時代に南アメリカから渡来してきた落葉低木。別名を「海を渡ってきた紅い豆」という意味で海紅豆(カイコウズ)というのだそうですが、現在は広くアメリカデイゴの名前で知られています。

アメリカデイゴはアルゼンチン、ウルグアイの国花で、鹿児島県の県木でもあるのだとか。沖縄の県花であるデイゴとは別種で、花の形が少し違うようです。

つぼみはまるでカニの爪みたい!なんだか今にも動き出しそう。世の中にはいろんな形をした植物がたくさんあるものですね。アメリカデイゴの花期は9月頃まで続きま~す


テイカカズラ(定家葛)

2009年06月10日 | 植物のお話

大村公園の傍らで可愛いらしいツル植物を発見しました 小さな花が無数に付き、五枚の花びらはまるで風車のように少しねじれています。これは一体何という花なのでしょう? 

家に帰って調べてみると、この植物はキョウチクトウ科のテイカカズラ(定家葛)であることが判明。花がプロペラ状になっていて、左回りにねじれているのが特徴ですが、おもしろいことに、同じようにプロペラ状になっているキョウチクトウ(夾竹桃)の花のねじれは右回りなんです。おなじキョウチクトウ科なのにねじれ方は逆なんですね~。名前の由来は鎌倉時代の歌人である藤原定家(1162~1241年)から。式子内親王を愛した定家が、死後も彼女のことを忘れられず、このテイカカズラに生まれ変わって、彼女のお墓に絡みついたという伝説からきているそうです。女性にまつわる生まれ変わり伝説(宇久島の蘇鉄伝説など)は各地でよく耳にしますが、男性が女性のことを想って植物に生まれ変わる伝説は初めて聞いたような気がするなぁ。

この花のもう1つの特徴は、咲き始めは色が白く、終わりに近づくと黄色に変わるところ。花びらも白いうちは細いけど、黄色になるとしっかり開いて大きくなります。ジャスミンに似た甘い香りがするので、見つけたら香りも楽しんでみてくださいね


大村公園のハナショウブ

2009年06月09日 | 植物のお話

県内では最大規模の菖蒲園がある大村公園に行ってきました~

こちらの菖蒲園の特徴は、ハナショウブが伊勢系肥後系江戸系の3系統に分かれて植栽されているところ。正直に言うと公園で見たときは違いがよく分かりませんでしたが、家に帰って調べてみるとそれぞれの特徴が見えてきました。

伊勢系
 草丈は3系統の中で最も低く、優美で女性的。花弁は大きく垂れる。

 

肥後系
 室内観賞を目的に改良された系統なので、大輪で風格があり豪華。花弁は広く重なりゆったりと垂れる。

江戸系
 
群生の美しさを観賞するための系統なので、平咲きのものが多く、草丈も高い。

どうです?違いがわかっていただけましたか?例えるなら、伊勢系は「清楚な大和撫子」、 肥後系は「セレブな独身男性」、江戸系は「某国の美女軍団」みたいな感じかな(笑)。ちなみに私のお気に入りは伊勢系です。どちらかと言えばシンプルで、色合いが優しく、スッキリとした佇まい。そんな女性に憧れを抱いている私としては伊勢系がNo1!

花がらを摘む人たちは景観を乱さないためか昔ながらの格好で(茶摘みスタイル?)せっせと仕事をしていました。確かにジャージとかだったらちょっと興ざめですもんね~ 

大村公園のハナショウブの見頃はおそらく今週いっぱいくらい。先週末でも少し満開の時期を過ぎていたようなので、まだ見に行ってない方はお早めに~

 

大村公園

場  所:長崎県大村市玖島1丁目43番地
駐車場:あちこちにたくさんあり


ユキノシタ?それともダイモンジソウ?

