ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『糸井重里のつくって食べようおいしい野菜』

2005-12-26 | 読書
お野菜を 自分で作って 新鮮なうちに美味しく食べる。

これは 私の究極の願いと言ってもいい。

そんな私を応援してくれそうな本を見つけて読んだ。

著者:糸井重里、永田照喜治、こぐれひでこ、
   NHK「糸井重里のおいしい野菜つくっちゃいました」制作班、
NHK出版、2005.4.30、1200円



本の帯に
「NHK総合テレビで2004年8月8日にほうそうされた
 〈糸井重里のおいしい野菜つくっちゃいました」が
 本になっちゃいました!!!」
とある。

そんな番組があったとは知らなかった。

また 
「あの永田農法で 究極の野菜づくりに挑戦!
 さあ、あなたも この本を見ながら
 おいしい野菜つくって食べちゃいましょう!」
とある。



永田農法。

聞いたことがある。

パラパラとめくってみる。

著者の中の 永田さんと言う人は
「永田農法」を確立させた人だという。

え?

「永田農法」ってのは、永田さんが作った農法だから
「永田農法」っていうのか?

じゃあ、読み方も 「えいでん」とかじゃなくて、
「ながた」でいいんだ!

やっぱり何も知らない私。

お手軽な読み物としても楽しめそう、と
たしか 上野駅のブックガーデンにて購入。



農地は 周囲に山ほど(山はないけど)あるが、
畑を持たない我が家。

食いしん坊で 野菜の収穫を楽しみたいけど
階段の上り下りをも厭う私。

日当たりのいい二階のベランダで作れば 
それなりの収穫ができそうだが
なるべく二階に上がらずに生きてゆきたい。

とりあえずこの本を読んで作れば
日当たりの悪い我が家の庭でも
美味しい野菜が作れるかもしれない?



こぐれひでこというイラストレーターの名前にも
覚えがあった。

しばらく考えていたが
夕刊に載る 「おいしい画帳」という
食べ物のイラストつきの 食いしん坊なエッセイの主じゃないか。

なるほど、食いしん坊そうな
太目のオバチャンだ。(親近感!)

写真は 「おいしい画帳」に影響されて作った、
ダシを濃くひいて作ったとろろ。



この本は 冒頭の写真でびっくりする。

野球チームのメンバーらしい子供たちが
紫色のタマネギに群がるところ、

そして 齧られた紫タマネギ。

そこに書かれた、
「そのタマネギは まるでナシのよう」
の一文。

信じられない。
だって、タマネギだろ?



永田さんの指導で 50坪の石ころだらけの農園で
こぐれさんが農作業を始める。

石ころだらけだから、野菜作りに向いているのだという。

「永田式」では、
必要最低限の栄養分で作物を育てる、
肥沃な土壌はいらないのだとか。

うそ?!



土は 植物が根を張るためのもの、

しっかりと根を張ることができれば
植物は自分で 土の中から微量要素を取り込む。

水分も最低限しかやらない。

野菜たちは 水を求めて 根を伸ばし、成長する。

それは、わかる。

しかしそれでは 
土作りに精魂傾けている人たちとはまるで逆?

栄養も水も 
化学肥料やスプリンクラーで
そら、そら、と どんどんぶちまけるような
現代の農業とは またずいぶんと違っているようだ。

過保護な野菜にゃ用はない?



そのかわりに 液体肥料をやる。

・・・え?

あの高価な、
うす~~~く薄めて10日に一回とかやる、
あの液肥?

そういえば薄めながら水まきできるキカイが
園芸雑誌のカタログにあったなあ。



苗の植え付け。

なに?

ポットから出した苗の根っこについた土を
きれいに落として洗って 

それからハサミでチョキンと3分の1に切る?

そんなことして、いいの???



ビックリの連続!

春にプランターに植えたパプリカが
ほとんど収穫できなかった私は
悔しい気持ちで 熟読。

     づづく