Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

花粉を何とかしてほしい

2009-03-19 00:02:19 | Weblog
きのう、電車に乗っている間、ぼくはほとんど20秒おきに鼻をかんでいました。花粉症になったのは高3の春で、それ以来この時期になると鼻水や目のかゆみに苦しんでいます。周りを見渡す限り、ぼくは患者の中でも症状の重い部類に入ると思います。こんなにひっきりなしに鼻をかんでいる人は、少なくてもぼくは見たことがありません。

映画館に行くのも躊躇われます。鑑賞している最中に鼻をかむと周りに迷惑ですし、恥ずかしい。それに集中して観ることができません。マスクは、経験的に言って効果がありません。マスクをかけていてもいなくても、くしゃみと鼻水は止まりません。かえってマスクを外す手間がかかって邪魔です。加えてぼくは眼鏡をかけるので、レンズが曇ります。もちろん曇らないマスク、というものを試していますが、やはり効果が見られません。第一マスクをしていると顔が非常に熱くなって、頭がぼんやりしてきます。

2,3年前まで薬で花粉症を抑え込もうとしていましたが、まるで効き目がありませんでした。薬局で売っているものの中では最も威力があると聞いた噴霧型の薬も何の役にも立ちませんでした。病院で処方してもらった薬も同じです。ただ、一度だけ、薬で症状がぴたりと止まったことがあります。たしかプレドニゾロンとかいう名前の錠剤です。花粉症対策としてではなく、別の病気で処方されていた薬なのですが、これがアレルギーを抑える効果があるようで、抜群に効きました。これほど強力な薬があるとは知りませんでした。しかし、強力な薬というものには副作用があります。この薬、服用すると顔に湿疹ができるのです。ぼくは比較的多量の薬を飲んでいたためにその顕れが目立ったのかもしれませんが、もうこりごりです。服用をやめると治ったので一時的なものだろうと思いますが、あの薬に頼る気持ちはないですね。

花粉症になってよかったことが一つだけあります。それは、人前で鼻をかめるようになったことです。今でもよく覚えているのですが、ぼくは中3のとき風邪で鼻をぐずぐずさせていて、英語の授業中にそれを見かねた女の先生がぼくにティッシュを渡して、これで鼻をかみなさい、と言いました。廊下でかんできてもいいのよ、と。たぶん、ぼくが鼻をかまないのは人前でそういうことをするのが恥ずかしいからだと察して、それで皆から離れた廊下で済ませてきなさい、と言ったのだと思います。でも当時のぼくは強がって、廊下に出ようとはせず、かといって鼻をかむこともしませんでした。そんなことを恥ずかしがっていると思われることが恥ずかしかったからでもあるし、また廊下に出ても音が聞こえると思ったからでもあります。ぼくは結局我慢しどおしました。

ところが高3の春、もう恥ずかしがってなどいられなくなりました。鼻をかまずにいればどんどん鼻水が垂れてくるのですから。やむを得ず人前でも鼻をかむようになりました。こうしてぼくは少し強くなったのでした。もっとも、今でもまるっきり平気で鼻をかめるというわけではなく、少し恥じらいがあるのですが。男ならもっと大胆に豪快に、とは思うのですが、どうやらぼくはどちらかと言えば女性的みたいですね。