ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

「あゆむ会」(2)

2004-11-02 | 乳がん
いましがた、事務所の中に入ってきたスズメを、
開け放した窓から外に出そうと、悪戦苦闘。
昔息子を連れて見に行ったアメリカ映画の
遺物を倒して、スズメは逃げていった。



渡された資料の中に、「医師とのコミュニケーションのとり方」というのがあった。
「どのようにしたら 医師に思った事が聞けるのでしょうか。
 ①.医師に確認したいことや 自分の思いを紙に書いて持って行きましょう。」
やはりかなり多くの人が 医師の前では 聞きたい事をきけないらしい。

私は 早口の主治医の言葉を 一生懸命聞くだけで、
へとへとになって 診察室を出てくる。
メモを周到に用意して持っていって、
「ようし・・・」と意気込んで行って、
想像していない言葉が 主治医の口から聞かされると、
それきりメモの内容が 頭から消えてしまう、
ということを経験している。
メモを手に握り締めているというのに。

「②.双方からのコミュニケーションが大切です。
   あなたが医師に聞きたい事を聞くだけでなく、
   あなたの情報を医師へ伝える事も大切です。」
だから 主治医にメモを見せたけど、
伝えたい事が伝わったとは思えなかった。
本当に医師は 患者のいろんな事を知りたいと思っているのだろうか?
たぶん 抗癌剤を使っているときは
いろいろな気分、症状に 気を遣うのだろう。
どうも ホルモン療法の副作用に関しては、
抗癌剤を使わなくて済んでるんだから、という感じで
あまり気を遣ってもらっていないように思うのは、
ひがみだろうか。

「③.ひとりより ふたりで 面談しましょう。」
そうよねー、亭主がちゃんとついてきてくれればねー、
とも思う。
亭主がいない方が、うるさくなくて、
聞きたい事を 自分でちゃんと医師に確認できる気もする。
ボランティアで 一緒に付いてきてくれるという仕事をしてくれるグループもあるらしい。
有料のもあるんだろうか。
ひとりぼっちで 不安なときは、
そういう人を 気軽に頼めるような
システムがあるといいかも。



食事についての資料にはは、
口内炎のあるとき、吐き気のあるとき、
味覚異常があるとき、食欲不振のとき、
口の中が乾燥しているとき、噛む事や飲み込む事が困難なとき、
のほかに、
カロリーを多くとるために(!)と言う項目もある。
わたしはどれも 必要なかった。
やっぱり 楽チンな がん患者だ。

鉛筆でメモしてあった。
「ゆっくり食べる。
 毎食20~30分くらいかける。
 よく噛んで食べる。
 食後ゆっくりする。
 えらそうにして30分」
えらそうにして30分! これは実行しなくては!



一枚、小さなプリントが挟まっている。
「明日の計画を立てるために
 あなたの力を強めるよう  
 深く息を吸い込みましょう
 明日はうまくやれると考え
 今日 元気に過ごしている事を
 喜びましょう」