長崎県民の森は西彼杵半島の中央部に位置し、現在私が住んでいる諫早市からは、長崎バイパス川平有料道路を使っていくとおよそ1時間ほどで到着します。朝10時に森林館(管理事務所)に集合だったのですが、30分前に到着すると館内はシーンとしていて、まだ誰も来ていない様子。もしかしたら私たちだけ?と思っていたら、中には道に迷って大幅に遅れた人もいましたが、最終的には『長崎きのこ会』の会員の方10名と一般参加者9名の総勢19名がこの会に集まりました しかも一般参加者は若い女の子ばかり!きのこ会の会長さんもその顔ぶれには驚いていたようです
外は薄暗く、雲行きも怪しかったので、会長さんからの説明もそこそこに野生のきのこ探しに出発!いったいどんなきのこに出会えるのかな~?
と、玄関を出てすぐのところで早速かなり大きなきのこを発見!なんか幸先いいぞ~これはシロハツといって食べられるきのこなんですって。カサが大分開いちゃってます。
そのすぐ近くに緑色の大きなきのこを発見!まるでスーパーマリオに出てくる1upきのこの実写版のようなこのきのこはアイタケといって、こちらも食べられるそうですよ~。
これぞきのこ!と言いたくなるような完璧なフォルム!しかし名前はわかりません。
こちらはカワラタケ。枯れ木に瓦状に重なって群生するきのこです。これはよく見かけるかも!
可愛らしい小さなきのこを発見!これはカブベニチャかな?きのこ会の方もはっきりとは分からないとのことでした。
これは何だろう!?まるで珊瑚のようですが、これもれっきとしたきのこです
ミニサイズのきのこたち。右側はニオイコベニタケで、左側はよく分かりませんが、どちらもとっても小さくてキュートなきのこたちです
こちらもかさの部分が小指のサイズほどの小さな小さなきのこ。柄のところに「つば」と呼ばれる節のようなものがあります。名前は分かりません。
こちらのきのこにはふわふわとした産毛のようなものが生えていました。これまた名前は分かりません。
と絵に描いたようなまっ赤なきのこを発見!これはベニタケの一種のようです。きれい~
これもきのこ。本当にいろんな形があるものですねぇ 名前は分かりません。
野生のきのこ達の姿に感動しながら観察を続けていると、なんと外に出て1時間ほどで天候は土砂降りとなり、早々に森林館に退散 きのこ会の方々が採取してきてくださったきのこを机の上に並べて、きのこに関するお話や、みんなで図鑑を見ながらこの日発見したきのこの種類や特徴などについての説明をしていただきました。その種類はなんと約30種類!たった1時間かそこらでこんなに様々な種類のきのこを採取できるなんてすごい会長さんのお話によると、長崎県民の森は全国的に見てもきのこの種類が豊富なのだそうです。私自身一日でこんなにたくさんの種類のきのこに出会ったのは初めての経験でした
会長さんのお話の中で「きのこは森の掃除屋さん」「きのこは森の健康のバロメーターである」という言葉が印象に残りました。つまり、植物は「生産者」と呼ばれ、無生物界から水・二酸化炭素・アンモニアを原料に、太陽の光エネルギーを使い、糖やタンパク質や脂肪などの炭素化合物に変え、それらをエネルギーとして生きている。動物は「消費者」と呼ばれ、動植物や菌類を補食してエネルギーを得て生きている。一方、きのこなどの菌類は「分解者」または「還元者」と呼ばれ、動植物の遺がいや排泄物にもぐりこみ、そこからエネルギーを得ている。そのとき栄養分は分解され、水・二酸化炭素・アンモニアなどの無機物となり、無生物界にかえると再び植物の生活エネルギーとして使われる。つまり、きのこ達が分解者として働いてくれているからこそ、植物達は再び芽を出すことができ、植物達も補食できるようになるわけです。菌類がいてくれるからこそ、私たち人間もこうして生きていけるのですね。
その働きもさることながら、様々な色や形を持つきのこ達にすっかり魅了されてしまった私。どこにでも生えているものではないので、出会った時の感動も大きく、その感動を味わいたくて、この後も毎週末のように野生のきのこを探しに出かけているkero-keroなのでした(笑)。その様子はまた後ほど~