「自然文化の会」でお世話になったW氏が、武蔵野の雑木林に囲まれた某大学で講師をされておられる。この春から、その大学で「森林インストラクター受験講座」を持たれることになった。そして、会のインストラクターの中で講義に関心のある人を募っていたので、一度体験させていただくことにした。
丸々一日だと9時から3時までの長丁場なので、同じく会のインストラクターであるO氏と手分けして講師を担当しました。私が担当したのは、「安全と教育」という分野の『森林文化』の入門編。 →「森林インストラクターになる勉強」(2005年6月4日投稿記事)
自分の復習と勉強にもなると思い、過去に習ったことをまとめ直したり、結構な時間と力を費やして準備したので、それをPowerPointにして、講義用の資料として準備した。対象の領域は、①「森林と人間(環境教育)と自然保護」と②「森の民俗学」。
しかし、し~かしです・・・。入門編の講座で、対象が二十歳前後の学生相手なので、内容が難し過ぎてしまったのか、PowerPointに懲りすぎてしまったのか、難しい言葉を連発したからか、殆どがコックリ、グーグー始めた・・・。講義は昼食後だった・・・。W氏によれば、そんなのは日常茶飯事だそうだ。
だが、原因は内容が難しすぎたからではなくて、講師の話が、自分の体験に基づいていない借物の言葉だということを聞き手が見抜いてしまったからに違いない等々、俄か講師は反省しきり。
講師や講演をするということは、知識の開陳や自己満足ではない、まず聞き手に興味を持ってもらうために、自分を開放して、心を伝えること。何よりも笑顔、一瞥しただけで明るさが伝わるムードを持つこと。知性、性格、体験・・・・全てが聴衆に晒される。 もっとやりたいなあ。講師になりたあアアアア・・・イ !!
それで、勢いづいてしまった「何でも遣りたがりさん」は、短期間速習の「講師養成講座」なんてのを受講し始めました。それは、生きがいと行き場を探して彷徨始めた中高年のサロン、「新現役ネット」という中の講座。このネットは主催が岡本行夫氏なので、もっと社会的・政治的に展開すると期待していたが、群れなきゃ何も出来ない情けない「大の大人」のお遊び集団と化しているような気がする。場を提供する集団には少し抵抗があったが、講師に魅力を感じたので受講してみることにした。目下、そこで完成する(であろう)講演のテーマを考えている。「森の生活ー日本人の自然感覚を取り戻そう」というのが一案。対象範囲が広くて、どんな切り口で行くか、興味を持って聞いてもらう筋書きをどうしようか、思案中。