些細なことなのですが、書き留めておこうと思います。
8月20日に、父の49日の法要をしたことはお話しましたが、招いていた義弟は、ぎっくり腰をやってしまったということで急遽、欠席でした。
そして、その一週間後、突然、お線香を上げたいからとやって来ました。
朝のお天気は良かったので、洗濯物を軒下に干していたのですが、義弟が到着すると同時に、さらさらと雨が降り出したようでした。
義弟は、車から降りながら、雨が降り出したから洗濯物を中に入れたほうがいいぞ~と言っています。
私は急いで外に出て、義弟には、急いで(洗濯物を)取り込んじゃうから上がってて~と言いつつ、次女に中で受け取ってもらいつつ、洗濯物を取り込みました。
義弟は、お線香を上げて、ご霊前を持ってきてくれたので、渡せなかったお返しを忘れないうちに渡して、冷茶とお茶菓子を出して、
「腰はもう大丈夫なの?」
って訊きました。
すると義弟は、
「〇〇(夫の呼び名)、何にも言ってなかった?」
と言うのですが、私は何も聞いていなかったので、そう言いました。
確かこの日、夫は草刈りで、家に居ませんでした。
義弟は、「実は・・・」という感じで話し始めたのですが、49日を欠席したのは、ぎっくり腰になったからではなくて、同居しているお義母さんがコロナに感染して寝込んでしまったからだったらしいのです。
家族全員陽性になってしまい、自分だけは感染しなかったものの、出席は控えたほうがいいだろうと思い、夫に相談して、みんなにはぎっくり腰をやってしまったということにして欠席したらしいのです。
私があまり突っ込んで問うこともしなかったので、夫も義兄も、何も話してはいませんでした。
それは大変だったねえ、という話になり、他にも子どもたちのことなど、30分ほども話したでしょうか、お返しにお茶と缶ビールも入れてあげようとしたら、「酒はドクターストップかかっちゃてぇ(笑)」と言うので、お茶を多めに持って行ってもらいました。
ここまではどうということもない話なんですけどね。
また晴れてきた中、義弟の車を見送って、家に戻ると、母親が台所から出て来て、
「今の誰だったんだ?」
と訊くので、〇〇さん(義弟の名前)だよ、と言うと、分かったようでした。
でも、
「じゃあ、その前に入って来た、女の人は誰よ?」
って訊くんです。
「なに言ってるの?○○さんしか来てないでしょ」
「来たっぺよ。○○ちゃん(夫)の弟が来る前に、女の人が来て、キミー、お茶出して喋ってただろ?誰だろうなと思って見てたんだ」
「だから、○○さんは、一人で来たから、他に誰もいないよ」
「いたどお。二人で来てたろ。女の人のほうは、いつの間にか居なくなってたけど」
「じゃあ、どういう感じの人よ?」
「こういう白いネックレスして・・・」
母親は、首の下をぐるっと手で指して見せました。
どうも、白い真珠のネックレスのことのようです。
「じゃあ、どんな服着てたの?」
「黒っぽい服だったなあ・・・」
どうやら、喪服のようなのです。
でも、49日の当日ならともかく、もう、喪服で来る人なんているはずがないのです。
母親が、何か思い違いをしているのだと思います。
でも、何度言っても、母親は、絶対に居たと言って聞きません。
そういわれても、この日は本当に、義弟しか来客はありませんでした。
次女も一緒に居たので、間違いありません。
夜になって、晩酌をしている夫に話したら、「何じゃそりゃ」と言って気にしませんでしたが、次女は「怖い怖い」と半泣きになっていました。
私はさっぱり訳が分かりません。
結局、何だったのかは判らず仕舞いです。
母親がボケてきたってことでしょうかね。