2009年06月02日 | 植物のお話

                    (2009年6月1日 波佐見町にて撮影)

久々に森の妖精ユキノシタ(雪の下)に遭遇しました~

昨日波佐見町の友達のところへ田んぼを慣らす作業のお手伝いに行ったのですが、休憩中にお花好きのおばあちゃんがお庭に咲いてる花を見せてくれていた時、木の陰に小さな小さなユキノシタの花を発見!ユキノシタはユキノシタ科の植物で、日当たりのあまり良くない場所に生育し、晩春から初夏にかけて花を咲かせます。花はとっても小さいのでデジタルマクロモードで撮影しました。私の記憶だとユキノシタの花に遭遇したのは8年ぶりくらい。嬉しかったなぁ~


(2007年11月11日 県民の森にて撮影)

ちなみに同じ「大」の字の花を咲かせるその名もダイモンジソウ(大文字草)はやはりユキノシタ科で、花が咲くのは秋。どちらも時々しか見かけないので、どっちがどっちか分からなくなっていましたが、今回田植えの季節に咲くのがユキノシタと覚えたのでもう大丈夫!これからはきっと間違えないでしょう。

花の大きさがいまいちピンとこない方もいらっしゃるかと思いますが、特に大きくもない一般女性である私の人差し指と比べてもこのくらい。どちらも本当に小さいです。ユキノシタの花期はそろそろ終わりですが、ちょっとじめっとした木陰にキラキラと輝く愛らしいユキノシタを探してみませんか?とても小さいだけに見つけたときは喜びもひとしおですよ~


オランダの花やさん

2009年05月01日 | 植物のお話

アースデイさせぼに出店していた『オランダの花やさん』。そこで販売されていたお花のセンスの良さと自家製ハーブティーに惹かれ、一度店舗の方へ行ってみたいと思っていました。ちょうど4月に義理の両親の誕生日があったので、さっそくプレゼントの花を買いに行ってきましたよ~ 

 

花屋さんだからきっと商店街の中にあるんだろうな~と勝手にイメージを膨らませていたのですが、ナビを頼りにたどり着いたのは思わず「え?どこに花屋さんがあるの?」と言いたくなるような場所。なんせ商店街どころか周りには民家もまばらで、見渡す限りほぼ畑しかありません。でも看板はちゃんと立ってるし、店舗に通じているらしい小道もあります。半信半疑で矢印の指す方へ向かっていくと…

          

ちゃんと店舗がありました しかも私好みのステキな雰囲気 優しい風合いのアレンジメントもとっても気に入ってしまいました~ お店のこだわりはオランダスタイル。お店のHPにはオランダスタイルにこだわる店主の思いが以下のように綴られていました。

なぜオランダスタイルなのか・・・・
オランダスタイルは自由な個人を受け入れる豊かな社会、教育環境、
その生活を楽しむ人々の暮らし、のびのびと生きていく力強い人々がいます。
活き活きとした所で生活や仕事をしていきたい。
小さくでもいいからそんな楽しい環境を築きたいという希望をもっています。
私はお花とともにそんな生活を通してのお仕事が
紹介できたらいいなと願っています。

       

鳥の巣をイメージしたというアレンジメントの中には可愛らしい白い鳥がちょこんと座っています。こんなに優しい雰囲気のアレンジメントは初めて!見ていると作り手さんの思いが伝わってくるようです。また誰かのお祝いの時にはこちらの花屋さんにお願いしたいなぁ~

 

『オランダの花やさん』

場  所:長崎県佐世保市重尾町2654
電  話:0956-38-8783
営  業:9:00~16:00
店休日:日・祝
H   P:
http://oranda8783.com/


原種梅林 虎馬園

2009年02月17日 | 植物のお話

(満開の梅の花)

先日、時々練習相手をしている五島の中学校が、バスケットボールの新人戦で九州大会をかけた決勝トーナメントに出場するということで、実家のある諫早まで応援に行ってきました。結果は惜しくも準優勝でしたが、無事に九州大会への切符を手に入れることができました♪五島から九州大会に出るのは初めてということで、3月の第一週目に鹿児島で行われる九州大会では、自分達の出しうる力を十分に発揮して精一杯戦ってきて欲しいと思います!

