この写真では、いくつもの銀河が並んでいるように見えるけれど、例えば上方の青みがかった渦巻き銀河は地球から3500万光年の距離であるのに対し、中段の緑の銀河は約1億5千万光年と、遥か遠くにある。小質量ブラックホールから放出された電子がビッグバンで残された宇宙背景放射と衝突して、黒い水玉模様のカーテンのように現われた。
―なんてことは嘘っぱちで、実はこれアオリイカの体表なのだ。
黒褐色の粒子は、筋繊維の収縮によって色素胞が引き伸ばされ、オモクロームが広がっているもの。銀河のように見えるのは虹色素胞によるものではないだろうか。
アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana) Bigfin Reef-Squid
この夜の釣果は、Y君が2杯で私は0杯。
釣りのセンスがくっきり分かれた釣果の差である。
それから、最近研究開発されたという「帯熱布」が当たりエギの方に仕込まれていたから、もしかしたらその効果もあったのかももしれない。
私はアオリイカを見たのが初めてだったので大興奮して、釣り上げた本人の周りを歓声を上げながら跳ね回った。
釣ったら喰うべし。これは、素泊まりをしている私の貴重な晩御飯になる。
+++レシピ+++
【1】アオリイカは格子状に薄く切れ目を入れ、一口大に切っておく。キャベツはざく切りにする。
ここでパスタを茹で始める(6分)
【2】熱したフライパンにオリーブオイルをしき、にんにくのスライス、鷹の爪を入れる。香りがするまで炒めたら、アオリイカとケーパとアンチョビーを入れて軽く炒め合わせる。最後にキャベツも入れて塩コショウを適量ふり、キャベツがしんなりするまで炒める。
【3】パスタの茹で汁をお玉1杯分入れた後、茹で上がったパスタをフライパンに入れ、塩コショウで味を調える。
パスタの茹で時間を規定の時間マイナス1分とすることで、盛りつけた瞬間、皿の中でこのパスタは完成するのだ!
アオリイカとキャベツのアンチョビーパスタ(イカ墨風味)
美味しくいただきました!
さばく時にどうしても墨袋が身の方に残ってしまい、白い身に墨が大流出・・・。見た目は少し墨汚れだけれど、味は良し。アオリイカって信じられないくらい甘くて感動した。
食べ終わって、「あれ、鳥見るために飛島に来たのに、何してんだろ。」そうつぶやく深夜2時。
もちろん、ガスバーナー・フライパン・各種食材・皿・フォークetc...を島に持っていったのは言うまでも無い。
釣りも料理も、あくまで鳥見のついでというのがポイント。
【2011/10/08/山形 Tobishima Island,Japan/Oct.2011】