私が前立腺癌発症してから
私への食事が変わった。
妻は
肉食特に内臓系肉類が、前立腺癌を発症させたと思い
食卓に載ることはなくなった。
妻は元々小食で肉類を好まない。
私は貧しい家庭で育ったので肉など食べることは
幼い頃なかったが
唯一鯨肉は食べた。
それも 毎晩 中学生になると
弁当箱には、白飯と鯨肉の揚げ物であった。
何故か?
親父は造船所で働いていた。
南氷洋から戻る捕鯨船は、修理点検のため
横浜の造船所に入るのだ。
船員から鯨肉を貰うのだ。
大きさは小型冷蔵庫と同じ。
当時は一番安い貧乏人の食べ物。
親父は、刺身で食べ、日本酒を旨そうに飲んだ。
前書きが長くなったが、本能的に肉を食べたくなる。
それもステーキだとか何とかの肉料理ではなく
ヴァンパイア
如く食べるのだ。
50年前 大学山岳部での食事は粗末を通り越していた。
キャンプ場、川原での野外料理のような
焚火を使った豪快料理ではない。
山岳部は、より高きより困難を目指すので
あって、食事など軽量化した。

冬季は 米を洗わないで焚く
おかずは具なし味噌汁

昼はビスケット
夕食は、喉から吐出したくなる飯と漬物、お湯
唯一、合宿初日に、豚肉と野菜を
鍋に放り込んで味噌を溶かす。

保冷剤などない時代である。
10日間以上の山行では、野菜不足で、目が飛び出す。

そんな飢餓状態で下山すると、麓の山里で
豚肉と野菜を買って
鍋にぶち込む。
みんなして吸血鬼になり
むさぼり食いつくのだ。
その欲求が老いてから、懐かしく
甦り、豚バラと白菜 やキャベツを買う。
鍋に肉と野菜と味噌を入れ
化学調味料は入れない。
鍋蓋が吹きあがると、食べる。
野生の食事
妻と娘は、冷たいい眼差しで
見ようとも味見もしない。
缶ビール、日本酒と鍋を交互に満喫。
毎日 トランス作業では、一人沈黙で行う。
だが、野生児に戻るのだ。
男児の本能的
生きる上で必然的に持つ欲求なのだ。
雄の本質的な謎。
柔和な顔の裏に鋭い歯が生えそろっていた。
翌朝 快便である。
又 体重減少するのだ。
科学的根拠は知らん。
翌日 残ったスープを使って煮込みうどん。
妻と娘は、冷たいい眼差しで
見ようとも味見もしない。
缶ビール、日本酒と鍋を交互に満喫。
毎日 トランス作業では、一人沈黙で行う。
だが、野生児に戻るのだ。
男児の本能的
生きる上で必然的に持つ欲求なのだ。
雄の本質的な謎。
柔和な顔の裏に鋭い歯が生えそろっていた。
翌朝 快便である。
又 体重減少するのだ。
科学的根拠は知らん。
翌日 残ったスープを使って煮込みうどん。
妻は黙ってテーブルに置く。
「内心 こんな野良犬と何で一緒になったのか」
自然スープは うう~ 旨い。
自然スープは うう~ 旨い。

青春無頼17歳の焦燥10 彼女の食べ残しを食べる。
遥かなる山の呼び声(雪村いづみ)昭和28年