Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

公立ってそんなに悪いのか

2009-03-09 01:57:43 | お仕事・勉強など
明日は朝早いので、今夜はぱぱぱっと書いて終わらせるつもりです(でも実際には長くなりました)。

私立中学の受験熱が近年高まっていると言います。その理由としてよく挙げられるのが、公立は何もやってくれないから、というもの。学校の指導が酷いから、結局塾に通わなければ勉強ができるようにならない、という主張です。本当にそうなのかなあ。私立に通ったって、受験するなら塾に行く人は多い。それなら公立と同じだと思うんですよね。学校の学費がかかる分、むしろ損しているわけで。

ぼくは中学が公立で高校は私立でしたが、特に指導の差はなかった気がしています。それにできる奴はできるし、できない奴はできない。数学など問題集を自分できちんと解いていれば、誰の力を借りなくっても自然とできるようになりますよ。まあ英語は確かに学校だけだと不安でしょうけどね。中学の英語の教科書って、文法の詳しい説明が欠けてますからね。授業もゲームみたいなのが主となりがちですし。だからこればっかりは、塾に行けない子は参考書を買って自習するしかないかもしれません。ただ、私立の英語の授業がどれだけ受験に即したものかは知りませんが、できる人は塾に行ってますよね。

私立は丁寧だとよく言われますが、少なくとも大学付属校の場合、必ずしもそんなことはないようですよ。中学から大学までエスカレーターで来た人を何人も知っていますが、大学受験組に比べて全然できないですからね。仮に丁寧だったとしても、成績には直結していないですね。受験勉強をしないでのびのびした学校生活を送れたのかもしれませんが、中学受験しなかった人は小学校時代にそういう生活を送ったでしょうから、まあおあいこですね。

予備校やZ会には筑駒や開成がたくさんいましたから、超一流の進学校でも学校の勉強だけではいけないんでしょう。公立と同じ気がします。偏差値の高い大学に入るためには、学校以外のところでいかに努力するかってことが重要になってきます。なら、公立でいいじゃん、と思ってしまうわけです。

小学校で努力して、高校の付属校に入った場合、大学は受験しなくてはいけないので、やっぱり塾に通うことになります。ちなみに付属校にはその付属校専門の塾が用意されている場合があります。ちゃんと進学できるように、その学校のテストに即した勉強をするところです。
小学校で努力して、大学の付属校に入った場合、大学は受験しなくてもいいので、あまり勉強ができなくなる事態が起こりえます。それに、大学までエスカレーターってのはある意味恐ろしいことで、途中で他校を受験したくなったとき、けっこう困難が伴うのです。受験対策は学校では一切しないし、周囲には受験モードはおろか勉強モードもないので、自分だけが孤立して受験の準備をするはめになります。これは公立よりも悪環境ですね。

中学から私立になんか行くなよ、とぼくは言っているわけですが、私立の悪口を書きたいのではありません。公立中学という雑多な人間が集まる環境でもまれて、お金のある人は塾に行き、ない人は参考書で自習しながら、ちょっぴり将来のことを考えて高校受験を楽しもうぜってことが実は一番言いたいのです。何が何でも私立だ、という今の風潮に逆らいたいと思っているのです。それで、私立の悪い面だってこんなにあるんだよ、ということを示してきたわけです。公立にも私立にも悪い先生はいるし、あんま変わらないですよ。ぼくの体験ではむしろ私立だった高校の方に嫌な先生が多かったですけどね。けれども、いい先生ばっかってのはつまらないですからね。むかつく先生がいて、その悪口を言って盛り上がるのが生徒の本分とさえ言えるかもしれません。

特別な理由がなければ、公立でいいじゃん、と思っています。最近は公立の悪口ばかりが声高に叫ばれるので、公立を擁護してみました。公立の中学生よ、胸を張れ。

そういえば、中学は私立じゃなくて公立でいいよ、という考え方は、どうやら男性に多いようです。受験生の家庭では、父親が無関心なのに対し、母親が熱心みたいです。ぼくの考えもこういう性差に由来するのかな。