2月7日(金) 13時 浅草橋天竜で醤油チャシュー一枚載せを食べていると
携帯電話が鳴った。
「今、浅草橋東口に着いた」
残念だが、絶品のラーメン味を堪能すべき喉をストップ
大急ぎで駅に向かう。
駅沿いの道にリュックを背負い、帽子を目深に被り
マスクするアンチャン(実兄)が歩いてくる。
まるで、漫画に出てくる銀行強盗に押し入る格好だ。
会うのは2012年12月24日の葬儀以来だ。
神奈川秦野からやって来た。
アンチャンが買ったばかりのノートパソコンの設定を
息子がすることになった。
大手予備校で古文を教えている。
予備校界では最年長講師だ。
年齢的には引退してよいはずなのだが
予備校側は「猫に首を付けること」が言い出せずにいるらしい。
年寄りでも教えることが出来る受験科目は
数学と古文らしいと聞いた。
なぜなら、数学、古文は時代の変化に影響されない学問だから
ベテランになればなるほど、教え方が熟練され上手くなる。
来年には引退するつもりらしいが
その後はITを使って古文を教える予定で
ホームページとブログを立ち上げる準備のため
全くパソコン操作出来ないので
息子に習いにきた。
知り合いにITの熟達者はいるのだが
プライドもあり、又元都立高校教師だったので
教えを請うが嫌なのだ。
甥っ子に教わるのが気楽だ。
古文は教えるには黒板に書き込む
受験問題も全て手書き。
殆ど必要性がなかったのだ。
70の手習い!
一番新しいエイトを買った。
私など未だXPなので、3月末メンテナンス終了で
買い替えねばならなのだが、金無しで苦慮している。
老人の高価なオモチャかな?
17時
夕暮れの対面料亭に明かりが灯った。
窓辺に巨体の羽織袴で髷を結った人物が見える。
大きき過ぎてガラス窓から首の上が見えない。
挨拶で体を傾けてた時、おっ!おっ!
「あれは白鵬だ」
対面料亭は国技館に近く
横綱審議会が開かれる料亭。
18時 居酒屋に行く時、料亭玄関に現れたのは、やはり白鵬だった。
浅草橋駅程近いディープな飲み屋に入った。
アンチャンは昼飯は食べていない。
体重増加を抑えるために、昼抜きをずっと続けて
5キロ減量したと言った。
その代わり、夕食はたっぷり旨い肴と酒を楽しんでいる。
居酒屋の壁メニューから、息子が適当に注文した。
店員に息子が壁メニューを指しながら言った、
「あのメニューの文字間違っていますよ」
店員 うっ うっ?
「雑水」になっています。
「雑炊」が正しい。
「雑水」では汚い水になってしまいます。
煤煙で焦げ茶け手書きは長らく誰も気付かなかった。
前日のブログでギフトショー看板の間違いを見つけたのも息子だった。
さすがに小保方晴子さんが3つ下で学んだ高校出身だけに
発見は早い?
19時半、息子は荷物出荷があるので事務所に戻った。
20時半 店を出る時、アンチャンが封筒を私に渡した。
息子への謝礼だと言う。
大枚が入っている。
今日はお袋の見舞いに行けなかった。
弟に行けないメールをした。
返信には「お袋の態は安定している」