Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

新海誠ふうのCM

2009-03-29 00:12:27 | アニメーション
去年の12月から放送されるようになった大成建設のCM,今日初めて観ました。驚きました。新海誠じゃん。

でも新海誠のHPにはそんな情報書かれていないので、一体どういうことなんだろうと思って先ほど検索してみたら、なるほどね、と納得。以下、その解説記事。

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映像のタッチから、CMを見た視聴者には人気アニメーション作家の新海誠監督の名前を思い浮かべる人も多いようだ。しかしこのCMには新海誠監督は関わっていない。監督・キャラクターデザイン・作画に田澤潮氏、美術に丹治匠氏と新海誠監督の代表作のひとつ『雲の向こう、約束の場所』のチーフスタッフによるものだ。
 そして撮影には『秒速5センチメートル』の制作にも携わった竹内良貴氏が参加した。竹内氏は今年、自主制作した『まよなかのいちご』が第12回広島国際アニメーションフェスティバルにコンペティション入選や、第14回学生CGコンテストで佳作などと各所で評価を得てもいる。

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丹治匠の存在が大きいですね。あの風景描写は新海誠直伝ですからね。それにしても、こんなCMがあるとは今日まで知りませんでした。見たことがない人は、たぶんびっくりしますよ。まんま新海誠ですから。もしこれを別の人が作ってたら剽窃じゃないのってくらい、まんまです。実際別の人が作っていたわけですが、まあチームみたいなものですからね。

あの透き通るような、グラデーションのかかった空の色、清々しい雲の形、いいですね。ぼくは新海誠の美術によって、世界を見る目が鍛えられたような気さえします。何気ないものにも美しさを見出す目、のようなものを。それは宮崎駿の言う「イバラード目」と同義ですが、イバラードが現実から飛躍した世界のように映じるのに対して、新海誠の美術は本当に現実と地続きですからね。どちらがいい、と判断することはできませんが、後者の方がより馴染みやすいような気がします。イバラードも素敵なんですけどねえ。