話は変わりますが、その翌日に少し時間があったので、久々に母とドライブデートをしてきました 長崎市内へ映画を観に行く途中、東長崎の辺りで母が急に「あ、そういえばこの辺に梅林があるらしいよ!」と言うので、探険好きな私は「よし、行ってみよう!」とすぐに母の意見に賛同し、母の言う古賀の辺りにあるという梅林を探しに行くことにしました。同じB型人間である母と私は、よくこんな風に思いつきで行動することが多く(いつもは私の思いつきに付き合わせることが多いんですけどね)、その結果おもしろい発見がよくあるのですが、やはりこの日もステキな発見がありました

その梅林の場所については「古賀の辺り」というなんとも曖昧な情報しかなかったのですが、こんな時に発揮されるB型の勘は鋭く、全く迷うことなく梅林に到着!ここ『虎馬園(こまえん)』は諫早方面から行くと古賀小学校の先の三叉路を右折して山の方へずーっと上っていったところにありました。

梅林の管理をされている方のお話によると、こちらに植栽されている梅の木は全て原種で、全て種類が違うとのこと。原種は品種改良されたものより花の咲く期間が長く、この時すでに八分咲きくらいでしたが、これから先もまだまだ花を楽しむことができるのだとか。やっぱり原種って生命力が強いのかな~?

梅の花といえば、白くて、花びらが5枚あるこちらのような花を想像すると思いますが、八重だったり、濃いピンク色や赤に近い色だったりと同じ梅でも本当に様々です。

数多くの種類がある梅林の中でも、他とは明らかに見た目が違うこちらの花は「蝋梅」(ろうばい)といって、梅ではないのですが、「蝋細工のような梅に似た花」ということでその名が付けられているそうです。いろんな花があるものですね。

梅もさることながら水仙もたくさん植栽されていて、梅の香りよりもむしろ水仙の香りに包まれているこちらの梅林『虎馬園』は、入場無料で、しかも見物客にはお茶などが振舞われているようです。美しく咲き誇る色とりどりの梅の花と東長崎の山々を望みながら、体いっぱいに春の訪れを感じることができた、母との思いつきドライブデートでした。B型バンザーイ!

この後東長崎にある『まんま家』でランチを食べ、満腹状態で店を出た私達でしたが、その隣に最近できたと思われるケーキ屋さん『ちゅちゅ』が目に入り、「ちょっと覗いてみようか」と中に入ると、美味しそうなケーキがズラリ!甘い物好きな私達は迷わずシュークリームとプリンをゲット。これがまたとっても美味しかった 実は最近太り気味で、甘いものは控えなきゃと思いつつも、美味しそうなものを目の前にすると手を出さずにはいられない、なんとも意志の弱いkero-kero親子なのでした。
よーし、今日からおやつ断ちするぞ~!とりあえずマイナス3㌔目指して頑張りマス


チャノキ(茶の木)

2008年11月14日 | 植物のお話

富川渓谷で可愛らしい花を見つけました

一見するとツバキかサザンカのように見えますが、それらとの決定的な違いは花の大きさにあります。写真で見ると分からないかも知れませんが・・・

          

私の人差し指と比べてもこの通り!とーっても小さいんです。実はこれ、ツバキ科のチャノキ(茶の木)の花。チャノキは中国原産の常緑樹で、日本には1191年に渡来し、緑茶用に各地で栽培されるようになったのだとか。光沢のある葉とたくさんの雄しべを見れば、ツバキの仲間であることは一目瞭然ですが、茶畑で花を見ることはないので、チャノキがツバキ科の植物であることは案外知られていないようです。

チャノキの花は秋の終わりから冬の初めにかけて白い花を下向きに咲かせます。 今がちょうど見頃なので、皆さんも探してみてくださいね。とっても可愛らしいですよ~


魚津ヶ崎のコスモス

2008年10月15日 | 植物のお話

秋と言えばコスモス!というわけで、ただいま妊婦のyokoちゃん&音楽家のrikaちゃんと一緒に岐宿町にある魚津ヶ崎(ぎょうがさき)に行ってきました~ 

先週tamiと行った時にはまだ五分咲き程度だったのですが、今週はすでにほぼ満開に近い状態でした こちらのコスモス畑は、いくつかの品種のコスモスが種類別に植えられていて、ちゃんと名札も立ててあるので、品種の名前もすぐ分かるようになっています。またコスモスと言えば白・ピンク・赤の三色がポピュラーですが、こちらではオレンジ色や黄色のコスモスが混ざっているのがおもしろい。黄色だけのゾーンやオレンジ色だけのゾーンもありましたよ!

