シギウナギ(Nemichthys scolopaceus) Slender snipe-eel
深海魚シリーズ、最後の魚はこのシギウナギ。
この容貌に加えて、名前がこの魚の素敵度を3割増しにしていることは間違いない。
上顎はまるでアボセットのように反り返り、下顎はホウロクシギのように湾曲しているけれど、これは命が尽きているからこういう曲がり方をしているのではない。そもそも構造上、噛み合わせられないようになっているようだ。
この口に入った獲物を、果たしてこの細い体のどこに収めるというのだろうか。
また、注目てほしいのはこの体色。例えば同目のウナギの成魚は上面が濃色、下面が淡色をしているけれど、このシギウナギは(個体により色彩変異があるらしいが)例えば淡色の水底に居る時のカワアナゴみたいに上面が淡色、下面が濃色をしている。
【2010/01/14/小笠原諸島近海 from Ogasawara ocean area,Japan】
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