巖魚

2010-11-01 23:56:49 | 魚(Fishes)

ニッコウイワナ(Salvelinus leucomaenis pluvius

10月に、釣りに行った時のこと―。
まだ辺りが薄暗い時間帯。鹿の多いこの山にはヤマビルがとても多く、少し立ち止まるだけで何匹も這い上がってきていたり、気付けば落下してきたものが手に付いていたりする。ウェダーが無ければ本当に餌食になっていたかもしれない。
前に来た時よりもさらに水温は下がり、身をかがめて体を沈めているとウェダー越しにも体温を奪われるほどの冷たさになっている。
滝壺に仕掛けを投じると、1投目からの大きなアタリが私の眠気を吹き飛ばした!そして手にしたのは、28cmUPの美しいイワナであった。




背面には大粒の雨模様、体側には淡い橙色のスポットとともに渓流を荒々しく生き抜いてきた証が刻まれている。来年は是非とも尺やハナマガリに出遭いたいものだ。

釣りをしていると、川の上流からドンブラコとなにやら大きな物体が流れて来た。私はやまなしか何かと思い、手を差し出して流れてくるその物体を掌に乗せてみると、それは立派なアズマヒキガエルであった。近くの岩の上に置いてやると、アズマヒキガエルは冷たい水に体を晒していたせいか、しばし動かずにいた。しばらく経ってから見てみると、やっとゆっくりと歩き出すところだった。

【2010/10/14/神奈川 Kanagawa,Japan】

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