ではでは、魚津ヶ崎に咲いているコスモスたちを紹介しましょう

          

コスモスで一番メジャーな品種がこちらのセンセーション。どこのコスモス畑でもほとんどがこの品種のようです

          

少し小振りで花びらに縁取りのあるこちらの品種はピコティ。ちょっと優雅で上品な雰囲気です ピコティっていう名前もカワイイですよね

          

花びらの形がまるで貝殻のように筒状になっているのこちらの品種はシーシェル。他のコスモス畑でも時々見かけることがあったのですが、正式な名前があるとは思っていませんでした

          

淡い黄色のエローキャンバスはまだ六分咲き程度で、これから本格的に見頃を迎えるようです。とっても可愛らしい品種ですが、他の品種と比べるとお値段が少々高いようで、本数は少なめでした

          

よそのコスモス畑ではあまり見かけないこちらのオレンジ色のコスモスはキバナコスモス。細かく分類するとサニーオレンジという品種のようです。ピンク色のコスモスの中に時々オレンジ色が混じっているのも華やかでステキです

こちらに来てまだ日が浅いyokoちゃんは、この日初めて魚津ヶ崎を訪れたそうで、一面に咲き誇るコスモス畑にとても感動していたようでした。yokoちゃんの感動はきっとお腹の中の赤ちゃんにも伝わったことでしょう。来年はもうすぐ生まれてくる赤ちゃんと、ちょっと忙しい旦那さまと、家族三人で見に来れるといいね!島生活三年目のrikaちゃんも満開のコスモスを見に来たのは初めてだったようで、2人ともすごく喜んでくれて本当によかったです♪

ちなみに、長崎県内のコスモス畑で私が行ったことがある場所は、諫早の白木峰高原、小長井町の山茶花高原(→諫早市HPコスモス便り)、高来町の自然干拓地フラワーゾーン、佐世保の展海峰(→佐世保市HP展海峰コスモス開花情報)。ちょっと足を伸ばして佐賀県のSARI(佐里)コスモス遊園も行ったことがありますが、一番見応えがあったのは自然干拓地フラワーゾーン。毎年やっているかどうかわかりませんが、ここのコスモスは花も大きくてとにかく元気です。畑自体もかなり広く、その背景には雲仙普賢岳も望むことができて、景観もバッチリ 皆さんも時間があればぜひ最寄のコスモス畑を訪れてみてください。心が洗われますよ~


ダンギク(段菊)

2008年10月14日 | 植物のお話

今まで見たことのない花を発見しました

ドンドン渕へ行く道の途中に咲いていた薄紫色の変わった花。花の形は一見アザミのように見えますが、よく見ると全く違う植物です。後日、この花の名前を調べようと思っていたら、たまたま地元の新聞に紹介されていて、あっさりとその正体が判明しました!

          

この植物はダンギク(段菊)といって、私が好きなハマゴウと同じクマツヅラ科の植物です。名前に『キク』とありますが、キクの仲間ではなく、クマツヅラ科に分類されているようです。ちょっと紛らわしいですね~

          

ちなみに、コチラが同じクマツヅラ科のハマゴウです。花の形は全く違いますが、薄紫色の花の色はダンギクにそっくりです。また夏に花を咲かせるハマゴウに対して、ダンギクは少し外の空気が冷たくなってきたちょうど今頃から花の時期を迎えます。まだドンドン渕付近でしか発見していないので、他に咲いている場所がないかもう少し探してみようと思いまーす