ゼレンスキーウクライナ大統領はNATOに加盟したいと言っていたが、NATOに加盟することがロシアのウクライナ侵攻の原因の一つと理解し、今は中立することを考えているようです。この考えを後退と考える人が多いと思いますが、前進だと思います。NATOはロシアとの対立を重視する仕組みで、対立の温存になります。
しかし、ロシアがウクライナに侵攻したことは犯罪です。戦争で国境を動かすことは犯罪です。国連、あるいは世界はロシアの侵攻をやめさせ、ウクライナとロシアの国境を元に戻すことが必要です。この回復行為をウクライナだけにやらせるのはあまりにもウクライナがかわいそうです。
国連は、総会で決議し、ウクライナに侵攻したロシア軍を押し戻すほどの力を持った世界警察を編成してもいいと思います。ロシア軍を押し戻す行為は世界警察行為と考えるべきです。世界は法に基づきウクライナで戦争犯罪を続けるロシア軍を取り締まると考えるべきです。
ロシアは戦争犯罪国ですが、ロシア国を国連から除名すると、問題が大きくなり、核戦争がおこる恐れがあります。ロシアは核兵器をたくさん持っています。国崩壊の恐怖を感じると、自暴自棄になり、核兵器を使う恐れがあります。国連安保理常任理事国制度をやめるという形でロシアの常任理事国資格をはく奪するといいと思います。アメリカ等も資格を失います。当面、国連警察は、ウクライナに侵攻したロシア軍を的確に取り締まる方策が大切と思います。ロシア国に対してはプーチンロシア大統領の不法を止めるため、情報管理、金融管理、経済管理で何ができるかを実験することが望ましいと思います。
ロシア国内からウクライナに発射される長距離ミサイルなどにどう対処するかは難問です。世界警察はミサイルなどを迎撃するシステムを持つべきです。さらには発射装置、施設の位置を把握し、的確に作動しないようにすることができればいいのですが、非常に高度な方策を要するでしょう。
一方で、ロシアの人々が世界に通用する法を考えるようになるようにいろいろな手段で情報を提供することがだいじです。理由の説明なき取り締まりは、ロシア人の心に誤った愛国心を育ててしまいます。世界の人々も真剣に国とは何か、世界とは何か考えるべきです。同盟論、対立論、軍事力競争論、戦争論は愚劣です。人々のためになりません。
人類は新世界づくりの産みの苦しみを受けています。新しい発想で、かつ丁寧に問題問解決に取り組むことがだいじと思います。