ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

「あゆむ会」(3)

2004-11-08 | 乳がん
私はよほど辛口の母親らしい。
今年の娘の母の日のプレゼントは、
赤唐辛子の栽培セットだった。
それが 発芽率ほんど100%、
たくさん苗が出来て、困るほど。
これが赤唐辛子かァ。
赤くなる前のが青唐辛子で、
この葉っぱが葉唐辛子?
佃煮にできるのかな?



ストレスに関して いろいろ学習した日もあった。

ストレスに対処する10の方法

1、 原因を探す
   その問題に直接取り組むのが 最善の方法である。
   (次善の策もアリなんでしょうね?)

2、 自分の人間関係のあり方を見直す。
   もっと相互に支え合うようにする。
   (こう見えても、結構ホンネを言うのは難しいんです。。。)

3、 評価(選択)する。
   あまりたいした問題でないものを無視する事を学ぶ。
   (あ、それは得意よ。)
 
4、 前向きに考える。
   今までの成功した事を 意識的に思い出す。
   (成功したことの記憶がない。。。)

5、 助言を求める。
   信頼している友人、専門家などに。
   (あ、ひとり カウンセラーの友達がいる。ラッキー!)

6、 他の人のために何かする
   視野が広がる。考え込むという行為が 原因の場合、  
   これでストレスを減少させる事が出来る。
   (わたしだって、何かしたいやい!)

7、 一度にひとつのことをする。
   (そ、それが出来ないんです、昔から。)

8、 自分のペースを知る。
   休息しよう、散歩にいこう、窓の外を見よう、
   何かいつもと違ったことをしよう。
   (お、いいこと言うじゃないの。)

9、 運動
   (歩くぐらいしかできないんですが、いいですか?)

10、静かにしていられる場所を作る
   瞑想、祈り、ヨガなどを やろうと思えば出来るような時間を作る。
   (座禅は嫌いじゃないけど、眠くなるのよ~。)



「自分の“本音”を知ろうとしたのは いつだったか?」
というプリントがあり、会に提出しないということなので、
正直に書いたものがある。
「長子が 思い通りに育てられなかった時(15年前)」
と書いた。娘の事だ。
あの子にはほんと、勉強させてもらった。
子どもは親の思い通りになると 思ってたもの。

続いて、
「都会から田舎にきたこと、 
 周囲に友人が一人もいないこと、
 これまで自分が習得してきた事が
 全部 無駄になった感覚」
ともある。
東京から当地に来て、
180度違った生活になったのは 確か。
プライドもなくなってしまった。
でも ストレスには強いつもり。
ストレスで癌になったとは 思ってないし。

小さな紙に書いてあった言葉。
「真剣に耳を傾けて
 美しい一曲の音楽を
 心を込めて聴こう!
 身体のすみずみまで届くように
 一生懸命聴こう。
 今のひとときを、
 心から楽しもう。」



このほか、秋田の玉川温泉について 会話の中で出てきたり、
リビング・ウィル(尊厳死の宣言書)の現物をいつも所持している人に
見せてもらったり、
それはもう、学ぶべき事がたくさん。
すっかり忘れていたたけれど、
ホスピスや 生と死を考える会や 遺言書まで 学習した。はず。

けれど一番楽しかったのは、
他愛のないおしゃべり。
癌について、あまり気を遣わずに、
隠さずに おしゃべりできた事が嬉しかった。

私のほかに、もう少し若い乳がん患者が グループにふたりいて、
そのうちのひとりが やはり ホルモン療法の副作用で 
不安を抱えているらしかった。
胸に当てた放射線の跡が黒くなっていて、
この色は変わらないのか、と
真剣なまなざしで聞かれたりもした。
存外 簡単なことで みんな悩んでいる。

私の手術の同級生たちは ホルモン療法をしていなくて、
是非 お若い方たちとお友達になりたかった。
住所やメールアドレスを教えたけれど、それきりになった。
きっとあちらからは、私は充分オネエサマに見えたのだろう。
残念。
 


自己チェックリストなるものがある。
初めの日と 終わりの日に 同じ紙に自分でマルをつけた。
「私の人生の意義と目標を見つける能力」の項で私は 
初めの日に 「ある程度満足」にマルをつけたのだが、
最後の日には 「非常に不満足」にマルをつけた。

たった4回「あゆむ会」に参加したことで
自分自身に対して満足できなくなったらしい。
それは 今まで こんなものだろう、という
消極的満足の中に納まっていたものが、
いや、もっといろんなことが出来るはず、
と積極的不満足に変わっていったのだと思う。

自分自身を、もっと積極的に、もっと魅力的に
プロデュースしていきたいと思うきっかけになった会だった。
このごろ この時期のワクワク感を 忘れてしまっていた。
もう一度 ワクワクのやり直しをしよう。
もっと、もっと、欲張りたい。
お釈迦様だって、許してくれるはず?