コホオアカ(Emberiza pusilla) Little Bunting
島を出発する直前。私は最後に、海側に広がる荒野を歩いてみることにした。
ここにはいつもホオジロの仲間やフィンチが多く潜んでいて楽しい。
草むらから最初に飛び出してきたのは、コホオアカだった。すると今度はノジコが草むらから突き出た枯れ枝にとまって辺りを見回した。
遠くの草むらでは猫が急に飛び上がり、雪上でネズミを狩るホンドギツネと全く同じ軌道を描いて草むらにダイブした。後でその場所を覗いてみると、アオジの羽が散乱していた。
マヒワ(Carduelis spinus) Eurasian Siskin
複雑で耳に残る鳴き方をしながら群れで移動して、種子の残った草から草に移りながら採餌していたのはマヒワだった。群れの雄の中には、目の覚めるような本当に鮮やかな黄色をしたものもいて、見かける度に思わず立ち止まって見た。
コホオアカに入れ替わって出てきたこの個体は、その群れとは全く離れて1羽だけで行動していた。
シロハラホオジロ(Emberiza tristrami) Tristram's Bunting
今回、島にはたった3日間しか居なかったけれど、それなりに楽しめたと思う。
2年前に来た時はハマウドにアカスジカメムシが沢山とまっていたから、今回はついでに写真を撮ってやろうと考えていたけれど、少しも見なかった。これについてはそもそも、大して探してすらいなかったのだけれど。
それからヘグラマイマイを見る事も次回来た時の課題になった。これは雨が降っている日にでも探してみようと思う。また、包丁とまな板と醤油まで持って行きながら釣具を忘れた私は今回釣りが出来なかった。2年前に来た時は夜に尺メバルが面白いほど釣れたから、胸鰭の条数を数えるという赤・黒・白メバル間の識別も合わせてこれも次回来た時の課題になった。
最後の最後に宿で勘定をする際、既に全食抜きという格安の値段で泊めてもらっている私に対して、「アタシ若いコには弱いのよ」と宿の女将さんがさらに宿泊料金を割り引いてくれた。なんとありがたいことだろう。
いつか絶対にまた来よう!そう胸に誓って空を見上げる私の瞳には、自由に飛ぶコシアカツバメが映った。
【2011/05/04/石川 Hegura Island,Japan/May.2011】
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