銀色の眼差し

2011-04-08 22:03:54 | 鳥(Birds)


ギンカモメ(Larus novaehollandiae novaehollandiae) Silver Gull


太陽の照りつける白い砂洲の上。
深紅の嘴に銀色の背面をした美しいギンカモメ成鳥の鋭い眼光が、私を捉えた。
ギンカモメは、黒くて太陽からの熱を蓄えそうなクロアジサシ達を尻目に涼しそうに佇み、そのうち赤い眼瞼をつぶって休み始めた。

ここに来る観光客達は皆、シュノーケリングや水遊びに興じているけれど、私のような若者はここでは水着にすらならないし初めからそのような物など持ち合わせていなかった。時間制限付きでなければ最高の透明度を誇る海を覗いて色とりどりの魚達と戯れたのにな、なんて言っても、きっと人生の中でまたこの砂洲に来たとしても、多分その時も海には入りそうにない。鳥に心奪われてまたフラフラと陸をさまよっていることだろう。




カツオドリ(Sula leucogaster plotus) Brown Booby


カツオドリは、とにかく大きい。
手前のクロアジサシやセグロアジサシと比べるとその巨大さがわかるのだけれど、これがまた私からそう遠くない距離に腰を落ち着けているものだから壮観なのだ。
例えば私は西表島には何度も行っているのにその航路でカツオドリが船の横に並んで飛んでくれた、なんて経験は一度もなかったから、この近さは相当嬉しいもの。




オオアジサシ(Sterna bergii cristata) Crested Tern


ふと目線を上げると、丁度飛んできた夏羽のオオアジサシが波打ち際に華麗に着地するところだった。
オオアジサシは日本で3度見たことがあるけれど、どれも豆粒遠かっただけに、この近さはニヤケが止まらないレベル。
後頭のツンツン具合など、格好良さが留まる所を知らない。



【2010/03/11/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】


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